東京・春・音楽祭2023 毛利文香さん(Vn)+景山梨乃さん(Hrp)リサイタル
東京は上野公園内のあらゆる施設を使って開催されている掲題の音楽祭。
春に上野公園でクラシックの音楽祭を催しているのはうっすら知っていたのですが、私は今回初めて参りました。
事情により😅、演奏会のチケット購入は控えているのですが、どうしても、というものはやはり、どうしても生演奏を聴きたい心を抑えることはできません。
心弱し、というか、そこまでするのは精神衛生上良くないですからね。
心身の健康のためですよ。こほんっ。
タイトルの通り、前回のトッパンホールでのリサイタルですっかりファンになったヴァイオリニスト、毛利文香さんの演奏会です。
現段階でチケットを買ってあるのは、今日の演奏会と、5月のラ・フォル・ジュルネ2公演、6月はサントリーホールのクロンベルク・アカデミー日本ツアー、7月の神奈川県立音楽堂でのリサイタル、全て毛利文香さんの出演する公演💧。
心身の健康のためです。こほんっ。
さて、今日の会場はこちら。
自由席なので開場30分前に着いたのですが、すでに雨の中10人の列ができていました。
やはり、決してまだ数が多いわけではないけれど、私のような熱心なファンがいるのです。
そして演奏される場所はこちら。
恐竜(海竜)の化石の下という、この珍しい光景の舞台。
何年も前に家族で来たことがあったのですが、まさか、こういう形でまたこの恐竜たちに再会するとは。
今日のプログラムはこちら。
モーツァルトはピアノ譜をそのままハープで弾いていたそうで、なんであんな演奏ができるのかと思っていたら、あとで毛利さんのMCで、
「実はハープの足元には7つのペダルがありまして、梨乃さんは超絶技巧で演奏されました」
とのこと。
いや凄かった。
足は一体どんな動きをしているんだろう。
…白鳥が水面下で水かきしているところが目に浮かびます。
2曲目は毛利さんが舞台からはけて、景山梨乃さんのハープのソロでした。
これまた「超絶技巧」が必要と思われる曲なんですが、それを感じさせない流麗な演奏。
なんでもハープの景山梨乃さんは、芸高〜芸大と進んだので上野公園は馴染み深く懐かしい場所とのこと。
春・音楽祭で過去に何度かこの国立科学博物館で演奏したそうですが、いつも違う場所だったので、恐竜のフロアで演奏する方が羨ましかった(笑)、と客席を和ませてくれました。
今は東京交響楽団所属で、近く退団されるとのことです。
ハープとの共演にしたいという、毛利さんのご指名で出演が決まったそうですが、会ったのは一昨日が初めてだとか。
一流の演奏家は違いますね。
1〜2回リハーサルして一流のクオリティで本番に臨めるのですから。
毛利さんの演奏のことを細かく説明するのは、ただのファンの空回りに終わりそうなので今回は控えます。
ただ、男女問わず、巧い!上手!もう完璧!という若手の方がいっぱいいらっしゃる中で、私の心臓を掴むような、心を響かせてくれる演奏をされる若手は、私の知る範囲(狭いです)では、毛利文香さんなのです。
庄司紗矢香さんも以前から大好きですが、すでに熟練したベテランで、もはや崇高なレベルに達していらっしゃいますね。
公演には行けなかったのですが、テレビで放送された、久しぶりのカシオーリとのデュオリサイタルを観て感動しました。
また話が逸れた。
今日のアンコールは1回。
マスネ:タイスの瞑想曲
オリジナルの楽器構成で、本公演を締めくくるに相応しい名演奏でした。
帰りに、この科学博物館のチケット1枚いただきました。
使うのかなあ…とか考えながら外に出たら、開場前より本格的に雨が降っています。
傘がないので、びしょびしょに濡れながら早足で上野駅まで辿り着き、電車の中で、天気予報をチェックしたら、現在地では雨の止むのが朝4時と書いてあったので、乗り換え駅の新宿の売店で、軽量折り畳み傘を1,600円で購入。
「まーた要らない傘買ってきて」
という天上人の苦言が聞こえてきます。
「だってずぶ濡れになるより仕方ないだろ」
と、天上人に下界の民が心の中で反論しているうちに最寄り駅に到着。
さて、買いたての傘を使うかな。
と思いきや、雨はすっかり止んでいて😅
買った折り畳み傘が超軽量だったことが救いでした。
天上人にも知られずに、そっとバッグに仕舞い込む私なのでした。
うーむ、締まらない。
今回も何を伝えたいのかよくわからない文章に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ではまた。