俺の考える最強の【推しの子】~異論は認める~
※以下、【推しの子】のネタバレ満載です。
最終話を見た感想。
ど゛う゛し゛て゛だ゛よ゛ぉ゛ぉ゛!゛!゛
本当に、どうしてこうなった。
俺の!最推し:あかねちゃんは!こんな子じゃないからァ!!
もっと知的で冷静だし、アクアの思考回路なんて全てお見通しだからァ!!
俺は別に重曹ちゃん推しではないけど、重曹ちゃんファンは流石に可哀想だよォ!!
というわけでね、色々言ってたってしょうがないので、
俺が正史を書きます。キリッ
俺の考える最強の【推しの子】
アクアと重曹ちゃんが二人、横に並んで歩いている。
二人は傍目には口喧嘩をしているように見えるが、ときおり笑顔が見える。
イルミネーションがキラキラと眩しい。
「流石、俺の子だなァ……?女たぶらかして青春しやがってよォ……」
二人の背後にいる影が、不気味に、歪むような足取りで近づいてくる。その手には鈍く光る凶器が握られている。
「お前の「推しの子」から殺してやるよォ!!」
そう言ってその影――カミキヒカルが重曹ちゃんに襲いかかる。
「有馬ッ!!」
アクアは咄嗟にかばおうとする。が、カミキヒカルの前にはあかねちゃんがいた。
「う゛っ……!!」
あかねちゃんの腹部にカミキヒカルが持つ凶器が深く突き刺さる。
「引っかかり……ましたね?」
「あ゛?誰だテメェ……?」
あかねちゃんは防犯ブザーを鳴らす。大衆の目が一斉にこちらへと向く。
「ったく、めんどくせぇなァ!!」
カミキヒカルは走り去る。
あかねちゃんの腹部からは、とめどなく血が流れている。力なく地面に倒れ込むあかねちゃん。
「あかね!?しっかりしろ、今助けるから!!」
アクアは止血を開始する。
「あの!〇〇通り!腹部出血!救急車、早く!!」
重曹ちゃんは119番。
「アクアくん、かなちゃん、ありがとう。でももう、大丈夫だよ」
あかねちゃんの唇から、赤が抜けていく。
「あかね、喋るな!」
必死の救命活動。アクアの手に、そっと触れるあかねちゃん。
「……これ、ダメなやつ、だよ……?」
そう言って微笑むあかねちゃん。
アクアの脳裏にアイの最期の言葉がフラッシュバックする。
(「これ、ダメなやつだぁ」)
「私が腹部大動脈まで届くようにしたんだから……。君なら分かる、でしょ?」
アクアの手が一瞬止まる。
「何言ってんのよアンタ!!諦めるんじゃないわよ!!アンタは私のライバルでなきゃダメなの!!勝手に死ぬなんて許さないから!!アンタだってアクアのこと好きでしょ!?こんなの卑怯よ!!」
重曹ちゃんが叫ぶ。
「ごめんね、かなちゃん……これが私の役割。私は舞台装置なんだよ」
「……アクアくん、かなちゃん、愛してる。」
そう言い残して、あかねちゃんは息絶える。
アクアと重曹ちゃんは警察の事情聴取を受ける。
あかねちゃんの母親がアクアに近づき、手紙を差し出す。
「娘がこれをあなたに、って……」
アクアは急いで封を切る。
アクアは手紙を一瞥し、目を伏せる。その目に浮かぶのは怒りとも悲しみとも取れる表情。
「あかね……分かったよ」
静かに封を閉じると、急いで走り出そうとするアクア。
「ちょっと待ちなさいよ!!」
アクアの手を重曹ちゃんが引き留める。
「アンタが何考えてるのかなんて分からないけど……アンタ一人でどうにかなる問題なわけ!?使えるものは何でも使いなさいよ!!例えば私とかね!?!?」
重曹ちゃんを巻き込みたくなかったアクアだったが、重曹ちゃんがめちゃくちゃ引き下がるので折れる(笑)
アクア、重曹ちゃん、ルビー(※このルビーは片目の星です)で作戦会議。(突然の雑)
決行日は双子が誕生した日――。
カミキヒカルの前に、ある女が現れる。
それは、刺し殺したはずのあかねちゃん。
彼女はぽろぽろ、ぽろぽろ、と涙を流している。
無意識に足が引き寄せられていく、カミキヒカル。
「お嬢さん、どうしたんだい?何か悲しいことでも……」
「……引っかかったわね?」
あかねちゃんの目には涙がたまっている――が、その口角だけがつり上がっている。その笑い方は重曹ちゃんそのもの。
「は?演……技?俺が騙されるはずが……」
カミキヒカルが少し後ずさる。
カミキヒカルの背後からアクアとルビーが襲いかかる。
「「今までありがとう、お父さん」」
双子の冷たい声が重なり、ヒカルの目に双子の星の光が映り込む――。
それは彼が見た、最期の星だった。
~Fin.~
これ、良くね?(自画自賛)
カミキヒカルのこと嫌いすぎるから、ちょっと解像度低いかもしれん。スマソ!