紅15姫紅(キク)
「館を背にして進めば何れは街へと辿り着けるからね」
小柄に反して態度が大きい。何処かの姫様や王女を思わせる澄ました表情と豪華絢爛な服装と宝飾品の数々。呪力と法力が輝く程に込められてる事が強く感じ取れるために単に着飾ってる訳では無さそう。
ホビットと疑うミニマム・ボディ。無い胸を一生懸命に突き出す背筋の逸らし方が増せてる女の子を思わせる。
「結界が張られてる敷地内は安全。1歩、外へと出ると犬っころが戯れてる程度よ。最近、ゴブリンの目的情報が増えてるから気を付けて。女の子ばかりのパーティーなのだから」
フォレスト・ウルフを仔犬扱いとは胆が据わってる。得意なパラライズ・アイが効かなかったら如何するのか。
護符の作用が確かならば差し支えないと考え直した。
地上へと出たところにて説明を受けると館の高さにも、驚かされた。
闇夜へと紛れて見えなかったらしい。
森の木々よりも高い塔を思わせる外観だった。目印へと用いられていない事が不思議。結界へとカモフラージュや認識阻害の効果が含まれてると考えられる。ギミックが気に掛かる。
樹上から矢を放って来るフォレスト・エルフの方が厄介だったと落ちが付いたところにて暗く為る前に退き返す。
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