紅03嬾紅(ランク)
小さな部屋の半分以上を占めるベッドにて目覚めた。
右側へとサイド・チェストが有り、脚が当たらないように括れてる形を有する頼りないアンバランスさ。
足下の方へと扉が窺える。
壁にて囲まれてる簡素な造り。
天井へと照明器具が見当たらず、光源が何処なのかわからない。
部屋を出ると果てが見えない廊下が横たわってる。扉が等間隔にて並んでる左右。鍵が掛かってるらしく、ノブを幾つか回しても、開かない。
キャスターが転がる音にて視線を向けて眼を凝らす。
配膳用のワゴンを押してるメイドが近寄って来て食堂まで案内される。
席へと大人しく収まってると程なくして仲間達が姿を現した。
相変わらずな態度へと何故か安心感を覚えるために不思議に思った。
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