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#31 何もない

2021.7.24の日記


サインバルタ増量5日目。
飲み始め15日目。
今日も何もしていない。
でも朝は起きれた。
9時過ぎにマック行って、サインバルタを飲んで、寝て、youtube見て、寝て、今18時。ベローチェに来た。
何もない。
本当に何もないような気がする。

物欲もなくて、部屋の片付けや各種住所の登録変更もやる気がしない。

「見るだけ」というのは非常に受動的で、その分楽だ。

しかしその楽すぎることにすら飽きた。

飽きたけれど、きっとこれを続けるんだろうな。

3時間に一回ぐらいのペースて心境の変化が訪れる。

それはこうだ。
「いつまでこんな生活を続けるんだ、誰も助けてくれないぞ、このままでいいのか、嫌だ。俺が何かやらない限り、ずっとこのままだぞ、そうだ、なんだってやっていいんだ。なんでもできる。自由だ。」

そう思って、数十分後にはまたyoutubeを見ている自分がいる。

こんなことは大学生のときに何度も思った。

何度も思って、今も思っている。

どこかでターニングポイントが来るかと思っていたけれど、
そんなものはどこにもなかった。

「はぁ。」

カラカラのため息が出る。

また闇に引き込まれそうだ。

「この先・・」と思って、

思うのを止める。

過去には後悔しかなく、未来には不安しかないのだ。

かと言って集中できる「今」があるわけではない。

ここにしかない「今」という時間は
どこにでもある無駄な時間として消費されていく。


消費されていくというよりは、
消費「させている」感覚に近い。

何もやる気のない自分にできる唯一のことはただただ時間を消費させることだ。

こんなことを言うなんて、

きっとカフカもびっくりだろう。

カフェで流れるBGMが、緩やかな時間を演出する。

大丈夫だって、そんな音楽を流さなくても俺の心は十分に落ち着いている。

落ち着き過ぎて自分が生きているという感覚を失う。

熱帯魚が水槽の中で揺らめくように、

ただここに「在る」だけの存在だ。

もしかしたら熱帯魚にすらなれないかもしれない、
水槽の濾過装置にへばりついて揺れる水草ぐらいが丁度いい。

今の僕には、
自分が進みたい方向に舵を切ることさえ難しい。

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