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唯一通過したIT企業、上々の手ごたえから一転…その結末とは?(#多浪の就職活動編#8)
こんにちは。実質多浪の社会人ロクです。
実質6浪、24歳で大学に入学。
同年代から6年遅れた26歳からの就職活動…。
『実質6浪から大手内定を掴むまでの26歳新卒の就活サバイバル記』
ハンデを抱えた就活生や逆境に挑むすべての方に、少しでも勇気とヒントを届けたい。そんな想いから記事を書きました。
前回の話はこちら。
通信・金融系のIT企業の選考に向かう
エントリーした40社中、書類選考を通過した唯一の会社。
夏の1dayインターンシップ、就職支援団体主催の就活セミナーでの経験を活かし、全力を持ってこの会社の選考に挑みます。
複数社の書類選考を通過している大学の友人とは異なり、私が通過したのはたったの1社。後がありません。
私が通過した会社は、親会社のシステム案件を受注しつつ、外部からも積極的に受注している会社のようでした。外資も入っているようです。そのためか独特の雰囲気がありました。
「外資が入っているからこそ、採用するのに年齢を気にしないのかもしれない…。」
…そんな風に前向きに考えていました。
気を引き締め、選考の場へ向かいます。
一次選考のグループディスカッション
一次選考はグループディスカッションでした。
人事からテーマを与えられ、学生5~6人単位でグループディスカッションを行います。
私にとって人生初めての選考です。
大学3年生の前半までディスカッション・プレゼンの授業を中心に受講していたこと、夏の1dayインターンシップや就活セミナーでディスカッションを何度となく経験したこともあり、選考では緊張せずスムーズにディスカッションを進めることができました。
テーマからぶれないよう意識し、ディスカッションメンバーと建設的な議論を交わし、制限時間内で順調に結論を導き出していきました。
他のグループとも比較し私たちのグループの雰囲気も良好でした。
学生達を囲む人事にもアピールできただろうと、
明確な手応えを感じた直後…期待に反する予想外の事態が起きました。
人事から別室に呼び出される
各グループのディスカッションが終了し、次の選考の説明がされる直前のことでした。
私は、女性の人事担当者から突然別室に呼び出されました。
「ディスカッションの出来が良かったから、何か特別なオファーがあるのだろうか?」…高鳴る期待を抱きましたが、結果は真逆なものでした。
人事担当者「ロクさんの履歴書を見たら26歳って書いてあるけど、これどういうこと?」
私「はい。私は6年遅れで大学に入ったため、今26歳で就職活動をしています。」
人事担当者「その年齢で他の子たちとディスカッションして、他の子がかわいそうだと思わないの?恥ずかしくないの?」
衝撃でした…。
まさか別室まで呼び出され、このような辛辣な言葉を浴びせられるとは予想だにしていませんでした。
ディスカッションで成果を実感し強まった自信は…この瞬間に一気に瓦解しました。
私はここで挫けてはいけないと、冷静になり落ち着いてこう言葉を返しました。
私「6年遅れであっても大学3年生であれば、新卒で就職活動できると理解しています。この年齢では問題あるものでしょうか…?」
人事担当者「…別に構わないと思うけど。6年遅れてるなら履歴書だけじゃ足りなくて、他の学生とは違ってこんな能力あるんだよ。って別紙をつけるべきだよね」
最後の言葉はたしかに仰る通りだと思いました。
悔しい気持ちをぐっと抑え…、私は前向きにこう返します。
私「ありがとうございます。とても勉強になりました!」
人事担当者「…まぁ、マネージャーに相談してみるけどね」
女性人事担当者が私を鼻で笑う様子を見逃しませんでした。
この反応を見て、私はこの選考は絶対に通らないだろうと確信しました。
失意のどん底に落ち込みながらの帰路…
選考会場を後にし、帰りの電車に乗り込みます。
あきらかに年齢で差別する人事担当者の対応に、私は冷静を装って対応しながらも…心はひどく動揺していました…。
動揺のあまり、私は自宅とは全く反対方向の電車に乗り込んでしまい、気づいたのは見知らぬ駅を数駅過ぎたころです。
6浪のハンデを背負い、小さな希望にすがりながら始めた私の就職活動。
最悪のスタートでした。
現実という壁に直面した、厳しい洗礼を受けた…と言ってもいいでしょう。
この企業で選考を受けた翌日、
私のメールアドレスには企業からの「お祈りメール」が届いていました。
多浪の厳しい就活の幕開けでした。
続く。