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就活セミナーの模擬面接。痛恨の敗北と見つけた課題(#多浪の就職活動編#5)
こんにちは。実質多浪の社会人ロクです。
実質6浪、24歳で大学に入学。
同年代から6年遅れた26歳からの就職活動…。
『実質6浪から大手内定を掴むまでの26歳新卒の就活サバイバル記』
ハンデを抱えた就活生や逆境に挑むすべての方に、少しでも勇気とヒントを届けたい。そんな想いから記事を書きました。
前回の話はこちら。
就活セミナーの影響で自身のキャラクターが変わっていく…
私は小さい頃からとても大人しい性格でした。当時26歳の大学3年生になってもそこは変わらず、周囲からは「穏やかな性格」と言われていました。
しかし大学3年生の夏の終わりに参加したこの就活セミナーが影響し、私の性格は変わりつつありました。
このセミナーの雰囲気は非常に熱く、参加した学生同士でお互いの悪いところを言い合い、講師が辛辣なフィードバックを返すスパルタなセミナーでした。
学生ボランティアとしてセミナーを運営補助をしているOB・OGの大学4年生はすでに内定をもらっていました。
彼らは企業から内定をもらうために、志望する企業の本社前で社員を出待ちし名刺交換をするほど「熱い」学生でした。
毎週セミナーに参加したことでこの熱い雰囲気に飲まれてしまい…私も立派な闘志溢れる就活戦士に変貌しつつありました…。
セミナー最終イベント「模擬面接」に参加
約2か月間、私は一度も欠席せず毎週セミナーに参加していました。
セミナー最終回には大きなイベントが開催されました。実際の企業の人事担当者が来て、学生たちに本番さながらの模擬面接をしてくれる大イベントです。
この模擬面接に合格すると企業から「仮内定」をもらえるそう…。
「就職活動も始まってないこのタイミングで仮内定をもらえるなんて夢のよう」
就活戦士となった私は情熱をもって参加しました。
イベントは土日の2日間開催されました。早朝から夕方にかけて会場に缶詰状態。かなり過酷なイベントでした。過酷ゆえに途中で脱落する学生もいました。
このイベントでは、
・会場でエントリーシートを書き、企業に提出
・参加企業が書類選考
・書類を通過すると企業が一次、二次、最終の順で模擬面接
この流れで実施されます。
参加企業は様々な業界のスタートアップ企業でした。
エントリーシートを通過した学生から企業に呼ばれ模擬面接が実施されます。
会場で待機中の学生達は、ひたすら学生同士で志望動機・自己PRの練習をし続けます。まさに就活マシーンでした。
模擬面接を体験
会場で待つこと数時間…
「なかなか書類が通らない…」
そう思っていた矢先、ついに私にも模擬面接のチャンスが回ってきました。
面接室のドアを叩き一次面接に挑みました。
ここで就活セミナーで鍛えた自己PR・志望動機、情熱をアピールします。
当時の私の熱血さは面接官が引くほど…だったと思います。
最終的に5社の模擬面接を受け、結果を待つことになりました。
苦い敗北…
一次面接を受けた全学生に結果がアナウンスされました。
私の結果は…。
…
一次面接で全落ちでした…。
受けた5社全て、次の二次面接に行くことすらできませんでした。
その後私はショックのあまり会場内で茫然としました。
その日の夕方には仮内定をもらった学生が発表されました。
会場内は歓声で湧き、涙を流す学生も。
その光景を遠くから眺めながら、私は過去フリーター時代に感じたような虚しさ・惨めさを感じました。
企業からのフィードバックで得た大切な気づき
二日間のイベントは終了し、面接を受けた企業から学生たちへの面接フィードバックが書かれた紙が渡されました。
私はその時、なぜ通過できなかったのか全く理解できていなかったのですが、ある会社からもらったフィードバックに目を引かれました。
そこにはこう書かれていました。
「ロクさんの熱意はとてもよく伝わりました。ですが、面接で見せてくれた姿は本当のロクさんではないのでは…?」
私はハッしました。
面接で見せた「熱血戦士」ならぬ私の姿は、セミナーで取り繕った見せかけ・ハリボテの私でした。
私は我に返りました。
就活セミナーでいくら自分をよく見せる訓練をしたところで、人事には見抜かれてしまう…。
私はこの模擬面接で痛感しました。
結果的に惨敗した就活イベントでしたが、
ここで大きな失敗を経験したこと、気づきを得たことは大きな収穫でした。
この経験がこの後迎える就活本番で活きてくることになります。
就活セミナーの後日談
この就活イベントで企業が学生達に出した「仮内定」というのは、本当に仮で内定をもらえるものではないと後になって分かりました。
実際には企業にエントリーし選考を受けなければならないというオチでした。
就活本番で「仮内定」をもらった企業の選考を受ければ有利になるのかもしれませんが、内定が保証されるものではありませんでした。
イベント集客の際、「実際に内定がもらえるイベント!」…と謳っていながら、蓋を開けたらこれでは誇大広告では…と思いました。
さらに…
このイベントのために、就活セミナー運営会社が大学生をボランティアとして使い、模擬面接をしてくれる企業に営業をかけさせていたと分かりました。模擬面接をする企業は、セミナー運営会社に対価を払う契約なのでしょう。
この就活セミナーは「学生団体、支援団体」と表向きで見せていたのですが、実際は人材系の会社が運営しています。
そのため就活生側が払う参加費も高額でした。
今考えると、お金がチラつく…学生をターゲットにしたいわゆる就活ビジネスそのものだったのだと思います。
このイベントの後、秋以降の就活イベントの案内もありましたが、私はリピートしませんでした。
今考えると…かなり怪しいビジネスではありましたが、私がこの就活セミナーで得た経験は良くも悪くも活きたことは事実です。
就職難の2011年、盛り上がったこの就活セミナー。2013年頃から国内の就職内定率は回復し、その付近でこの会社のセミナーのWebページの更新はストップしていることに気づいたのは、私が社会人になった後のことです。
外的要因のため特需があっても、利用者、ユーザーが満足しリピートしないサービスは淘汰されるのは今も昔も変わりません。
続く。