見出し画像

INTPとENTPの違い(続編)

載せきれなかったもの、それでも迷うあなたへ

前回の記事がうけたようなので続編を書いております。

あまり一つの記事に情報を載せすぎるのもいかがなものかと思いつつ、前回の記事でも区別つけるのが難しいよーって人のためにかみ砕いた記事を書いております。

この記事はあくまでもタイプ像を議論するものであなたのタイプはこうです!を示唆するものではないです。タイプ像と環境で議論はするけれども。
自分の人生は自分で決めろ、というのが座右の銘なので。

「氷菓」の登場人物がわかりやすい

京アニの「氷菓」というアニメをご存じだろうか。
超コスパ主義の折木奉太郎君と、なんでも気になってしまう千反田えるさんが学校内(外)の奇怪な現象を解き明かすミステリーである。

キャラクター診断まとめという面白いまとめがあった。
このスレでは、折木君がINTP、折木君の友人である福部君がENTPとなっている。
今回の記事で語る人物像と合致していたので採用する。

作品を読んだこと(見たこと)ある方はお分かりかもしれないが、福部君はどちらかというと興味を持ったら飛びついてすぐどこかに行く、という行動を繰り返す。それでいて考えを巡らせ、基本群れで行動するスタイルを取らない。N型があまり集団行動に向いてない典型例である。
福部君のセリフとして、「データベースは結論を出せない」と折木君に皮肉交じりに言うシーンがある。折木君に情報提供しながら、でもアイデアを発掘できないという自分をあざける様にいう様子が、ENTPとINTPの違いを示唆しているような気がするのだ。

つまり、行動特性としては
ENTP:とにかく情報を集めて(真偽はあとで議論する)、考えつつ議論する。
自分はこう思います、はあり比較的受け入れられるけどいうほど目新しさもない。パクリか、みたいなの多い。
自分独自のアイデアをひらめくというより既存のアイデアを磨き上げる。
独自の結論を出せ、って言われると可能性を失う気がして拒否る。
INTP:真偽を判断してから情報を集める。議論は手段でしかなく、一人でじっくり考えあげた結論を終息させる。結論がないのに議論を発散させようとする輩は気味が悪い感じがする。
目新しさはあるけど周囲がびっくりするようなアイデアなので納得するのに時間がかかる。

福部君はTiが発達している段階のENTPで大人になるとちゃんと独自のアイデアを発信できるようになる、みたいな気もする。

ただ、折木君もコスパ主義という割には千反田さんにかまってあげている印象がある。物語の都合や恋愛感情(!?)などなどの理由もあるかもしれない。
INTPとはいっても優しいところがあるのだ。
これは俺がやらなきゃいけないことなのか?なんで俺が?みたいな態度は見られる。そういうところだぞ()。

福部君は案外ドライで、粘着的に優しくしようとはしない。
折木君が問題解決しようとするのを悔しいとは思いながらもそれを見て楽しんでいるような印象がある。観察者という立ち位置なのかも。

話は変わるが千反田さんはENFPという診断結果になっていて、言いえているなあと思った。ENFPはINTPにちゃんと惹かれるのかもしれん。
好奇心旺盛な感じと、ちょっと世間とずれた感覚があるのはENFP感ある。

INTPは安寧のために発言しない、ENTPは笑かすためにあえて空気を読まない発言をする

ところで、INTPが劣等機能にFe(みんなはどう思うかな)機能を持つとされている。INTPとはいえ日本社会で育てばFeなんてみんな体得することはできそう。単純に軽視して「俺はどうせ嫌われているから」みたいなキモイ発言につながってしまうのかも。めんどい。

劣等機能が、第三機能のSiを補助するように働くのであれば、INTP像としては「安定を保つためにみんなの感情を尊重する」という行動をとるのでは。実験で使う試薬のストックを切らさないようにみんなに呼びかけて周りから「暑苦しいなあ」と思われる研究者とかがあげられる。
ちなみにINFPは「安定のために社会の規範に従う」だから社会に流されてサラリーマンになるようなものだろうか。両者ともSeがゼロなので周りが見えていないがちだ。よって基本的にこのような生活スタイルでは必ず支障をきたす。

逆にENTPの場合は「みんなのために空気を読む」だろうか。Siグリップまで行ってしまうと「粗さがし」に近くなるが、黙って話聞いとけばええんやろ、当たり障りない会話してたらいいんやろ、みたいなムーブをかますみたいなものだろうか。ちなみに、NeとFiの持ち合わせなさが邪魔をして空気を読めない、マイナーなものをぶち壊そうとするということで文化大革命のときに少年少女に政治をやらせてみた毛沢東のような感じになるかも。
ちなみにENFPの場合は「社会の規範のために安定を」だから、NeとTiのなさで、とりあえず仕事に打ち込んでワーホリになったり部下に仕事を任せても「えー、いいよいいよ」みたいな状況になる。本人たちは悪いと思ってないようだが。

ENTPの外向性が目立たないのは、みんなと仲良くするために黙り込む、というスタイルを取り入れてしまったからなのかも。Ne(発想)から生まれた行動は当然周りからは見えないので、「しゃべりたいけどしゃべれない陰キャ」と「しゃべるテーマがわいてこない陰キャ」が区別できないのは割と普通なのでは。

INTPは暗い?

折木君のコスパ主義なところは典型的なINTPという話をしたが、INTPは根暗なのかといわれるとそうでもない。

日本の女性社会では群れることが重要視され、すぐ八分られるということが起こる。この状況に対して適応してきたINTPも少なくないのでは。
例えば小学校ぐらいまではあほばっかりなのでつるまなかったが自分より賢い人がいる学校に入った後にそれなりに人付き合いの中で生活しようとするみたいな。
このようなタイプは案外口数が多い。INTPとして生きることができなかったというべきか。

ENTPも圧倒的な口数の多さが知られている。いったんしゃべり出すとうるさい。授業中にしゃべっておりNTJぽい先生に怒られる。目を付けられる。

(ESTPと違うのは、黒板けしなどを仕掛けるいたずらではなくしゃべりで論破するという点だ。適当にいなしつつん?と思ったら論破しようとする。基本的に先生のメンタルが強くないと先生側がうつになるかも。)

ENTPの場合は自分の発想を広げながらしゃべる。しゃべり終わってもあれしゃべり忘れたーくらいは考えている。

INTPで口数が多い場合は、脳内で考えていることをそのまま吐き出している感じに近い。とんとんとんツーツーツーとんとんみたいなしゃべり方、
「○○ーにしーよーうかな、と、思い、ます」みたいな。

ENTPでもこのしゃべり方は見れるけど情報量が追い付いてきてうるさくなる。オーケストラで曲が盛り上がる前にいったん落ち着く時みたいな感じ。

INTPで口数が多いのはマシンガントークで、基本的には相手に聞き取りにくくなりがち。
ENTPも口数が多いが相手に聞き取りやすい。なじみがないから心地よくはないかもしれない。

ENTPはとりあえずやってみる方

INTPもとりあえずやってみようとすることは多いが、現状維持に徹することが多い。Neの海でおぼれてしまうので目的としてTiをちゃんとつかう方が結果的には良いのだろう。新しい政策を批判しまくる批評家に近い。

ENTPの場合はNeの海に飛び込んで泳ぎ方をマスターしているので基本的には問題なくNeを使用している。大人になるとなんちゃってENTPと違いちゃんと意見を発信するようになる。コメンテーターはENTPって感じがする。

心理機能で語ってしまうとNeが強いINTPとTiが強いENTPがわからなくなりそうなのだが、基本的にどっちの機能の方が使う時に躊躇しないかを考えればよい。
情報をつなぎ合わせて結論を出すか、アイデアのためにNeを使用するか。

まとめ

発想と思考という両者を比較するのは難しい。

失敗してもめげずに活躍することもあればあっさりあきらめることもある両者だが、INTPの方がアイデアにこだわる印象がある。
ENTPはやーめた、次のやつ!が本当に多い。うまくいってても案外多い。

タイプ像を通して、自分の強みがわからないままに生きる恐怖をも味わってほしい。

診断みたいな記事になりごめんなさい。それでは。

いいなと思ったら応援しよう!