スピリット・エコー04御霊代繭音
たまゆら~魂響~04
御霊代繭音(みたましろまゆね)繭霊
望遠鏡にて離れ小島へと建つ【封印の塔】を見詰めてる繭霊が息を飲んだ。湖なのに波が荒くてボートでは決して近寄れない小島にて人影を視界へと捉えた気がした。直ぐに見えなくなったために見間違えたのかも…。バストへと重心が偏ってるためなのか、身を乗り出し過ぎて危うく落ちそうに為ったところを清さんによって抱き抱えられた。注意されると大人しく従う。端から観たら母娘のやり取り。物陰にて笑い転げた者が拳骨を見舞われた。
迷いの森を抜けたナナとケイの2人が聖城まで辿り着いた。ユナイト大陸の南へと位置するお城。東西へと分かれた陣営の分岐点。聖城の存在によって西半分の平和が保たれてる。門前にて出迎えたのが門番ではなく、パープル・ドレスを纏うメイド。髪の毛を巻いており、家庭教師のような気品を漂わせてる。監視されてるようなタイミングの良さ。真白清音(ましろきよね)と名乗る。上官へ対するような兵士の態度から城内にて一目置かれてる様子。名乗り返してから要件を伝えて預かって来た手紙を託す。
「承りましたが、1つお願いしたい事柄が有ります」
帰ろうとして踵を返すケイと戸惑うナナ。ホッとしたのも、束の間だった。
外へと出られた事にて小島に建つ塔の内部を上がって来た事を知る瀬名。小島から出る手段がない事へと愕然とさせられた。対岸が見えなければ泳いで渡る事なんて防具を抜き捨てたとしても不可能。更に登る選択肢しかない状態。転送装置でも見付け出さなければ抜け出せない。
真白清音(ましろきよね)清さん
ナース・メディスン
パープル・バンド
パープル・ドレス
繭霊の身の回りを世話する女官。怒らせては行けない怖い人物。
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