死亡保険とは?種類や特徴を徹底解説!損をしない保険選び
自分や家族の身に万が一のことが起こった際に、「その後の生活などの不安や負担を軽くしたい」「家族にお金をのこしたい」と誰でも少なからずそんな思いを持っているはずです。そうした不安を少しでも解消するために、保険の加入を検討している方も多いと思います。
しかし、いざ保険を選ぶとなると様々な商品があり「どういった保証がされているのか?」「結局自分に合う保険はどれなのか?」となかなか決められずに悩んでいませんか?
ここでは特に死亡保険の種類と特徴、メリットデメリットをふまえて選び方をわかりやすく解説していきます。
ぜひ自分のライフステージやライフプランにあった保険選びの参考にしてみてください。
そもそも死亡保険とは?仕組みや種類を解説
死亡保険とは、保険の第一分野である生命保険に含まれる保険の一種です。
被保険者に万が一のことがあった際に保険金を受け取れるもので、大きく「定期保険」と「終身保険」の2種類に分けられます。
それぞれにメリット・デメリットがあり、加入を検討する際はその特徴をよく理解した上で、どちらが自分に必要なのかを考えて選ぶことが大切です。
定期死亡保険
定期死亡保険とは、契約時にあらかじめ保険期間が定められた保険のことです。
定期死亡保険の保険期間には「全期型」と「更新型」の2種類があります。
全期型は契約の更新が不要で、契約期間満了時に保証が終了するタイプの保険です。
更新型の保険は被保険者が一定の年齢になるまでを保証期間とする「歳満了タイプ」と、10年、20年など年数で契約する「年満了タイプ」の2種類があります。どちらも契約満了時に更新することで、保証期間を継続できます。
一部の商品を除いた定期死亡保険商品は、期間中に解約した場合、払い込んだ保険料が解約返戻金として支払われない「掛け捨てタイプ」に分類されます。
定期死亡保険が自分に向いているかを把握するため、メリット・デメリット双方を見ていきましょう。
メリット
定期死亡保険のメリットは大きく2つ挙げられます。
1つ目は、同じ保証内容でも比較的保険料が安い点です。基本的に解約返戻金が支払われない掛け捨てタイプなので比較的安価な保険料が設定されています。そのため、月々の支払い負担を軽減し、生活を圧迫させなくて済む点がメリットと言えるでしょう。
2つ目は必要に応じて保証内容を変更できる点です。定期保険は短いスパンによる保険期間の設定が可能なので、ライフステージにあった保証内容で契約することができます。そのため、保険の見直しをしやすいと言えます。
デメリット
定期保険のデメリットの1つ目は、更新時に保険料が上がる点です。
契約満了時に契約を更新する場合、年齢やライフステージなど被保険者の状況に応じて保険料が再計算されます。一般的に年齢に比例して死亡リスクも高くなるため、年齢が上がるにつれて保険料も高くなります。
また、契約更新ができる年齢には上限があり、一定の年齢に達すると契約の更新ができません。そのため、一生涯の保証を確保できないというデメリットが2つ目にあげられます。
終身死亡保険
終身死亡保険とは、一度加入すると途中解約しない限り一生保証が続く保険のです。
保険料の支払い方法には一定期間、あるいは一定の年齢になるまでの間保険料を支払う「有期払い」と契約期間中保険料を支払い続ける「終身払い」の2種類があります。いずれの場合も基本的に契約中の保険料の変動はありません。
また、支払った保険料の一部が積み立てられており、契約期間中に解約すると解約返戻金を受け取ることができます。貯蓄性能を持ち合わせていることから「積立タイプ」に分類されます。
終身死亡保険の理解を深めるため、メリット・デメリット両方の視点から見ていきましょう。
メリット
終身死亡保険のメリットは大きく3つあげられます。
1つ目は、保障が一生涯続く点です。終身死亡保険は、途中解約しない限り生涯保証が継続するため、老後も必要な保障も確実にうけられます。
2つ目のメリットは、保険料が変わらない点です。終身死亡保険には更新のタイミングがないため、保険料の再計算がありません。加入時の保険料がそのまま適用され続けるため、早い段階で加入すれば死亡リスクが高い中高年になっても保険料が上がることはありません。
3つ目のメリットは貯蓄性が高い点です。掛け捨てタイプである定期死亡保険に対し、一定期間払い込みを続けると払い込んだ保険料の一部が解約返戻金として解約時に受け取れます。
デメリット
終身死亡保険のデメリットは、保険料が割高である点が1つ目に挙げられます。保険料が一定のまま一生涯の保証を確保できる点や、解約時に解約返戻金を受け取れることから、定期死亡保険と比べると同じ保証内容でも保険料は割高に設定されています。
2つ目のデメリットは、保証内容の見直しをしづらい点です。一定のタイミングで保証内容を見直すことのできる定期死亡保険に対して、終身死亡保険は自発的に見直しを行わない限り加入時の保証が継続されます。 自身のライフステージに合わせて、その都度新たに保険の加入を検討するか、加入している保険商品に特約を追加するなどの対応が必要になります。
自分に合った死亡保険の選び方
加入の目的を明確にする
死亡保険の一般的な加入目的は葬儀費用に充てるためや、家計を支える人に万が一のことがあった場合に残された家族がその後の生活資金を残すためなどが挙げられます。
また、終身死亡保険は貯蓄性が高く、保証期間中に解約をすると解約返戻金を受け取ることができるので老後資金に充てるという活用も有効です。
なんのために死亡保険に加入するのかを明確にしておきましょう。
自分のライフステージに合わせる
独身でいるとき、結婚をしたとき、子供が生まれたとき、子供が独立したときなどライフステージの変化に合わせて必要な保証内容も変化していきます。その時々に合わせて保証内容を見直していくことが大切です。
将来の計画も考慮する
保険選びにおいては、自身や家族の将来にどのようなニーズがあるのか、またそれらが変化する可能性も考慮にいれながら、最適な補償内容を選ぶことが大切です。
例えば「子供が独立するまで」「定年退職するまで」など一定期間の保証が欲しいのか、あるいは「老後も保証を確保したい」など一生涯の保証がほしいのかも考慮しましょう。
ただし、将来の動向が見えずに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。そういった方は、将来の経済状況の変動にも対応できる柔軟性を持つ保険商品の選択が望ましいでしょう。
無理なく続けられる保険料の額を選ぶ
保険によって万が一の場合に備えることは大切ですが、日常生活に支障をきたしては本末転倒です。
無理なく続けられる保険料の範囲で検討しましょう。
まとめ
死亡保険には定期死亡保険と終身死亡保険の2種類があり、それぞれにメリットデメリットがあります。
定期死亡保険のメリット
同じ保証内容でも保険料が比較的安い
契約期間が区切られているため必要に応じて保証内容を変更できる
保険の見直しがしやすい
定期死亡保険のデメリット
更新時の年齢や状況などに合わせて保険料が上がる
一定の年齢に達すると更新できないため一生涯の保証を確保できない
終身死亡保険のメリット
一度契約すると解約するまで保証が続くので一生涯の保証を得られる
契約更新がないため、加入時から保険料が変わらない
解約時に解約返戻金が支払われるので貯蓄性が高い
終身死亡保険のデメリット
保険料が割高
保険の見直しがしづらい
自分のライフプランやライフステージに合わせて適切な保険を選ぶことが大切です。
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