ネパールの旅日記④日目 私と一致しはじめた
2023.10.24
今、目の前で、人が焼けている。多分ここに座っているのは家族だ。よく焼けるにおい。川の向こうにはツアーの外人が、ガイドと共にカメラを回す。
ボウダナートに戻ってきた。今、お昼のトゥクパ待ち。お店の人、口元はわからないけど目が優しい。Pashupati nathで牛さんが寄ってきたの。何だかすごく、繋がってた。鼻チョンって。カメラに収めたくなかった。今、ただ今を、そこにずっと居たかった。やっぱりカメラを出すと、わたしが逸れる。
Darbar広場は、じっと座ってみてはじめて、ここにあれた。込み上げる。古都。何か。正体はわからない。わからなくてもいいのかもしれない。ただ、溢れた。
初めてバイクをつかまえた。きもちいい。風を切って走る。にいちゃんの背中に手を添えてた。ダンニャバードを込めて。350Rsとか、道違くね?とか、大丈夫かな、とか、全部置いて、ただ風を切る。ヘルメットなしの。左手の小指の横の皮が剥けるなぁと思って。
トゥクパはうどんだった。あっさり。にんじんとピーマン。美味しい。えぐみが全くない。食べてくうちに酸味が強くなってく。chiliいる?って。いらへんねんなー。Noで言っといた。お腹いっぱい。何だか落ち着いた。ゆかさん宿とレストランを探すべくいくべ。ここはね、頼んでから一から作るみたい。だからお会計待ちなの。
朝5:30。誰かがドンドンドアを叩いてる。内鍵でもしたのか。その音で目覚める。あとで思えば「起きろ!出かけるぞ!」って言ってたのかも。6:30くらいだったかな。朝は静かで、地元の人がちらほら。やっぱり生き物を絞めるのは朝なんだ。首を落とされたヤギ。血抜き。まだ動きもがく左足。そこにはグロさも何もなく、当たり前のことに思えた。流れた血は洗面器の水で流していく。
ダルバール広場への散歩を日課にしよう。でも明日はあのカレーを食べに行こう。
順番に書く必要なんてないんだよね。
人がたくさんいることに氣を引っ張られる。戻る。私。コアチューニングと瞑想をした。誰も居ないRooftop。まだ暗い。ギターの音。でも少し急いてる。人が来るまでの限られた一人時間。ねぇ、誰かがいても一人でいよう。いれるよ。
そうだー!今日はね、バイクに乗ったの!あとバスも!一歩またここに近づく。バイクの兄ちゃん。400Rsって言ってたけど200Rsまで下げてくれた。それを分かってなくて300Rs払ったけど。お釣りがなかったんだよね。お釣り持たない方が安上がりかもね。
ここではゆったりした音楽が聴きたくなる。日本の奥さんは世界で一番なんだって。ダルバール広場での緩み。額と眉間に自分で赤を塗る。軽くなる。お腹に重心。手が軽い。バイクに声をかけてみる。2回目で捕まる。バスは2つ目。タメルいいよ!って乗って、降りたところが違うとこだった。乗り換えさせてあげるってことだったんだ。
よく歩く。もっと歩く。
ビールに全然そそられない。それよりずっとコーラが飲みたい。
戸の締まった家の中から家族の声がもれる。Family time. 全く羨ましくも帰りたいとも思わないわたし。ふふ。牛と、犬と、言葉はわからんけど会話できるようになった氣がする。
バスから降りて、気分がいいと、英二さんを思い出すみたい。元氣かなぁ。私の3日はものすごく濃い。そっちはどう?
そう、あのね、すっごいポテチ食べたい。見るたび。何でやろう。
英二さんのお守りのご利益ったらないの。護ってくれてるなあと思う。何となく連絡しないを選んで決めた。心にいる。そう思えるから。
私は、私といえば、心底どこにいても生きていける。安心する場所を少しずつ拡げていける。自分のそこに絶対的な信頼がある。
ゆかさんが「旅が楽しくて仕方なかった」という。私の旅はいつも一種の修行。私を確かめにいくもの。私がここにある安心を持って旅すると豊かだろうなぁ。できるし、この旅もそうなる。ただ、いつもの私でいよう。
旅中に連絡を取る人、ゆかさん。りっちゃん、ゴールデン。あゆさん。歩きながら、昔男だったなぁと思った。しっくりくる。今世、女として生まれた意味。守る。そうか、今、私は私を守ろうとしてる。男として女の私を。
歌ってる。ネパール語の大合唱。見つけられなかった。近くで見たかったなぁ。
男は商売のために声をかける。女は物乞い。