8月28日土曜日
暗く長い廊下を歩いてると灯りが漏れてる事から扉が開いてるのに気が付く。押してた台車から手を放して隙間から覗き込む。半裸の女性が張り付けられてる。思わず口を押さえて吐き気を堪えた。女性が発情してる匂いが体質的に合わず、拒否反応を示す。鼻血が出るだけならばまだ可愛げがあるのに…。慌てて屈んでバケツへと吐いてると物音によって気が付かれたらしく、声を掛けられた。「使ってる洗剤が合わなくて…」と誤魔化してやり過ごす。バイト先にて企業の裏の顔を垣間見る事が多くても、アダルト系は珍しいのかも…。大半が帳簿関連なので…。覗き見られるような状態ではないために言われたまま退き返させられただけで済んだ。
余りにも旨過ぎる儲け話なので明らかな詐欺なのにバイトの話しなんて誰も耳を貸さない。案の定、騙されて負債を被ってるのだけれども、首にされた身では関係ない。テスト勉強を行わなければ為らないのにバイトで忙しい。幾つも掛け持ちしてるから気に懸けてる余裕もない。金銭的なマイナスが無ければ嘯けたのかも…。瓦礫を片付けてようやく倉庫から出られた。倒れてた理由を思い出せないし、履いたボロボロのスニーカーも、誰のかもわからない。余りにも痒いために路上にて仰向けに為り、抜き捨てた上にソックスを裏返しにする勢いで脱いでしまう。夜風に足をさらしてると声を掛けられた。女の人によって連れて行かれた先は行き場を無くした者達の溜まり場だった。そのままお仕事を紹介してもらう流れと為る。
雨の中をひた走り、石段を登った先の建物へと入る。間に合うのかと疑問だったのだけれども、辛うじて滑り込めそう。後は乗ったバスが遅れずに着く事を願うばかりだった。小説を読んでたはずなのにCMが入る。不必要に露出が高い人達が画面を占める。シルエットみたいに刳り抜かれて別なシーンが当て嵌められてるのに視線が集まってるのは元の方である。何処かで観たような女性達が営業してる。観戦者にて占められてる会場の通路を走り抜けて2階席までジャンプする。壁の手すりをつかんで転がるようにして上がり、床へと立つ。試合を観たいのにガマンして捕らえた者を連れて行く。進路を進学へと定めた事で採用を諦めた企業が在った事をこの時点では知らない。仮に知り得たところで首を切られたバイト先では断ってたはず…。今更と云う感じで遅過ぎるのであった。
引きの悪さで勝ち目のないカード・ゲームなのに良く勝負を持ち掛けられる。フィクションのように流行ってる事が原因と思い、カード・ゲームが存在しない世界を目指して転校したのに転入先へと持ち込む者が現れた。進学校だから広がらないと思ったのに甘かった。確率計算にて引きを良くしたのが普及を図った事からクラス内から浸食される。次第に苦手だからと云う理由では逃げられなくなる。いつの間に席替えされたのか、座る席がわからなくなる。窓側から廊下側の2列目、2番目へと入れ替わってた。見付けられただけまだ増しとしても、テキストを机に容れたままだったらアウトだった。テスト期間中だけとしても、カード・ゲームが禁止された事を有り難く思うほどに嫌いらしい。自分でも驚く心理状態である。
アスレチックを巡ってるのだけれども、ロープの弛みが異様過ぎて池を渡れない。何やら『キャッツアイ』みたいにレオタードを着てるのが多く観られる。水着ならば水中への落下を見越してるから理由がわかるとしても、意図がわからない。空腹を覚えてその場を離れるままに丘のような道路を越える。入った平屋ではお菓子が売られてるのだけれども、目移りしてなかなか買えない。壁まで覆い尽くされてるのでは何処で支払うのかもわからないほど…。買い占められなくても、無駄に買ってしまう勢いである。
網棚へと荷物を載せたまま降りてしまった2人を追い駆けたのに見失う。声が届かないまま発車ベルが鳴ったために車内に戻る。いつの間に寝てしまってたのか、誰かから膝枕されてる。シートへとうつ伏せに近い形にて横たわってる。横向きではないために首を動かせない。見えるのは紺色の布地だけ…。更に別な者によって覆い被されてるのでは起き上がる事も出来ない。柔らかいのが背中に当たってるとしても、誰なのかがわからないのでは喜べない。腕に力が入らないのでは身動きが取れないまま揺られ続けるだけだった。
急がし過ぎて言い付けられた事柄や頼まれた内容を忘れてしまってる。催促されると「今からやります」って応えて忘れてたなんておくびにも出さない。痺れを切らして自分で行うのが少ない。急いでたらそもそも頼まないのかも…。階段による上下移動だけではなく、建物間の移動もある。他者の行動を垣間見る余裕もない。階段を登った右奥と場所の説明まで行われたから従う。シェリフの位地が乱雑でも、置かれてる段ボールが整列されてる。しゃがんで指示された代物を探してると邪魔が入るし、揺れにも襲われる。ポールやパイプなどへとしがみ付いてるのに向かい合って言い争いを続けてる有り様。
濃紺のセーラー服を纏ってる2人がカメラマンの後を付けてる。ブロンドと云うより、モップのような黄色なので明らかな鬘を付けてる画家。キスしたところを押さえて割って入った拍子にウィッグが落ちたらドランクドラゴンの太ってる方と似てる。それぞれの父親だった言葉を失ってるのに一眼レフからフィルムを外して引っ張る。空いたところへとジュースを注いでからレンズを外したら何も述べていないのに滴るのを飲もうとして顔で受けてる。ここまで来ると下手な漫才にしか見えない。
バイト先にて色々と垣間見てるために何処に何のジーンが入るのかも忘れてる。曜日名にて区画が分けられてる園内。中央広場にて待っていれば落ち合えたのに「沈黙の木曜日に居るよ」と云う偽の声によって騙されてる。戦禍の火曜日や生粋の水曜日、発禁の金曜日などがあっても、特に深い意味合いを感じられない。火属性の闘士ファイターから光属性の騎士パラディンへとクラス・チェンジさせて序盤を行う。雷属性の兵士ロイヤル・ガードなどがあり、システムとしては『サモナーズ・リネージュ』に近いのかも…。次は何に変えようかとダンジョンの探索中なのに悩んでる。縁の下なのか、ウッドデッキなのか、わからない通路の下を隠れながら進む。校内にて隠れたり、戦ったりしてるのは忘れてる。
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