妄想…だけど、どこかで聞いたような話

「ばいばい…元気でね。また、どこかで…」

そういって送り出した彼女は今どうしているだろう。

Vtuberの活動を応援するもの、「ファン」、もしくは「リスナー」にとって、いつかは訪れる瞬間。いや、バーチャルに限らず、生きていれば、誰かとの出会いと別れは必然なのだ。

しかし、このVtuber、Vライバーが活躍する世界には、いわゆる「転生」というものが存在する。かつて、個人勢が有志のもと活動を始めたものの、様々な事情によってデビュー後すぐにその姿を消し、とある債務者を彷彿とさせる姿で復活し、今や数多くのVtuberの中でもその名を轟かせている者もいる。

そう、デビューもあれば引退もあり、そして、別人として「生まれ変わる」ことがある世界。

ニコ生から生まれたユーザーによる生放送という文化はいつの間にかYouTubeにも根付き、(ここは様々な流れがあるのでその限りではないですが)いつの間にかYouTuberという言葉が生まれたが、こうした流れはVtuber独特なものである。

それ故、心の整理をつけられないものもいる。そしてそれがリスナー引退というケースもまれにだが存在する。

「あの言葉は嘘だったのか?あれほど、『いつも応援してくれてありがとう』という言葉を聞いたのに…」どこか聞き覚えのある声、話し方、トーク内容。だけど、目の前の人物は、自分の知る姿ではなく、ましてや自分のことなど知らない。ように振る舞っている、のかもしれない。

転生すなわち別人

記憶があるようで、全くの別人。それが転生。

この嘘のような、小説のような出来事が、よくあるのがバーチャルの世界。

・・・だけど、本当に忘れているのだろうか?

こうは考えられないだろうか。

「仕事だから、仕方がないけど、でも、あなたの名前を見るたびに、なぜだか涙が零れそうになる。知らないふりをすることは簡単だけど、でも、それでも応援してくれるリスナーさん。そして、この姿しか知らないリスナーさん。どちらも大切な存在。」


ここまで小説っぽく書いてみた(駄文ですみません)けど、自分も推しが転生したり、企業勢になったり、引退したり・・・

推し事をしてるといろんな経験ができると思います

それでも応援できる人って本当にすごい…

普通なら目を覆いたくなるような結果なのに

間違いなく知っている人なのに、でも向こうには記憶がない(ふりをしないといけない)

転生して、前世よりもいい環境で配信してることを羨ましく思われたり、人間関係をあっさり捨てるなんて人間性に問題があるって(見かけた文章ほぼそのまま)意見もある

それを覚悟で転生するんだし…ましてや前世のリスナーのことだって覚えてると思う(嫌いになっていなければ、だけど)

嫌われるかもしれない決断をしても、信じられるって本当すごい

自分もそうだけど、でも、もっとしんどい思いをしてるリスナーさんって、実はたくさんいるんだなぁって思った。


念のため書きます

転生自体を批判しているわけではなく、あくまでそういう書き込みもあったよっていうだけで…

例えば活動しようにも個人では限界、という場合だったり、絵師さんや企業の都合だったり、はたまたいろいろな問題にまきもまれてしまったりなどで、活動が困難になった結果転生するケースもあるだろうし、引退理由だって様々あるので、それに関しては難しい問題なのかなって思いますし、批判するべきではないって思ってます

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