9月7日火曜日

辛い物を食べる。聞いてたほど辛くなくて難なく食べ切れた。すると格闘技サークルから勧誘された。体育の授業以外では運動を行った事がないと断ったのに何故か熱心に口説き落とされる。根負けして加わる。差ほど練習していないのにインタヴューを受ける事に為る。指導出来る方が良いのでないかと師範代を紹介しようと試みるのに執拗に食い下がれる。仕方なく出向く事にする。練習後に話したら怪しいと言われたのに一緒に来て欲しいとか、代わりに出向いて欲しいとか言っても、揃って変な笑みを浮かべながら断られてしまう。約束を破る事はいけないとドタキャンも出来ない。何か遭ったら辞めると言い残してシューズを掃き終えるまま腰を上げて向かう。その結果として入院する羽目に為った。少しでも上達していれば切り抜けられたとしても、無理があった。両手が使えないのでは下の世話をナースへと頼む羽目と為る。誰も見舞いに現れないのでは辞める事が決定的と為る。ようやく退院出来たら先ず床屋へと向かい、伸びた髪を切ってもらう。買い物してから学生寮へと戻るのだけれども、わざわざ裏手を通る。顔も観たくないためにサークル塔にも近寄らない。それでもせっかく出来た運動習慣なので走り込みだけは地道に続ける。


チャイムを押そうとしたら丁度、瑞穂さんが出て来た。挨拶を交わして後に続くままに仄香さんの家へと上がる。履物を揃える時にお尻を半ば突き出す形に為った事で浴衣の下に何も穿いていない事に気が付いた。帯をきつめに締める事で胸を強調してる瑞穂さんが纏ってる浴衣の模様として菖蒲や牡丹などの青っぽい花が描かれてる。リヴイングにて待ってる時にテーブルを挟んで向かい合うようにソファへと座ってるのだけれども、視線が胸元へ対して釘付けと為ってる。微笑んでる瑞穂さんは気が付いてるようで観易いように少しばかり前屈みに為ってくれてる。

「お待たせして済みません」

「先生!」

母娘でお揃いの桜柄の浴衣姿。仄緒ちゃんが飛び付いて来た事で仄香さんの姿をじっくりと観られない。瑞玻ちゃんは興味ないらしくてお留守番との事。ねだられるままに仄緒ちゃんの事を肩車する。右手側に仄香さん、左手側に瑞穂さんと云う並び。薄暗い路地を通り、鳥居を潜るままに石段を上がって行く。夜店にて買い物するのだけれども、仄緒ちゃんの事を支えてるために両手を同時に放す訳にも行かず、瑞穂さんへと財布を預けて代わりに支払ってもらう。仄香さんが払おうとするのを「甘えておきなさい」なんて瑞穂さんが制してくれた。頭の上で飲食されるのは流石に弱った。金魚掬いやヨーヨー釣りなどは降ろさなければ行えない。射的にて格好を付けようとしても、上手くは行かなかった。花火の時間が近付いて来たから移動する。見終わった後に仄緒ちゃんがトイレへと行きたいと言うから仄香さんが連れて行く。トイレの前で待ってる訳にも行かず、如何しようかと思ってると瑞穂さんから手を引かれた。林の中で胸元を開いた瑞穂さんと抱き合う。手短に済ませるなんて出来るのかと思ったのに呆気なく処理されてしまう。多少は強引な交わり方と為ってしまったのにちゃんと楽しめたのかも…。

「あれ?先生は?」

「ここよ」

手早く整えた瑞穂さんの後ろに続く。合わせ目が緩んでる事に気が付いてる様子なのに何も言わない仄香さんが少し怖いのかも…。人込みにさらわれてはぐれた仄緒ちゃんを別れて捜す事に為り、何故か瑞穂さんが見付け出した。些細なトラブルが遭ったのだけれども、無事に帰れた。瑞穂さんが玄関へと消えるのを見届けて仄緒ちゃんの事を降ろそうとしたら眠ってた。仄香さんから上がるように言われたために仄緒ちゃんを抱え直す。履物を脱いだ仄香さんへと仄緒ちゃんを手渡してからシューズを脱ぐ。寝かし付けに向かった仄香さんの事をリヴイングにて待つ。左横に座る仄香さんが寄り掛かって来たら自分を押し留めるなんて出来なくなる。


玲紅さんと梨紅と共にお祭りへと出掛けるのだけれども、普段着のまま。“色気より食い気”である梨紅が食いまくるためにお土産しか買えなくなり、打ち上げ花火を観たら早々に引き上げる。浴室へと向かう梨紅。買って来た代物を冷蔵庫へと入れて魅紅さんと響紅の2人に声を掛ける。食卓にて魅紅さんへと出来事を振り返りながら報告するも、余り盛り上がらない。


バーにて1人飲んでると女性から声を掛けられたのと乗り物へと乗ってるのは忘れてる。病院からの帰り道、緑運公園内を歩いてるのは実際の行動を単になぞってるに過ぎない。瑞穂さんから預けた財布を返してもらったのかを覚えていない。 

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呉羽葉月
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