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【投資初心者向けが分からない方へ】NISAの対象商品~ETF(上場投信)~


1.上場投資信託(ETF)とは何か?

これまで、NISAの対象商品は分かり易く株、投資信託、とお伝えしてきました。債券についても触れました(債券そのものはNISA対象ではないことを理解頂くためです)。プレ初心者さんにはまずここを抑えて頂きたいです。
ただ、NISA成長投資枠の対象にETFって言葉が書いてあるの、気になる方いらっしゃいませんか?

ETF=上場投資信託とは、投資信託なのに株式市場に上場している商品のことを指します。つまり、証券取引所で株のように売買出来るんです。
通常の投資信託は証券取引所に上場していません。このことを非上場といいます。
なので、証券会社じゃなくても銀行や郵便局などでも買えるんです。投資信託のみしか取引したくない人には、販売会社が証券会社一択にならないところが良いかもしれません。
ただし、上場投資信託を買いたい方は証券会社に口座開設する必要があります。

2.上場してると何が違うの?

投資信託と上場投資信託の違いを検索すると、色々出てきます。
全部を理解するのは難しいので(難しくない方はくどいようですが、他で素敵なサイトを探しましょう!ここはプレ初心者用です)、大きな特徴を上げると、値段のつき方が違います。
後で株の買い方、売り方の記事をあげるつもりなので、ここではさらっと。

株の値段は市場が動いている間はリアルタイムで決まります。
ニュースなどで証券取引所の巨大なモニターに、有名な株が表示されていて、その横で目まぐるしく数字が動いているのをご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。
投資信託の値段はリアルタイムではありません。一日に一回算出される基準価格というものが値段になります。例えば7/1(平日)の値段はその日の夜に決まり、7/2(平日)に発表されます。(正確には決まったら表示される場合もあります。これはネット証券や対面証券でもネットツールに多いかな)
それに対し、上場投資信託は株のようにリアルタイムで値段が決まります。

3.値段の決まり方が違うから、何なの?

……って思いません?
私は最初そうでした(笑。

投資信託を購入する場合、自分がいくらの基準価格で購入するのか分かりません。いや、基準価格出てるじゃん!と思った方。それは過去の(昨日の)基準価格です。
もちろん、参考値にはなります。でも、その価格で取引するわけじゃありません。実際いくらで買えるかは分かりません。これをブラインド方式と言います。名称は覚えなくていいですが、何となく目隠しされてる感があるので、イメージの助けになるかと。
例えば今日申し込んで今日約定(取引が成立することを指します。読み方は”やくじょう”)する投資信託があったとします。自分が実際いくらで買ったのか分かるのは明日です。
それに対して、上場投資信託はリアルタイムで値段が分かります。また、いくら以下じゃないと買いたくない、いくら以上じゃないと売りたくない、という売買方法を選ぶことが出来ます。

4.ETFの注意点

上場投資信託は株と同じようにリアルタイムで値段が分かりますが、あくまでも中身は株ではなく投資信託なんです。
つまり、投資信託としての本当の価格、つまり基準価格があります。
例えば、あなたが市場が開いている間に、12,000円でAという上場投資信託を買ったとしましょう。ところが、実際翌日のA上場投資信託の基準価格を見てみると、10,000円だったということがあるんです。リアルタイムな分、実際の基準価格と乖離してしまったりするんですね。この例で言うと、割高で買ってしまったわけです。
本当はここら辺を東京証券取引所に載っている「インディカティブNAV」を利用して図るのですが……。今はリアルタイムである分、実際のその日の基準価格と乖離しちゃうことがあるということだけ、何となく覚えておきましょう。


まとめ

NISAの対象商品をプレ初心者さん向けに解説してきましたが、最後の難関である上場投信の説明をしました。
もちろん、物凄いざっくりですが、市場に上場していて、リアルタイムの値段で買える投資信託が上場投資信託(ETF)です。
初心者以上のレベルになりましたら、ご自身で色々調べてみて下さい。結構面白いですよ。

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