心の音に正直に
彼はいつもやりたいことに正直だ。
僕の憧れでもある。
ぼくは彼に尋ねた。
ぼく:「なんで歩いて日本一周なんてやろうと思ったの?」
ゆーき:「やりたいから。」
答えは思ってたものの50倍くらい短かった。そしてシンプルだった。
やりたいことをやればいいのさ。
と彼は言った。
やりたいことをやる。
このことが僕の感覚の中ではとても難しい。
そもそもやりたいことがそんなに思いつかないのだ。
そして自分のやりたいことだけを追い求めていった先に見えてくる未来が怖い。
小さい時から僕はレールのうえを歩くことが上手な人だった。
中学の時から勉強はできて、高校は自称進学校と呼ばれるそこそこの都立高校に。
大学受験もそれなりに頑張って、現役で国立大学に入学した。
あとは、就職して、結婚して、、、
なにもしなければ多分こういう人生になるはず。
多分三年後にはどこにでもいるような新卒のサラリーマンになってて、10年後にはどこにでもいる休日のパパになっているのかもしれない。
それも悪くないなとは思う。
しかし、それでいいのだろうかと考える僕もいる。
自分が人生をかけてしたいことはそれなのか?
自分のしたいことはなんなんだろうか?
って考えることがある。
じゃあそれを考えたところで何かやりたいこと、夢が浮かんでくるのかと言われればそれはまた別の話になってしまう。
先述したように、いつも間にかやりたいことを考えても浮かばなくなってしまった。ワクワクする、これをやり遂げようと思って物事をやったことがあるのかな?
小さい時はウルトラマンになりたいとかシャチのお姉さんとかわりと無茶なことを考えられていたのに。
ではなぜ考えられなくなってしまったのだろうか。
考えられる理由はただひとつで、恐れが、不安が大きくなってきてしまっているからだ。
そっちの道で大丈夫だろうか。
失敗したらどうしようか
自分だけこういう道をいっているような気がして不安だ。
親や周囲に反対されるんじゃないか。
そんなことを考えてしまう。
だから自然に自分のできること、やれることに限界を決めてしまっているんだと思う。
そしてその大概のことはやらずに決めてしまっている。
僕の思考のよくない癖。
気が付かないうちに、意識の下の方でNOを選択するようになってきているのだ。
では、このような癖をどうしたら治すことができるのだろうか。
僕はYesを答え続けることが最もいい解決策だと思う。
自分の心に正直にやりたいなって思ったこと、気になったことはとりあえずやってみるのである。やってみているうちにワクワクや夢は見つかるかもしれない。やってみているうちに気づけるようになるかもしれない。
やってみて、できるようになったら更にやりたいことも増えるかもしれない。
昔は怖くてできなかった海外での一人旅も、やってみたら案外楽しくて行きたい場所が増えていったのと同じように。
自分の心に正直になること。
まだおおきなことはできないけど、一度きりの人生を謳歌するためにちょっとずつ始めてみよう。