最終話 私たちだけの宝物 ~1~
こんにちは!ゆりゆりです!!
今回で、『パフェといちごのスイートツリーハウス』は、最終話を迎えます!!
ここまでnoteで書き続けられて、嬉しい限りです!!(*^^*)
最終話は長いので、2回に分けての前編・後編で書きたいと思います!
『パフェといちごのスイートツリーハウス』の最終話、お楽しみあれ!!
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「ブロロロロ・・・・」
いちごの家の前に、郵便バイクが止まりました。
「あっ、郵便バイク!うちに何か届いたのかな?」
ポストに何かが入れられ、郵便バイクが音を立てて去っていくと、いちごはすぐさま外に飛び出しました。
「手紙? ・・・あっ!これ、パフェからだ!」
いったい、何の手紙なのでしょう?いちごは気になったので、読み始めました。
『今日、空いていますか?伝えたいことがあります。空いているなら、今すぐ、スイートツリーハウスに来てください。 パフェより』
「パフェからって、何???」
その手紙は、スピカの家にも届いていました。
「伝えたいことって・・・? まあ、とにかく行ってみよう!!」
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「パフェーっ!!お邪魔しまーす! あれっ、スピカも!?」
「いちご!!実は、パフェに手紙で呼ばれたのよ。」
「あっ、私も!」
「うん、ちょっと、伝えたいことがあってね・・・!!」
パフェは二人そう言いました。
今日もいつもどおり、三人とも元気いっぱいです。
「「あの、伝えたいことって何!?」」
いちごとスピカの声がそろいました。
「あっ・・・! うん、えっとね・・・」
「私――――――――」
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「――――お菓子の国に、帰らないといけないの。」
「・・・えっ・・・?」
それにいち早く反応したのは、いちごでした。
「ど、どうして!?」
「そうよっ!私、まだちょっとしか一緒にいないのに!!」
スピカも、いちごに続いて言いました。
「ごめんね・・・実は、私は、魔法で人間の姿みたいになってるだけなの。魔法の力がないと、この世界で暮らせないから・・・・・・
・・・あとちょっとで、魔法が解ける。もうすぐ、お別れしないといけない。だから、だから・・・・・!!」
「お泊り会をやりたいのっっ!!」
「えっ!?」
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「えっ、い、嫌だった・・・?」
部屋が一瞬シーンとなって、その後、心配そうにパフェが言いました。
「いや、別に、いやじゃないけど」
スピカは言いました。
「うん、急に明るくなったから、ちょっとびっくりしただけ・・・」
「ふーん、じゃあ、賛成でしょ!?」
「うん!!」
二人は言いました。その後、パフェは言いました。
「じゃあ、次の土曜日、OKだったら、荷物を持って、ここに来てね!ダメだったら、知らせに来ること!!」
「分かった!」
その後も、毎日欠かさず、いちごとスピカは、スイートツリーハウスに遊びに行きました。
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そして土曜日・・・
『ピーンポーン』
大荷物を持ったいちごが、スイートツリーハウスにやって来ました。
「その大荷物・・・OKだったのね!!」
「うん!!」
すると、また『ピンポーン』と、インターホンが鳴りました。
「・・・スピカだよね・・」
パフェは言いました。
「どうかな・・・?」
そう言って、二人はおそるおそるドアを開けました。
「おっはよーっ!!パフェ、いちご!!OKだったよ!!」
「よ、良かったぁ~!!」
「うん!!『このお泊りで、もっといろいろな魔法教わって来なさい!』って、お母さんに言われたんだもの!!」
「ふう、ところで何する?」
そこで、いちごが言いました。
「・・・」
「・・・」
「考えてなかった・・・」
パフェは、呆然として言いました。
「あっ!今までのアルバムを見るのはどう?」
「スピカ、良いアイディア!!賛成!!」
パフェはそう言って自分の部屋にかけて行って、たくさんのアルバムを持ってきました。
一枚、一枚。アルバムはめくられていき、そのたびに、たくさんの思いがよみがえりました。そこには、見覚えのある人たちも・・・
そうして、いつの間にか、正午を回っていました。
続く!!