男と女は はさみ 。
数年前に大失恋をした時に
毎晩毎晩、聴いてた曲があります。
それが黒木渚さんの「はさみ」
男女の存在を『はさみ』に例えるという哲学的に歌詞が
その頃の傷心しきった私のハートに刺さりました。
身を守るすべを知らなくて
引き出しのはさみを取り出した
鈍く光った表面に
本当の私が写っている
あなたに向ける
勇気は無いが
気休め程度になるだろう
憂鬱の類いを切り裂いてしまえば
凛として立ってられるのに
恥じる心さえ切り裂いてしまえば
大胆に生きてゆけるのに
冷たいはさみ
背中に当てれば
あの日と同じトリハダ
冷たいはさみ
背中に当てれば
何故だろう火傷よりも熱い
交差する二本の刃が
真ん中できつく抱き合えば
暗闇でさえも切り裂ける
美しいひとつのはさみになる
あなたは返事をくれるでしょうか
身勝手な私の申し出に
感性の類いを切り開いて行ければ
真夜中でも正気でいれるのに
あなたと対をなして世界を見れば
「完全」になれる気がするのに
冷たいはさみ
背中に当てれば
あの日と同じトリハダ
冷たいはさみ
背中に当てれば
何故だろう火傷よりも熱い
ハートに刺さるのと同時に
日本語の美しさ、表現の奥深さを再確認させてくれました。
切り裂く
切り開く
同じはさみで切るでも表現方法が変わりますよね。
そして、失恋し、自問自答をし、
執念にも近い彼への深い思いが綺麗な日本語で綴られています。
私もモノヅクリを生業にしてます。
自分が逆立ちをしても出てこないような
フレーズ、デザイン、色使いなどに出会うと
すごいなぁって思う当時に
すごくくやしい!!!!(嫉妬)
きっとこの記事を見て下さってる方なら
嫉妬するって感覚わかってくれますよね??
サポートして頂いた方には、10倍にしてお返しします💕