なぜ離れられない?共依存に隠された心理メカニズム
ハンドメイドの記事を中心に書いていますが、昨今話題の共依存について思うことがあり、noteにまとめてみました。大好きで離れられないとは全く違うということ、一部の変わった人たちだけの話ではないことを感じてもらえると幸いです。
恋愛における依存とは何か?
依存の定義
相手から与えられた不安や興奮などの感情を「相手に解決してもらおう、相手が解決するべきだ」という思考が生まれ、相手が思い通りに行動しなかった場合に問題が発生します。これが恋愛における依存のメカニズムだと思います。相手に過度に頼るようになるというのは少し違うような気がします。
相手から何かをされたときに安心した、落ち着いたから、自分も同じように返そうという流れは良い流れですが、深く傷つけられた場合にもお前のせいで気分を害したのだから、謝るべきだという考えが生じます。健全な恋人同士とは何が違うのでしょうか?ここからさらに掘り下げていこうと思います。
謝ってほしいと思ったことはありますか?
自分の時間を犠牲にして相手に奉仕した
性的な暴力があった
けがをさせられた
お金を貸した
上記のようなトラブルが生じた場合に被害を受けている側が自分と同じ目にあってほしい、謝ってほしい、治療費を払ってほしい、お金を返してほしいと考えることが共依存の特徴です。
普通じゃないですか?
共依存は一部のメンヘラ、地雷の話ではないんです。
共依存が生まれる原因
誤解されている共依存
共依存って嫌いな部分もあるけど、好きな部分があるから、離れられないと思っていませんか?実は嫌いすぎて自分が損をしすぎて離れられないんです。
返してほしい⇒奪われるの繰り返し
例えば「暴力を振るわれたから治療費を払ってほしい」という主張するとします。このような真っ当な主張がなぜ共依存につながるのでしょうか。暴力をふるった側は治療費を払ったら、関係が終わってしまいます。関係を終わらせたくないのですから、もちろん払いません。話し合いに応じるふりをして、相手に今度は性的な暴行を加え、自尊心を傷つけたり、人に相談できない部位に傷ができるようにさらに暴力を重ねたりするのです。共依存には公にできない暴力が隠れていることが多いのだと思います。
自己喪失とコントロール欲求
暴力をふるった側は犯罪を犯しているわけですから、自分を見失っていますが、ふるわれた側もこのような相手に正々堂々と戦うのは同じように自分を見失っている状態なのです。精神的苦痛、肉体的苦痛、性的な苦痛を与えることで相手をコントロールしようとする相手に対して、傷つけられた心を元に戻してほしい、治療にかかった時間とお金を返してほしいという要求をすることの繰り返しで共依存のループが出来上がっていきます。
なぜ離れられないの?:心理的な理由
習慣化された自己犠牲と恐怖のサイクル
自分には何もできないと気がつくことができないと相手が謝るまでひけなくなります。不満が増え、喧嘩が増えますが、急に増えるわけではありません。楽しい出来事の中に少しずつトラブルが増えていきます。はじめは頻度も多くありません。なんかおかしい気がするけど、これって自分が変なのかな?と考えているうちに抜け出せなくなるのです。
これまでと同じように解決できるという錯覚
これまでの自分の経験やネット上での知識で解決できるという考えを手放しましょう。相手はモンスターで自分にできることは何もないと気が付きましょう。そして、戦ってもなにも還ってきません。