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「なんとかなるよ!アスペルガー父の介護生活」第1回
このレポートでは、私自身が以前に経験したアスペルガー症候群であった実父への介護生活について、書き留めていた手記(当時、地元の広報誌に掲載されていたこともあり)を元に、同じような介護の悩みを抱えながら仕事を続けていらっしゃる方へのエールの思いを込めて紹介させて頂きたいと思います。
父が他界してから早10年が立ちます。当時の私は、少し大きな会社のグループの広告代理業務を行う会社で、企画営業の中間管理職として、また、家庭では児童期の子供3人の子育て真っ最中で多忙な頃でした。実は私は少し複雑な家庭環境の中で孤独と葛藤に満ちた青少年時代を過ごしてきました。さらに父は強度のアスペルガー症候群(当時はそんな知識も無く悩んでいましたが…)を抱え、本当にこの場で簡単に言えないくらい一筋縄ではいかない人間でした…(>_<)。正直に言って親子の絆など少しも感じず、父と認められない自分がいました。いつも「なぜ自分の父だけがあんな人間なのか!」と思っていました。そんな中で、「とうとう来てしまったか!」と先が見えない介護生活に日々苦闘していました。
今となっては、非常にいい経験であったと言えますが、当時は日々トンネルの光が見えず、悩みながらで生活していました。
そんな父にもかかわらず、妻が協力してくれたことに感謝しています。
改めて同じような悩みを抱えていらっしゃる方へ、何らかの参考になれば幸いです。明けない夜はありませんので!
(→それでは以下は当時のライブレポートで記載します)
実録体験レポート
第1回~介護認定の申請ってどうやるの?〜
先日、父 (73歳) が自宅で倒れ、救急車で運ばれ、入院となりました。
詳細原因は不明です が全体として体力の衰弱の上、脱水症状を起こし、体中の痙攣と共に軽い狭心症状態であったようです。その転倒の際に右肩鎖骨を骨折し、肋骨にもひびが入っているということでした。
また、数年前からの認知症の傾向もありCT検査によると脳も萎縮しているとのことでした。
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若い頃からの“超偏食で同じものしか食べない不摂生な生活”の影響が大きいと思われます。
その後、約2週間、体力の方は少しずつ回復し、何とか自力で? トイレに行けるレベルまできています。数日後に退院の予定です。
そこで問題はその後の生活です…。父は近くにある私が育った実家で一人暮らしをしていましたが、「さすがにこの状態ですぐに1人暮らしをするのは難しいだろう」
非常に気が進まなかったのですが、当面 (永遠 ? ) わが家に迎え入れる選択をしました…。
同時に近くにある「地域包括支援センター」に相談し、少しでも負担が減ればとの思いで早速 「要介護申請手続き」をお願いしました。
実は数年前に祖父母が亡くなった際に私自身、少し介護の勉強(介護福祉士) をした覚えもあり、このような時にはまずはどこに相談したりすればよいか?といったことを知っていたことも役に立ちました。
その後、思ったより早く申請から1週間後に市役所の担当者1名が病院を訪れ、 私と妻も同席のもと、いろいろと質問を受けました。
市の担当者の方は、現在の体の状態、頭 (認知症)の状態、生活の詳細等々、をお話し、メモしながら聞かれていました。
また病院の看護師さん等にも取材されている様子でした。
父に「要介護」の認定がなされるのか?
最近は介護認定の基準も変わり、全体的に厳しくなったとのことです。
根拠はありませんが、父は何とか歩けるので私の推測では「要支援」位ではないかと思っています。
あとは頭の認知症状がどこまで考慮されるのでしょうか?
その辺は病院のソーシャルワーカーの方に聞いてもなかなか明確な判断基準がわからないとのことでした。
果たしてこの結果は? 次回のレポートにつづきます。
読んでいただきありがとうございました。