突然の辞令 ロンドン駐在の打診
子供3人抱える所帯持ちが30代後半に差し掛かり、専門人材の育成という名目で半年後にロンドン赴任を命じられた。なぜ自分なのか、そもそも英語の勉強なんてしてもなければ興味もない。でも会社から特別選ばれたわけだし、家族帯同もできる地域なわけでこんな恵まれた駐在環境はないよ、と言われ、やってやろうと意気揚々と決意。しかし、まだこの時はことの重大さに気づいていなかった。ちなみに会社の辞令というのは明るみになるまで決して周りには言ってはいけない、という暗黙のルールがあるので赴任している人を探して相談することもできない。そんな中、赴任に至るまでどんなことをしていったのか、という話をつらつらと書いていきます。
当初のステータス(赴任半年前)
自己分析
留学経験はなし、海外旅行に3回行ったことがある程度。大学でも英語力は真ん中くらいだったと思う。(印象がないくらい良くも悪くもなかった。)英語力とかの前にそもそものコミュニケーション能力という意味では日本語では別に誰と話すでもそんなに抵抗はないですが、知らない分野に飛び込んだり、何かのコミュニティに属したり群れるのは得意ではなく、無趣味だし、ある意味どこにでもいる海外赴任には全く向いてないタイプだった。
会話形式の面接がある
「赴任前に30分ほど現地の人と話してもらうからよろしく」と打診される。外国人との会話なんて大学のときの海外旅行ぶりだ。はっきり言って30分も見知らぬ外国人と話すなんて想像もつかなかった。
TOEICを受ける
10何年ぶりにTOEICを受ける。英語=TOEICの頭がなんとなくあったからだ。結果はリスニングが255点、リーディングが220点で475点!リスニングのが必要そうだし良かったなんて思いながらネットで調べるととりあえず海外赴任の目安?みたいなものが730点らしい。全然足りない。Part2でいうと短文はわかる、単語数8-10以上になると思考停止で聞き取れない。Part3,4はちんぷんかんぷんで一個でも多く点を取るため、簡単そうな質問一個に絞り全集中で聴くみたいな感じだった。
個別指導系英会話スクールへの入学
このままではまずい、と思い、金で英語力が買えるなら安いもんだ、と、100万円いかないくらいの大金をつぎこんで英会話スクールへ入学。入学前にカウンセラーの人からレベル感の把握ということで少し会話させてもらう。ゆっくり話してくれているのでリスニングは難しくない(ようにしてくれた)。とてもじゃないけれどもこれを外国人相手に会話ができる気など一切しない。それ以外に文法のテストがあったがそれについては問題なかった。
まとめ
今から振り返ってもよく海外赴任できたな、と自分でも思う酷いレベルでした。続編ではもう少し英語力向上のためにやったことと効果があったもの・なかったものみたいなお話をしようかと思います。