[テトリス]相殺管理・凝視を中心とした立ち回りについて

これはテトリスAdvent Calendar 2024 12/9の記事になります。

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こんにちは!いんたいと申します。

アドベントカレンダーが開催されて、前々から書きたいと思っていた立ち回りなどについての僕の考えを残す絶好の機会だと思い、参加させていただきました!

Youtubeなどでテトリスの解説を検索すると、初心者向けの解説動画は沢山出てきますよね!それはとても良い事だと思うのですが、中級者以上に向けた解説となると途端に少なくなる気がします。それこそ僕は一つも見かけた事がないくらい(見逃してる物があったらごめんなさい🙇)

そんなわけで、この記事は割と中〜上級者向けの、あまり動画などで解説されていない所を解説していく記事となります!

この記事を読んで、「これは意識してなかった!」という事があれば是非実践してみて欲しいです!逆に「ここに載ってないけどこれも意識した方がいいんじゃない?」というような事があれば、是非コメントなどくれると嬉しいです🙇

(注意点として、さっきも言った通り僕も参考にする物が何もなかったので、この記事の内容は全て僕の主観で書いてます!断定口調で書いてる所が沢山ありますが、全然間違ってる可能性があります。また、特に凝視の所なんかでは僕が実践できてない理想論を書いてる所もあります…)


自己紹介

普段はX(旧twitter)でぷよぷよテトリス2をメインに頑張っています。

https://x.com/intai2110/status/1863568206558023929?s=46

ちなみに40LINEは33.75秒で、レート的には平均的な数字です。プレイスタイルとしては得意も苦手も特にない感じで、あまり面白みがないですね…😢

2パフェとってギリギリ33秒台、これちょうど世界100位の記録らしい

最近はtechminoにハマりだしました。1人用のテトリスとしては本当に最高傑作なので、皆さんも是非やってみてください!

自己紹介はここまでにして、ここから解説に入っていきます!

全体的な考え

具体的な説明に入る前に、僕がこの記事で伝えたいおおまかな考えをまとめておきます。

相殺管理・凝視の重要性

テトリスの試合の流れを制御する上で、恐らくもっとも重要なのは「相殺管理」とその為に必要な「凝視」です。

同程度の実力のプレイヤー同士の試合の場合、『ぷよぷよテトリス』における対戦では、自分自身で作るリソースや火力だけではあまり差がつきません。そして、それは相殺管理が適当なままで勝つのはかなり大変だと言う事を意味します。

僕は少し前まで、「自分の地形が0段の状態で相手の地形を20段埋めること」を目指していました。でも、自分と相手の地形で20段分の高低差をつけるのはかなり大変です。実際には、自分の地形が15段埋まっていようと、相手を20段埋めたら勝ちは勝ちなのです。こう考えると、必要な自分と相手の高低差は5段分だけで済むことになりますよね?

相殺外しを上手に活用して高低差5段分で済む勝ち方を狙っていくことで、勝ちきれるチャンスを逃さないようになれるので、勝つための労力をかなり削減できます。また、逆に相殺を上手く当てれば当てるほど負けにくくなります。レートを効率的に上げたり格下相手に安定して勝つ為に、相殺管理(とそれに必要な凝視)の重要性がわかっていただけたでしょうか?

火力効率を上げる事

先ほども触れた通り、ぷよテトにおける対戦テトリスは本来自分自身で作るリソースや火力だけではあまり差がつかないはずです。考えてみれば、同じくらいの速度なら同じくらいのミノを置くことになり、同じくらいのミノで出せる火力に大きな差が生まれるはずがないですよね。でも、実際には同じ位のミノ数でも、最上位勢の出す火力とそれ以外のでは大きな差が生まれています。僕はこれは、火力効率で差をつけられている事が原因だと考えています。

では、どうしたら火力効率を上げられるでしょうか?

Tミノを全部tspinにする?かっこいいドネイトを沢山作る?最強砲を組む?

とても残念な事に、恐らくそのような”かっこいい““芸術的な“プレイをする事は勝敗にほとんど影響しません…どれだけイケメンドネイトだろうと普通のTSDと同じ火力ですからね。むしろ、それを狙って下穴を埋めてしまい負けてしまっている人をよく見かけます。

火力効率を高める為に、僕は「火力の妥協をしない事」と、その為に必要な「下穴を利用する事」がもっとも重要な意識であると考えます。

1.火力妥協をしない

先程もいった通り、やはりこちらが TSDやTetrisのみで最大限火力を作れている場合は火力量で大きな差をつけられる事はありません。だからこそ、火力を最大化し、必要な時以外に火力妥協をしない事が重要です。

2.下穴を利用する

しかし、しばらくすると相殺が当たらないなどしてやはりお互いの地形はせりあがってきます。ここで、地形を下げる為に貰った下穴の場所を強く意識して、その下穴に繋げつつ火力を送る事がとてもとても重要になります。そして、そこでも火力妥協をなるべく減らす為に、できるだけ TspinやTetrisなどで火力を出しつつ掘るという事も重要になります。その為に、ちょうど火力を打った後に下穴に綺麗に繋がるような繊細な火力作りが必要となります。

まとめると、火力効率を高める為には下穴を上手に活用し、得られたリソースを最大限妥協せず火力にする事が重要です!

ここからは具体的に、凝視や相殺管理などについて、試合中どの状況の時にどういった事を意識すれば良いのかについて解説していきます!

凝視する内容

凝視は常にしておいた方が良いですが、有利か不利のどちらかに傾いている時には特に重要になります!どのくらい凝視するかの目安としては、「自分が相手の地形だった場合どう感じるか」を考える事ができるくらいに凝視できるのが理想です。

具体的には

・地形がどの程度整っているか
・NEXTのT・Iミノが近いか遠いか
・下穴が埋まっているか
・穴バラや直列がどの程度か

などを凝視した上で

有利状況→相殺外しのタイミング

不利状況→相殺を当てるタイミング

を把握できるといいでしょう。以下で詳しく解説します。

有利状況

有利状況では、「相手の掘りにどのくらいの時間がかかるか」を凝視して、自分の地形やリソースと合わせて「刺し切れるかどうか」を判断します。

刺し切れると判断した場合、とどめを刺しに行きましょう。重要なのは相殺を当てさせない事です。

①相手が火力を保持していないなど、火力を相殺出来なさそうな場合

→火力を即撃ち

・相手の地形が乱れている
・相手のIミノやTミノが遠い

このような時には、躊躇わずに火力を送りましょう!

②相手が火力を保持していて、火力を相殺されそうな場合

→相殺を全力で外す

・自分は積み込んでリソースを貯める余裕がある
・相手は余裕がなく、上部で積み込める量に限度がある

このような時には、相殺外しが非常に有効です。相手の火力を外せるだけ外して確実に刺し切りましょう!

例:相手は下穴が埋まっている

例:相手のI,Tが遠い


相殺外しで「待つ」必要はない!

ところで皆さん、相殺外しと言うと操作を止めるイメージがありませんか?多くの人がそのようなイメージを持っていると思いますが、必ずしも止まる必要はありません。むしろ操作を止めない方が良いことの方が多いのです。

先程の動画を見てみてください

例:操作を止めない相殺外し

相手の地形が高く、下穴を埋めているので相殺を外したい状況です。しかし、ここで操作を止めてしまうと相手に積み込む猶予を与えてしまったり、相手側もこちらが待っているのを見て相殺外しに気付き、待ち合いになってしまったりしてしまいます…

その為、相手の火力を待っている間に下穴を塞がないように火力やリソースを溜め続けると

・相手は積まれ続けるのを待つ訳にはいかないので、火力を撃たざるを得ない
・こちらは更に火力を増やせて、外してからまとめ撃ちできる
・こちらの相殺外しが警戒されにくくなり、通しやすくなる
 ↑(露骨すぎると警戒されてしまう)

というメリットがあります。

この「積み込みつつ相殺外し→まとめ撃ち」の流れは本当に強力で、自分が有利状況の時は特に意識しておいた方がいいでしょう。これが出来るか出来ないかで刺し切れる確率が相当変わってくるはずです!

不利状況

不利状況では常に凝視して相手の状況を把握しておくことが重要です。特に意識すべき所は

「相手の火力が来るタイミングを見極める事」

となります。タイミングを見極めて、自分から相殺を当てに行くという意識が重要です。

①相手の火力がすぐに来てしまい、削らないと刺さってしまう場合

→急いで火力を作り、相殺を当てる

TetrisやTSDがあればそれを、なければ仕方なく2、3LINE消しをして耐えましょう。

②相手の火力がすぐには来ない場合

→リソースをできる限り貯める

・積み込む上で、特に下穴を開ける形を意識する
・火力が来るタイミングを見極め、相殺を当てに行く

積み込む上で、テトリスorTSDをした後に直列が開く形を作れるとよく掘れると思います。火力をある程度蓄えることで、相手も完全に外しきれない状況を作る事ができて、相殺外しの対策にもなります。

例:撮れ次第ここに貼る予定

ちなみに、相手の火力が来るまでに時間があるのに1〜2LINE消しをする事はかなり危険です!1回のライン消去当たり0.8秒かかってしまい、時間のロスが致命的になります。よほど直列に繋がったり掘りRENがない限り避けましょう。

相殺管理で「待つ」必要はない!

有利状況の所でも同じような話をしましたが、掘りの時の相殺管理にも同様の事が言えます!掘りの時には当然相手の火力を相殺したいのですが、火力を作ったはいいもののタイミングが合わない時がありますよね。

そのような時には火力を撃った後の地形に繋がるような置き方を考えて、先に出来るだけ積んでおくと上手く耐える事が出来ます。更に掘りRENが繋がる可能性も上がって良い事づくめ。でも下穴は埋めないように注意してくださいね!

↓にいい感じの例を貼る予定

相殺管理が上手な人ほど自然と相殺管理をしています。最上位勢の対戦動画を観察するとよく分かると思います!

五分状況

(この記事では有利状況でも不利状況でもない状況をまとめて五分状況と呼ぶことにします)

五分状況では、状況に応じて適切な判断をしていきましょう!
僕が持っている主な意識を3つ載せておきます。

①下穴の位置を強く意識する

「全体的な話」で触れた通り、下穴をどれだけ火力に変換できるかで有利状況に持ち込めるかどうかが決まります!なので、下穴の位置をしっかりと意識して、火力を出しつつ自然と下穴に繋げる事が重要です

下穴はいくつ下まで見ておいても損はないですが、僕は最低でも5段程度下まで意識するようにしています。

下穴の位置はかなり強く意識をしておかないと忘れてしまいがちですが、本当に重要な部分ですので強く意識しておきましょう!

②凝視して、必要のない火力妥協をなるべく避ける

僕は少し前まで不利状況に傾きそうな時に、刺される事を恐れてすぐに2、3ライン消しで火力を妥協してしまっていました。しかし、これは目先の事しか考えていない弱い行動です。確かに一時的には耐える事ができますが、自分が作ったリソース分や本来送るはずだった火力を相当減らす事になっているので、最終的に不利状況に大きく傾いてしまいます。

理想的な行動は

・相手を凝視して、火力の来るタイミングや量を正確に判断する
・その判断によって積み込んでよい限界を判断し、なるべくTetrisや TSDのみで下穴に繋げて掘る

だと思います。どうしても刺さってしまう時以外、火力を出しつつ掘っていく事が最善手である事は意識しておきましょう!

③リソースが少ない→相殺外し

リソースが少ない状況では

・リソースが少ないままでは、相殺分が少なく突然の火力に対抗できない
・外せばかなりのリソースを確保する事ができる
・外して穴バラが来ても、地形が低いので対処する余裕がある

などの理由から、相殺外しをすると良いでしょう。ローリスクハイリターンで状況を動かすことができます。

例:リソースが少ない→相殺外し


おまけ:受けて大丈夫かどうかの判断

外して受けていいかの正確な判断はとても重要です。有利状況でとどめを刺しにいく時に、外せれば外すだけ刺し切れる可能性が上がりますし、不利状況の時に、正確に判断できないと刺さると勘違いして変な妥協をしてしまいます。ここでは簡単な方法を紹介します!

この小さいブロックは火力1段分
この大きいブロックは火力6段分

まず、予告おじゃまの数を足し算してせりあがる段差の数を計算します。


この場合だと3段分の火力までは耐えられる

次に真ん中4列の一番上のマスから地形まで何マスあるか数えましょう。そのマス数分の火力までは少なくとも耐えれます。
(本当はミノによってもっと耐えられたりするけど、実践でそこまで考えるのはかなり難しい…)

おわりに

いかかでしたでしょうか?やたら抽象的な話になってしまいましたし、こういった文章を書くのも初めてなので分かりづらいところがあったら申し訳ないです。

なので、質問や意見などはもちろん受け付けています!もしあればどなたでもコメントなどしていってください!

前書きでも書いた通り、中〜上級者向けの解説がほとんどないという状況なので「テトリス99のおかげでせっかく多くのエンジョイ勢がいるのに、そのような人達がより成長する為の土台がないのはもったいない!」この記事はそんな思いで書かせてもらいました。この記事が少しでもガチ勢とエンジョイ勢の架け橋になればいいなと思ってます。(書き終わって思ったけど、架け橋になるには少し高度すぎたかもしれない…また別で簡単めなのも書きたいですね)

それではまた!楽しいテトリスライフを!

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