【感動だらけの池島】第2の軍艦島を自由気ままに1人旅③ 最終回
今回も前回の続き。
ボーリング場と池島小番所跡への道のりを書いていく。
8階建てアパートに感動した後に、バス停で休憩を取ることにした。
とても古いバス停である。
蜘蛛の巣だらけの部分もあった。
利用者がとても少ないのかもしれない。
こんなことを考えながら休憩していると、目線を感じた。
ふと横を見てみると、猫ちゃんが私を睨んでいた。
睨まれた私は、バス停から出た。
すると、猫ちゃんが私が座った場所に寝転んだ。
また私は、猫ちゃんの縄張りに入ってしまったのだった。
バス停から出て、「かあちゃんの店」の跡地へ向かう。
写真の先輩の記事を見て、建物は解体されているということは知っていた。
解体はされても、立て看板か何かはあると思っていた。
しかし、完全に何もなかった。
「かあちゃんの店」がまだ開いているときに、池島に来たかった。
こんなことを考えながら、ボーリング場の方へ向かう。
公民館や郵便局の裏の道を進んでいくと、ボーリング場などが現れる。
もちろん廃墟である。
この道には、ボーリング場やレストラン、スナックなどの建物が残されている。
人々の楽しそうな笑い声が聞こえてきた場所だったのだろう。
廃墟となった建物を見ながら、過去のことを想像するのも良い。
ボーリング場の入り口の写真を見ると、何か寂しい感じがするかもしれない。
しかし、現地で実際に見ると、様々なことを思い浮かべることができる。
本当に素晴らしい遺産である。
ボーリング場などを見た後は、少し引き返して池島小番所跡へ向かう。
道中も様々なものに出会う。
草むらから猫ちゃんがこちらを見ている。
時々、建物から生活音がしてくる。
どれも私にとっては、非日常に感じられた。
はっきりと言葉にできない感動である。
次に、とある道へ入っていく。
この道を進んで行くと、崩れた建物が現れた。
元々は、家だったのだろう。
完全に崩れて、誰も住めないような状態であった。
昔は、どんな人が住んでいたのだろうか。
さらに進んでいく。
幻想的な光景であった。
歴史を感じる。
この状態になるまでにどんな歴史があったのか。
考えてみるのも面白いかもしれない。
本当に現地に行って、自分の目で見ることをおすすめする。
少し進むと旅館と思われる建物が現れる。
この辺は、とても賑わっていたのだろう。
しかし、もう賑わいはない。
ここからの景色がとても良かった。
海がきれい。
本当に感動的である。
この青が好き。
海に感動した後に、小番所跡に着いた。
軽トラックが走っていた。
おばあちゃんが家に入っていった。
この島では、どんな生活が営まれているのだろうか。
そんなことを考えながら、商店街へ。
この商店街も良かった。
言葉にできない感動。
古いパチンコ台やスロットマシーン、謎の冷蔵庫。
すべてが芸術作品に見えた。
シャッターを押す。
この道をどんどん進んでいく。
様々なお店があったのだろう。
なんだか懐かしいドアや窓もあった。
祖父母の家や商店を思い出す。
海を見ながら進んで行く。
旧発電・造水施設がある場所へ戻ってきた。
そこには、行きに見えなかった美しい光景が広がっていた。
この景色は、私の人生の中で最も感動したものの1つ。
写真だけじゃ伝わりきらない美しさ。
天気に感謝。
トロッコも走っていた。
独特な音を立てて走っていた。
今度は、炭鉱ツアーに参加してみたい。
ヤギさんのいる野原へ戻る。
池島炭鉱さるく倶楽部という場所へ行く。
島の歴史がまとめられていた。
昔の島の写真を1枚1枚しっかりと見る。
歴史を学んだあとは、団地の方に進み、海岸線に沿って歩いていく。
この道を進んでいくと、ごみが散乱している場所があった。
このゴミは打ち上げられたのだろう。
新上五島の海岸でもこのような光景が広がっていた。
この後、海を見ながら昼ご飯を食べていると、池島に写真を撮りに来たというおじいさんが話しかけてきた。
スナップ写真を専門に撮っているという。
池島や佐世保市、長崎市で撮った写真を見せてもらった。
組写真という、複数の写真を使って、その組み合わせ方でメッセージを伝えようとするものを教えてもらった。
組写真、今度やってみよう。
この後、少し休憩して、もう1周してきた。
2周目は、自分が写真を撮ったものをじっくりと見た。
15時頃に池島港に戻ってきた。
待合所で、漁港で働くおじいさんと話しながら、佐世保行きの高速船が来るのを待っていた。
1人旅の魅力は、自由に自分が行きたい場所に行けることや現地の人と自由に交流できるところである。
旅をした人の感想は、人それぞれ違う。
またそれがいい。
今回の旅は最高だった。
次は、誰かと一緒に池島に行きたい。