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【投資初心者向けが分からない方へ】NISA口座とは?の前に…


1.NISAを射んと欲すればまず課税口座を射よ。


ということわざがありますね。たった今、作りました。
新NISAが始まって、投資に興味を持たれた方も多いかと思います。案外多いなあと感じるのは、NISAに目が行きすぎていて、課税口座が理解出来ていない方の存在です。
「自分はNISA口座しか持っていないんですが」
「NISAしかないんだから、当然全部NISAで保有出来るんだよね?」
「相続した株を全部NISAにしたいんだけど」
証券オペレーターからすると「どこから説明すればいいんだ…」という質問が普通に来ます。
NISAを習う前に課税口座、という証券会社の基本の口座を見ていきましょう。


2.課税口座とはなんでしょう。


読んで字のごとくです。税金が課される口座のことです。
では何に対して税金が課されるのか?譲渡益に対してです。
譲渡益とは何か?儲けのことです。
Aという株を1,000円で買い、1,500円で売却したとします。500円の儲けが出ていますね。これに対して20.315%の税金がかかるんです。
これが課税口座です。昔は課税口座しか存在しませんでした。現在、課税口座には2つのタイプがあるんです。


3.課税口座には一般口座と特定口座があります。


上記のように、売買で儲けがあるとしますね。これは1年分まとめて確定申告しないといけません。国に怒られます。買った時の金額と売った時の金額を自分で管理して、税務署へ申告する、これが一般口座の仕組みです。証券口座を開くと自動的に一般口座が開かれます。なので、NISA口座”しかない”証券口座は存在しません。NISA口座”しか使っていない”証券口座、なら分かりますが……。
昔は一般口座しかありませんでした。でもただでさえ儲けに税金かかるのは切ないのに、確定申告までしないといけないのは面倒ですよね。

そこで登場したのが特定口座です。
(本当は特定口座には源泉徴収ありと源泉徴収なしがあるのですが、比率として圧倒的に多い源泉徴収ありを想定してお話します)
特定口座は、一般口座でやらなければいけない売買管理、税金計算、納税まで証券会社が代わりにやってくれます。特定口座で売買すれば、確定申告の必要は基本ありません。
基本、といえば実は応用があるのですが、ここでは一旦無視しましょう。

証券口座を開く時、「特定口座を開設しますか?」と聞かれます。一般口座は自動的に開かれるので聞かれません。
特定口座に親を殺されたのでなければ、とりあえず開設しましょう。別に管理料などはかかりません。後から特定口座を追加することも出来ますが、面倒なのでまずは口座開設時に開いておくのがいいと思います。
これで証券口座を開くと、課税口座として一般口座と特定口座が出来ました。今のところ何で存在しているのか分からない一般口座ですが、一般口座でしか扱えないものもあります。ですが、今はやっぱり無視しましょう。ごめんね一般口座。



まとめ:一般口座と特定口座の違い


・一般口座:売買管理を自分でして、利益は自分で確定申告する
・特定口座:売買管理、税金計算、納税を証券会社が代わりに行う。


ただ、一般人がちょこっと投資で儲けたとて、税金は持っていかれる、口座開設も億劫となると、投資する人口は増えませんよね。年金も健康保険も危うい国が「個人で資産形成を!」とドヤ顔で打ち出してきたのが少額投資非課税制度、つまりNISA口座です。
イギリスのまねっこなのに自分達が考えてやりましたよ、くらいの勢いですね(事実と偏見が半々です)。
次回、一緒に見ていきましょう。


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