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72日間AIショートフィルム制作チャレンジ【21日目~26日目】
AIによる画像、動画、音楽・音声などの生成のレベルがこれだけ向上しているので、パソコン内で完結して1人でそれなりの映画を作れるのではないかと考え、このプロジェクトを開始することにしました。
詳しいプロジェクト内容についてはこちらを見てみてください
21日目:シナリオを考える+絵コンテツールを探す
本日は絵コンテのためのツールを探す。
最近ネットで調べ物するときは、Perplexityを主に使っている。
課金しないとまともに使えないが、なかなかの優れもの。AIが検索をして結果をまとめてくれるサービス。
検索結果を確認し、めぼしいリンクをクリックし別画面を開いて、サイトの内容を確認、また次をクリックして…という作業に比べるとだいぶ効率は良くなる。
また、AIからの回答を簡易的にファクトチェックする時にも活用している。
プロンプトは「"〇〇"についてファクトチェックして報告してください」と入力する。
もちろん、Perplexityの回答結果をそのまま鵜呑みにすることは危険。参照元のサイトを自分なりに確認することが大切。
調べた結果、めぼしい絵コンテツールは以下の5つ。
いっそのことChatGPTで作れないかと試してみる。ショットの内容、種類、カメラアングルなどプロンプトで入力。
結果は...それらしきものが出てくる。イメージを膨らますための画像としてはいい感じだが、絵コンテとなると難しいようだ。
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22日目:シナリオを考える+絵コンテツールを試す①
StoryTribeはお手軽に絵を作ってストーリーを伝えることができるツール。
プリセットで用意された人物、背景、アイテム等をボードに並べて絵を作っていく流れ。
簡単におしゃれなイラストが出来上がるのは感動もの。運営企業は2024年に創業したばかりのようだ。
しかし、映像制作の絵コンテ用として使うには難しいか。現時点では、2Dで正面からの人物像しかなく、俯瞰などのアングルもできないので。
使いやすいので残念。今後の開発に期待しよう。
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23日目:シナリオを考える+絵コンテツールを試す②
次に試してみたのは、Storyboarder by Wonder Unit。
パソコンにダウンロードして使う。無料。
3D空間に人物、アイテム等を配置して、カメラアングルやレンズの設定なども可能。Daz3Dの使用感覚に近いものがある。本格的な絵コンテが簡単に作れそうに感じる。
しかしながら、数年前に開発が終了しているのが気になる。あまり人気がなかったのか?と勘繰ってしまう。
サポートにメールしても全く返信がない。
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24日目:シナリオを考える①
絵コンテツールの調査をしているうちに、もうプロトタイプの制作に入る予定の日になった。
しかし、そもそも物語のキャラクターや場面設定が決まっていないと、絵コンテを作ることができないことに気づく。
というわけで、まずはシナリオを固めることが先決だ。前日までであらすじはできていたので、それを膨らましていくことにする。
ChatGPTのProjects機能を使ってみる。
あらかじめファイル等の資料を読み込ませておいて、その内容に沿った回答をしてくれるもの。
今回のプロジェクトの詳細とあらすじのファイルをアップした上で、詳細を詰めていくべく、壁打ちをしていく。
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ここでも基本的に「こう思うのだけど、どう考える?」的な質問形式で進めていく。
途中、迷走しながらもまとめたものがこちら。
物語は、IT企業「シナプス・テクノロジー」が舞台。
物語は、その会社の若手エンジニア、田中翔太と佐藤美咲が、同僚の中国人エンジニア、リウ・ウェイが機密情報を持ち出したことを発見するところから始まる。
翔太と美咲は見つからないようにリウを追跡する。そこにリウの指示役であるチャンが登場し、二人は絶体絶命のピンチに陥る。
リウとチャンは幼馴染で、チャンは裏の稼業につかざるを得なかった事情があった。最後にどんでん返しがおこり、二人はなんとか無事に切り抜けることができた。
このストーリーは地下道の中でラストを迎える。日本人と中国人との価値観の違いや敵対心を鮮明にし、しかしなんとかお互いを理解しようとする姿勢を描く物語である。
追跡のシーンからクライマックスまでの舞台として、ChatGPTは地下道?下水道?を指定してきたが、なにかひっかかる。
確かに映画ではよく見るシーンではあるが、果たしてここ日本ではリアリティがあるかどうか疑問が浮かぶ。
本格的犯罪組織ならともかく、今回の設定でそこを舞台にするのは違和感ありありなので、物語の流れを以下の通り修正。
犯人はオフィス街を徒歩で移動
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途中、廃ビルか建設途中の建物に入る
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そこで仲間と接触し情報を渡す
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25日目:シナリオを考える②
本日もシナリオをつめていくことにする。
だいぶシナリオとしてまとまってきたが、いかんせんラストが弱く感じる。
しかし、本格的サスペンスドラマを目指してあれこれ創作するには、時間もセンスも足りないし、そんな映像を制作できるかどうかも分からない。
また、重く深刻な空気にならない軽いラストとしたいとも考える。
という訳で、ラストには野良ネコに登場してもらうことにする。
修正後は以下となった。
深夜のIT企業「シナプス・テクノロジー」で、若手エンジニアのリウ・ウェイがサーバールームで不審な動きを見せる。新人社員の佐藤美咲は、独自の監視カメラでリウの行動を目撃し、陽気な同僚・田中翔太の説得も聞かずに追跡を開始する。
リウが逃げ込んだ廃ビルで、美咲はリウの指示役であるチャンと対峙。チャンはかつてリウを支援した兄貴分であり、二人の過去が明かされる。リウの良心の葛藤と美咲の説得により、物語は緊迫する。
突如現れた翔太のドローンが状況を一変させるが、最終的に野良猫がUSBメモリを奪い去り、全てが混乱の中で解決される。朝焼けのチャイナタウンで、猫が自由の象徴として描かれ、物語は幕を閉じる。
ChatGPTには「中国人」といえば「チャイナタウン」ということになるらしい。日本が舞台でチャイナタウンはおかしいが、後で修正するとしてこのまま進めよう。
なんだか話にケリがついていない感じではあるが、軽妙な空気で終えることができるのではないかと考える。
猫のフィギアを意図した通りに動かすことができるか?という一抹の不安は感じるが。
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26日目:シナリオを考える③
せっかくネコを使うので、いきなり登場させるのではなく、伏線ありきのものとしたい。それと、ネコがUSBメモリに飛びついて奪っていく合理的な理由も必要になるので考えねばならない。
ChatGPTにはこちらからどんどんアイデアを入力し、それをあらすじに反映させた上で、リライトとしてもらうというアプローチを繰り返す。
そうすることで、ごちゃごちゃとぼんやりしていた頭の中のイメージが、すっきり整理されるようになる。
ネコは、リウの放り投げたUSBメモリを「エサと勘違いして」飛びついたという理由付けとした。
最終的なあらすじは以下のようになった。
あらすじ: 『Merge』
深夜のIT企業「シナプス・テクノロジー」。若手エンジニアの佐藤美咲は、残業中にパソコン画面越しで同僚のリウ・ウェイがサーバールームで怪しい動きをしているのを目撃する。そこにいつもお気楽な田中翔太が現れ、美咲の行動を怪しむ。美咲は、独自に設置した監視カメラでリウを追っていたことを明かすが、翔太の制止を振り切りリウの後を追う。
リウは会社を出た後、街を急ぐ。途中、野良ネコが彼のもとにやってくる。それはリウがいつもエサをあげていたネコである。
急ぐリウはポケットからエサらしきものを取り出し、放り投げてネコを追い払う
リウはチャイナタウンの廃ビルに入り込み、美咲もその後を追う。しかし、ビル内で背後から何者かに突き飛ばされる。現れたのは、リウの指示役であるチャンだった。彼は銃を美咲に向け、リウに機密データを渡すよう迫る。
緊迫したその瞬間、突然小型ドローンが飛来し、チャンの顔面を直撃しチャンは倒れる。ドローンを操縦していたのは翔太だった。
翔太は美咲を追いかけるため、美咲のジャケットにAirTagを密かに忍ばせていたのだ。混乱の中、チャンは隙を見て立ち上がり、素早く美咲を羽交い絞めにする。そして今度はナイフを美咲に突きつけ、再びリウにデータを要求する。
リウは観念し、機密情報が入ったUSBメモリをチャンに向けて放り投げる。その瞬間、暗がりから野良ネコが現れ、空中でメモリをキャッチして疾走。驚く4人をよそに、ネコはそのまま闇の中へと姿を消す。
美咲、翔太、そしてリウは状況に唖然としながらも、無事にその場を離れる。物語の最後、チャイナタウンの屋上で朝日を浴びるネコが描かれる。その足元には、ボロボロになったUSBメモリが転がっていた。
それをもう少し詳しくまとめたのはこれ。
MERGE - あらすじ
プロローグ:秘密の監視
深夜のオフィスビル。システムエンジニアのリウ(28)がサーバールームで不審な動きを見せていた。同じフロアで残業していた新人社員の美咲(24)は、パソコンに映る監視カメラの映像に目を凝らしている。
そこへ、いつも陽気な社員の翔太(26)が現れる。彼は警察の捜査官として潜入捜査中であり、リウが今夜重要なデータを持ち出すという情報を掴んでいた。美咲のパソコンの画面を一瞥した翔太は、その監視カメラアングルが会社の正規のものとは明らかに異なることに気付く。
「佐藤さん、その映像、社内のセキュリティカメラじゃないよね?」
翔太の意外に鋭い指摘に、美咲は動揺する。さらに問い詰められ、彼女は自身がリウの不審な行動に気づき、ITガジェットオタクとしての知識を活かして独自に監視カメラを設置していたことを告白する。翔太は一瞬真剣な表情を見せるが、すぐにいつもの軽さで警察に通報すべきだと提案。その言葉の裏には、組織的な捜査の存在を悟られまいとする意図が隠されていた。
第一章:二重の追跡
美咲は、リウへの信頼から、まず本人に話を聞こうと決意。翔太の制止を振り切って追跡を開始する。翔太は、事態が思わぬ方向に動き出したことを察し、密かに美咲のジャケットにAirTagを忍ばせる。
会社を出たリウの前に、いつも餌をねだる野良猫が現れる。焦るリウは、ポケットから取り出した餌らしきものを放り投げ、猫を追い払おうとする。その餌は、形状がUSBメモリと似ていた。
第二章:暗闇の対峙
追跡は深夜のチャイナタウンへと続く。美咲はリウの後を追う。廃ビルに入ったリウを追って、彼女も中へ。しかしそこで何者かに突き飛ばされる。
現れたのは、リウの指示役であるチャン(35)。「データを渡せ」という彼の声に、リウは逡巡する。チャンはリウの兄貴分であり、その援助のおかげでリウは大学へ進学できた。その恩義から、リウは時折チャンに協力してきたのだ。しかし今回のデータ窃取は、リウの良心が許さなかった。
第三章:緊迫の攻防
チャンが美咲に銃を向けた瞬間、小型ドローンが彼の顔面に直撃。ここで翔太が登場する。彼は美咲のデスクで見かけたドローンを借用していたのだ。「銃を狙ったのに、顔に当たっちゃったね」という軽口の裏に、プロフェッショナルとしての冷静な判断が光る。
しかし事態は急転。チャンは美咲を羽交い絞めにし、ナイフを突きつける。抵抗する美咲の頬に、わずかな血が滲む。絶体絶命の中、観念したリウはUSBメモリを投げ渡す。
第四章:思いがけない結末
その瞬間、部屋の隅から猫が疾走。空中でUSBメモリをキャッチする。
「猫ーっ!」というチャンの叫びも空しく、軽やかに逃走していく。
ネコを追いかけていくチャン。
「あれ、いつもリウさんが餌をあげてた猫ですよね」という翔太の言葉に、美咲は微笑む。もはや諦めたように、リウは自首を決意する。
エピローグ:新たな夜明け
夜明け前のチャイナタウン。高層ビルの屋上で、一匹の猫が佇んでいる。その足元には、ボロボロになったUSBメモリ。猫は朝日に向かって、静かに瞬きをする。人間たちの思惑を超えた、自由な存在の象徴として。
この内容であらすじは決定として、詳細なシナリオ、絵コンテ、プロトタイプの制作に進めていくことにする。
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