磐長姫(イワナガヒメ)
1.どんな神様?
分類:国津神 長寿、家庭円満の神様
別名:石長比売
磐長姫(イワナガヒメ)は、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)を妹に持ち、父は、大山祇命(オオヤマツミノミコト)です。この家族神の話には語らずにはいられない物語があります。というのもこの逸話が人間に寿命ができたとも言われるような話なのです。
この磐長姫には、辛い過去もあったのですが、それ以後も、『人々に良縁をさずけよう』と務められたことから、家庭円満の神様としても知られています。
また別の側面としては、長い年月を経ても変わることのない岩のような象徴として、長寿の神様としても知られています。
2.人間に寿命があるのは・・・
磐長姫と木花咲耶姫は、姉妹神でした。磐長姫には、長い年月を経ても変わることのない岩のような象徴として、木花咲耶姫には、桜のように華やかに咲いて、儚く散る繁栄のような象徴として存在していました。
先に婚姻の話が来たのは、見た目の美しく、一方で美の象徴でもあった木花咲耶姫でした。瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の一目惚れにより、婚姻を迫られた木花咲耶姫は瓊瓊杵尊を連れ、父である大山祇命(オオヤマツミノミコト)のところに向かいます。
そこで大山祇命は、木花咲耶姫との婚姻を認めましたが、共に磐長姫も嫁がせるという条件付きでした。
そこには、『木花咲耶姫の象徴する華やかな繁栄が、磐長姫と共にあることで未来永劫続いていきますように』という思いが込められていたのです。
しかし、瓊瓊杵尊は、磐長姫を嫁にはしなかったのです。その結果、未来永劫続いていくという力を失い、これ以後、絶命していくという試練を背負うことになりました。
これが寿命ができた言われともされています。
3.祀られている神社
雲見浅間神社 静岡県賀茂郡松崎町雲見386-2
貴船神社 京都市左京区鞍馬貴船町180
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