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ネパールの旅日記① 出発の日

2023.10.21 11:10
@Biman Bangladesh Airline

旅のはじまり。
何かの始まり。多分それはきっと、本当の私との人生のはじまり。


朝イチの浅草線の遅延。うわー、なんやさっそく試練かーと思ったら、家を出る頃には戻ってた。
今、東京上空。ゆかさんに、あんたは大丈夫!って太鼓判押された。いざとなったら私がいる!って。本当守られてるなーと思う。いろんなものに。
隣は空席!向こうの美人さんと使い合う。
保安検査所を抜けたら急にわくわくしてきた。ちょっとだけハネてみた。ルン。
何かが解き放たれてる。
機内食はジュース→水→次はごはん♪わくわく。

行きの電車の中で木々がもさもさ居て、あー友達ー!と思って泣けた。そうかぁ。白馬に友達いーっぱいいた。人じゃなかっただけだ。また会いに行こう。

ごはん!オクラのカレーとチキンカレー、ごはん、パン、きゅうりレタスをレモンで。プリン。締めに紅茶。お腹いっぱい。おいしかったー。オクラの辛さはパンとバターで柔和。
一人ポツンとご飯忘れられ、手を挙げてみた。だってお腹空いてるもん。楽しみにしてたもん。食べたいもん。よかった。笑顔でごめんねってすぐくれた。

何度も感じたいものは書かない。書くと書いたものだけが残って去ってく。でも、しばらくしか覚えてられない。あの、満点の星空の下のことはずっと抱きしめていたい。

ご飯の後はみんなトイレに並んでる。下までいくのがずいぶん早いなぁ。

18:00 夕ご飯。スパゲティという名の焼きそば、ロールパン、紅茶マフィン。なぜかケチャップ。美味しいなあと思う。頂けるありがたみ。そう!爪楊枝が両サイドにあって感動!思わずおー!って言った。やっと歯磨きができる。

ぐるぐる回る地球の3Dを見て、日本がアジア大陸を守っているように見えた。小さくも静かにそっと。

16:00 ダッカ着。
カトマンドゥ!って降りた乗客一人一人に聞く職員さんに沿って列を成す。パスポートとボーディングパスを顔見ずcheckしてすぐ通れた。ほんの一瞬のバングラデシュ🇧🇩モヤがかった空気に太陽が優しく感じる。隣の席の女の子と、バスの隣のおいちゃん。日本の話をするだけでホッとする。思った以上に異国感を感じてるのかもしれない。女の子は沖縄で勉強して、千葉で2年勉強して、今は静岡で働いてる。あと5年頑張ったらネパールに帰って自分でビジネスをするんだって。すごいなぁ。異国で頑張れるモチベーションはなんだろう。日本はきれいでみんな優しいって言ってた。



16:30発のカトマンズ行きは、日本からの乗り継ぎの人たちのために16:45になった今も、人と荷物を乗せてくれる。効率よりずっと、on timeよりずっと大事なものが、飛行機という大きなものも止めてくれる。大切にしてるものが違うんだ。みんな遅れたって焦らない。トイレも行かせてもらえる。焦らせる様子もない。穏やかに笑顔もある中、進めてく。
国際線だからかなぁ。Bimanのイスにはいつも小さな枕が置いてある。緑の布に包まれてる。飛行機のトレードマークも緑と赤。豊かだなあ。

すべてゼロで来た。言葉も隣の人に教えてもらう。
おすすめの場所も教えてくれた。

22:45
ネパールの宿に着いた。
飛行機は日本からネパールに帰る人たちがたくさんいて、日本語を話すネパールの人に心底安心してる私がいた。

空港から宿までも、隣の席のお兄ちゃんが、タクシーを捕まえて送ってくれた。5年ぶりに帰ってきたんだって。迎えにきてた家族の喜びはひとしおで、なんだか私まで嬉しくて。
その後、わらわらわら〜と集まってきた人はほとんどタクシー勧誘のおいちゃん達だったみたい。
まるで知ってる人みたいに話してるもんだから、てっきり親戚なんだと。彼らを邪険にはせず、お金を確認?したら世間話をしながら、みんなでわらわら歩く。しばらくしたら、1人だけ残ってあとはいなくなった。

信号のないネパールはぼこぼこの車だらけで、SUZUKIがいっぱい。うまく交わしていくのをみながら運転が上手いのか下手なのかよくわからないなぁと思う。

24日からのダサインのお祭りに向けてライトアップしてるんだよ。って、4人乗りのSUZUKIの軽に大の大人5人ぎゅうぎゅうの中、「けいさん!みて!」って教えてくれる。写真撮れた?聞かれたけれど、ポケットに手を入れられないくらい動きが取れない。笑

すーっと、宿に着いて、ホッとしたのは束の間
、ガツンと殴られた気分になった。
イスラエルからきてる女の人。また戦争だ。って。
「あなたはどこから?日本?戦争のない国だ。あなたをみてるとよくわかる。」って。
しばらくしたらまた戻るって言ってた。
そこに大きな感情の揺れは感じない。
でも少しあげた口元が全てを語っている気がした。

何も言えなかった。I'm soory.ですら、何も知らない私が発してはいけない気がした。
自分の世界への関心のなさを痛感する。何が起きているのかも全くわかってない。遠い国のお話だって、どっかで思ってた。

お湯の出るシャワーを浴びながら、ここでのあり方を考えた。答えはまだ出てない。でも、全てをフラットに捉えよう。世界を知れ。その中でまた自分が見えてくる。そう言われている気がした。


明日は外を散歩しよう。
ゆっくり。

隣の席(左)の優しい人と、お客を捕まえたいタクシーの運転手さんたち


空港出てすぐ屋台がある
タクシー捕まえる間にもらった、かっっらいスナック麺



あたたかい布団と、砂っぽい敷布団、かたい。と思ってすぐ気づいた。布団で寝られることは幸せなこと。よくおやすみ。長旅お疲れ様。
@Planet Nomad Hostel

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