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モンスターカスタマー化した上客の脅威
お客様との関係性
太客
展示会では困ったこともあり、オフラインならではのお客様との密接な関係性について頭を悩ませています。以前出店したマルシェで作品を購入してくださった方がInstagramの告知を見て展示会にお越しくださいました。
ラインの交換から
展示会中にオーダーをしてくださったのですが、Instagramはあまり利用しないのでラインを交換してほしいとの申し出があり、断り切れず、交換することになってしまいました。オーダー品も直接お渡しすることになったのですが、カフェでコーヒーを飲みながら、お渡しすることになりました。
求めていないアドバイス
本当に作品を気に入ってくださっているのですが、こんな仕様のものが欲しい、こんなアイテムがあれば売れると思うよなど、ご自身の考えをご自由にお話されるようになってしまいました。これまで制作実績のないものばかりオーダーされるようになり、縫製工場かなにかと勘違いされているご様子まで感じられるようになってきました。
専属の職人と化した私
このお客様とお話しして作家という仕事は簡単なものだと考えられているんだ、と強く感じました。言えば何でも言うことを聞いてくれる存在でそこに自分の匂いはありませんでした。本当に失礼な言い方だと思いますが、この方はモンスター化してしまってすべての使用する材料に指定が入るようになってしまいました。
もし自分が絵師だったら?
なぜいやな気持になるんだろうと悶々としていた時に「もし自分が絵師さんだったら」と考えてみました。ここに木を描いて、こっちには鳥を描いて、アクリル絵の具と油彩の混合技法で、パステルトーンでお願いしますと言われたらいやな気持になりませんか。
「私、色鉛筆の静物画が得意なんだけどな」といった、感じ。自分が変だなと思ったアイテムは自分の名前で出したくないなと感じました。
気づき
この一件で自分が普通だと思って作っていた作品は気づかなかっただけで、こだわりの一品だったんだと気づかされました。
一人のお客様のために作家人生を手放しますか?
人対人という考え方をやめる
応援してくださるお客様との関係については人対人の関係ではなく、お店と顧客の関係を誠実に作ることが大切だなと感じています。ものづくりの醍醐味はモノや自分の内面と向き合えることで、接客業や自分をタダで消費されることからの脱却にあると思っています。
素敵な作家と思われなくていい
自分がいいなと思ったものをお客様が価値を見つけてもらえることは本当にありがたいことで、それ以上もそれ以下もないのです。自分の生活を犠牲にしたり、お客様のご機嫌を取ったり、そういうことから卒業したくて作家を始めた人だって多いはず。
自分の気持ちを育てていきませんか
創作意欲の継続を大事にしていきませんか。良いお客様に出会えば、より良い創作が行えます。その逆もあるということは認めなければいけません。自分がいいと思ったものを相手もいいと感じるのは奇跡にものでそちらの感覚を忘れずに制作をしていきたいと思っています。