きのホ。3周年企画まだ行ったことないところツアー 代官山編感想
【駄文】
下半期の私の心を支えていたといっても全く過言ではない今回のツアー。
心の底から終わってほしくないが、本日でツアーファイナルを向かえる。
今回参加できた日程は6箇所。
そのどれもが
「これは近々で天下とれるでぇ!」
という、本能寺で宴をしている時の織田信長みたいな感想を抱くような最高のライブばかりだったので、必然的にファイナルへの期待も高まる。
流石に焼き討ちされることはないとは思うが、彼女達のプレシャーもなかなかであろう。
規模の大きな会場、ツアーファイナルというファンの期待、そして何より手応えを感じた過去の自分達を超えていかなければならない。
沢山の想いを一身に受け止め、自分の全力に変えて私達に届ける。その重圧はきっと、少しでも揺れたら立ち上がれなくなるくらいの物はあるだろう。
でも、不思議と、私だけかもしれないが全く不安には思っていない。16カ所で得た全てを力に変えて、最高の時間を作ってくれると信じ切って会場に足を運んだ。
会場の近くに雑貨屋があって、そこを物色しながら「あ、これとか推しが好きそう…ニチャア」みたいなキモい後方彼氏面オタクムーブをかましている内に入場が開始。慌てて列へ。
すでにFC抽選に長打の列ができており、一旦諦めてフロアへ。
参加賞だとしても、みんなめちゃくちゃ良い顔してるステッカーなので、誰が出ても良いなぁとぼんやりしていると突然の配布終了。
弱小オタクの膝が崩れ落ちた。
誰か早急に2時間のライブに耐えられる膝をください。
ステッカーは後で救済されました。運営ありがとう。
とか言ってる内に明かりが落ちて、すっかり耳馴染みのあるSEが始まる。
周りを見渡しても、みんなそれぞれの感情を抱えながら良い顔をしている。きのホ。と一緒にどこまでも、明るい未来を作っていける。そう信じ切った顔をしている。なんだ、やっぱりみんなもそうなんだね。
そうして、俺等の最強コンポーザー、ケンヤさんの生歌に背中を押されて、愛してやまない5人が登場する。
【感想】
会場についた瞬間に3杯も流し込んだせいか、曲が好き過ぎるせいか、やっぱり今回もライブ中の記憶はあまりない。
爛漫から始まって会場の一体感を確かめ合った後に、まるで映画のように次にいったい何がくるのか、どんな衝動を私達にくれるのか、と期待で胸が満ち満ちていくセトリ。彼女達にとっても、セトリでこんなこともできるのか、と新鮮な驚きや胸の高まりを沢山生み出せたことは、このツアーを通しての大きな財産に繋がっただろう。
楽しいと楽しいが連鎖して永久機関が出来上がるとみこちゃんが言っていたように、ライブが楽し過ぎるアイドルきのホ。
もちろん楽しいだけではなく、魅せる時は魅せ、キメるところはバッチリキメる。AJIHENツアーから比べたとしても、明らかに強くなっている。
日々を確かに、強い思いを胸に手繰り寄せて身に刻みこんだツアーだったことが、16箇所全部スラスラ言えた小清水のMCでも充分に伝わってくる。
そして、音量MAXボルテージMAXで向かえるTeaが、最高だったこの時間のラストスパートの口火を切っていく。
明かりが落ち、愛する5人の姿が見えなくなっても、私達の感動は鳴り止まない。
でもそれを表現する術を、私達は響く拍手と声しか持っていない。
それがこんなに疎ましいものなのか。
でも、そう考えていることでさえ、なんだかちっぽけに思わせてくれた。そのくらい、良いライブだった。
4年目のきのホ。はここから始まる!
と力強く宣言した桜寝あしたに続いて鳴り響くスタートライン。
今回のツアーで何度もフロアを沸かし、私たちの血を沸騰させてきたemo衛門。
そして、幾多のドラマを生んできた彼女達と共に成長し、歩んできた優しい名曲、ブリリアント帰り道。
きのホ。を推しててよかった、きのホ。を推している自分が好きだ!そう思えるようなアンコール。
涙で前も見えない私達とメンバーと、恐らく事前に決まっていなかった相合傘で、そんな気持ちをお互いに確かめあう幸せな時間となった。
楽しい!を生み続ける永久機関から暖かい涙が、感動が生まれた今回の旅、
きのホ。3周年企画 まだ行ったことないところツアー 『さんホ。〜3年経ったポップスターたちはどこまでも〜』
普段の何気ない瞬間に曲を聴いた時に思い起こせるような、各地での思い出の曲ができたツアーになったのではないだろうか。
そんな3周年企画、本編最後に選ばれたのは、もはやこれ無しできのホ。は語れないアルバム、今年リリースされた名盤の名を冠した曲、都スカイハイ。そこに、こんな一節がある。
今ここにある全ての嘘で、それを本当のことに変えちゃう君が良い
オタクとアイドルは所詮金で繋がる関係
と、しきりに叫んでいる人を目にした。
私には何かに救われたいと、暴れているようにしか見えなかったが、確かに、そういう部分があることは否定できないかもしれない。
『嘘。』本当のことなんて誰にもわからない。
でも、そんなことは些細なことだって、笑い飛ばしてしまえるくらい。お金?そんなもん無限に渡したるわ!そう思えてしまえるくらいに、彼女達の一挙手一投足に惹かれ、心を動かされている。どんな嘘だったとしても、今ここにある全てをかけてでも、大事にしたい物がある!そう胸張って言えるくらい、日々誰かを救っている。
何よりも、私達はどこまでも見続けていたいのだ。
映画の中にいるみたいに綺麗な灯りに包まれて、
喜怒哀楽を歌って踊るポップスター達を。