命は尊い
はじめましての記事が悲しい記録になるとは思いもしなかった。友人が急逝したのだ。友人、といっても亡くなったAさんは私のことなど友達の彼女、くらいにしか思ってなさそうだけど。
Aさんはお酒が好きでAさんのアパートに彼氏と泊めていただいた際に見た光景だが、朝からビールを2,3本空けるほどだった。生活保護をもらいながら、生きようと努力されていた。晩秋に開催される催しも楽しみにしていたと聞いた。
そんな矢先だった。Aさんのアパートが火事になり、Aさんの部屋から遺体が発見された。Aさんとは別の人だと自分に言い聞かせていたのも虚しく、発見された遺体はAさんであることが判明した。
Aさんは彼氏と同じ歳で、43歳という若さでこの世を去ってしまった。これはAさんやご遺族にはいいづらいが、私は心の一部でAさんをばかにしていた。朝から何本も酒を飲み、1日中寝ている。何日もそんな日が続いていたようだった。たばこも吸っていた。酒、たばこ、寝る。こんな状態で、自立に向けて少しずつでも酒を控えたりどうにか人間らしい生き方をすればいいのに。そう思っていたのに、あっという間に旅立ってしまった。
思ったことだが、本当にどんな人であっても命は尊い。たとえ貧しくとも、路上生活をしていようと、命は尊いものなのだと痛感した出来事だった。
天国で今頃大好きな酒を飲んでいることだろう。
心から哀悼の意を表明する。
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