第六話 夏休みのクリームソーダ
「はあっ、つかれた!!!」
いちごはそう言いました。
その日、みんなはスイートツリーハウスの最上階、パフェの家で夏休みの宿題をしていました。
「ねえ、756÷6ってなんだっけ・・・?」
「126じゃないかな?」
のどかは、さらっと問題の答えを言いました。
「のどかさんありがとう!!」
「・・・もうっ、この問題の答えってなにぃっ!!!」
桃音は言いました。
「・・・・たぶん・・3じゃないかな・・・?」
のどかはさっきよりも少し自信なさそうに言いました。
時の流れが、とても遅く感じられました。
**********
「パフェはいいよねぇ~お菓子作るのが宿題なんだもん。」
「だよね~・・・計算問題辛すぎるもの・・・」
「言っちゃ悪いけど・・・ちょっとずるいっ」
三人は、パフェに向かってそう言いました。パフェは、お菓子の国の、お菓子専門学校に通っています。なので、夏休みの宿題は、課題として決められたお菓子を作ってくることなのです。
「そんなことないよ・・・課題がね。『化学反応を使ったお菓子・飲み物』
なの・・・どんなものにしようか・・・」
「はぁぁっ~・・・」
四人のため息が揃いました。
そんな時です。
『ピーンポーン』
玄関のチャイムが鳴りました。
「だれだろう?」
パフェは、玄関へ急ぎました。
ガチャ、
「れもん!?な、何で来たの!?」
そこには、いちごの妹の、れもんがいました。
すると、桃音が小さな声で言いました。
「いちごちゃん、れもんちゃんって、だれなの?」
「あっ、この子は、私の妹です。」
「れもんちゃん、どうしたの?」
パフェは、優しい声で言いました。
「あ、あの・・・お姉ちゃんが、また自転車でここに来るのを見かけて・・・ちょっと、パフェお姉ちゃんにおねがいしたいことがあって・・」
「お願いしたいことって、何?」
「あっ、あのね!!また、レモンアイスクリーム、作ってほしいの!!」
れもんはそう言いました。パフェは、とても困りました。ちょうど、牛乳を使い切っていたのです。
「えっ、えーと・・・あっ!!!」
パフェは、何かをひらめきました。
続く!!!
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