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[供養]ニンジャスレイヤーTRPG×のびのびTRPGザ・ホラー[書きかけてやめた]
これは何?
これは、のびのびTRPGザ・ホラーというボードゲームを用いてシナリオの大筋を決め、それをニンジャスレイヤーTRPGのシステムに則って肉付けしていき小説にする、という試みです。
いや、試みだったというべきか…。とにかくこれは完成させるのがとても面倒になったものです。しかしイントロは頑張って書いたので見てほしくて…それで………
登場人物
サイケイメージ
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ヨロシサン所属のネットアイドルバイオニンジャ。アイアンアイドルという重サイバネニンジャをライバル視している。表裏が激しく、ファンの前ではぶりっ子仕草を続ける一方、ファン以外の人間の前では口数も少なく口調も事務的。見た目は人間に近いが、至近距離で見るとその肌は緑がかっている(彼女がその距離まで他人を近寄らせる事は無い)。口周りにバイオ咬合筋を移植しており、咬みつき攻撃を得意とする。異常な程に隆起した口周りの筋肉を隠すため、不織布マスクをメンポめいて常着している。積極的な殺しはしないが、ヨロシサンのミッションに駆り出された際は善良なモータルを殺害する事すら厭わない。
カラテ4
ニューロン6
ワザマエ6(4+考古学者+オカルト好き)
ジツ0
体力9(4+バイオニンジャ化+バイオトルソー)
精神力6(6-サイバネ埋め込みペナルティ2+◉忠誠心ヨロシサン2)
脚力3/n(2+バイオトルソー)
イニシアチブ6
回避ダイス6
即応ダイス4
緊急回避ダイス2(アームガード+ストリートウェア)
ZBRアドレナリン
◉知識:バイオ系メガコーポ
◉魅了
◉バイオニンジャ化(体力+2)
▲▲バイオ咬合筋(バイオ武器lv1)(交渉難易度+1)
▲▲バイオトルソー(脚力+1、体力+3)
△△超音波発生器官(精神力1消費で隣接するマス全員に無属性ダメージ1。手番開始フェイズか終了フェイズに使用可能。手番中一度限り)
交渉判定難易度+1、H(バイオ武器orバイオニンジャ化、累積しない)
脆弱性:火炎(1)
このシナリオ限定の効果(のびのびTRPGによって付与された効果)
天才博士(1Dを振り、偶数なら判定ボーナスに、奇数ならその分マイナスになる)
オカルト好き(ワザマエ+1)(配信のネタ探し)
考古学者(ワザマエ+1)
過去登場エピソード
シャドウスター
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黒のパンツスーツ、焦茶のショートカット。ヨロシサンのエージェントニンジャ。同じくヨロシサン所属のネットアイドルであるサイケイメージのマネージャーを務めている。表裏の激しいサイケイメージとは異なり、誰に対しても明るく振る舞う。ドジも頻繁にやらかすが、それも含めて周囲は彼女の行動でパッと華やいでいる。サイケイメージの表裏をよく知る者は、マネージャーであるシャドウスターの方がアイドルに向いてるのに、と口を合わせて言う。モータル時代の癖が抜けずニンジャになった後も短刀で自傷行為を行う。敵の影から無数の赤子の手を伸ばし行動を封じるアシストタイプ。カラテに乏しく、ニ挺拳銃で距離を取って戦うが不器用とパニックが故に命中率は低い。邪悪な心を持ったニンジャではないが、周りの非道な行いを特別止めたりはしない。
カラテ2
ニューロン4
ワザマエ3(2+妄想しがち)
ジツ3
体力2
精神力7(4+伝統的礼装+ブードゥー+忠誠心ヨロシサン)
脚力2/N
発動判定8(4+3+伝統的礼装)
カスタム・チャカガン×2(射撃ハード、マルチ時間差可、ダブルターゲット)
ダムダム弾(痛打+1)
神経毒弾(精神力ダメージ1)
胴体:伝統的礼装(パンツスーツ)(精神力+1、発動判定ダイス+1、交渉判定ダイス+1、カルマロンダリングとユウジョウ判定を一度だけやり直せる)
レリック:ブードゥー/聖遺物(自傷用の短刀)(精神力+1)
即応ダイス1
回避ダイス4
☆◉ハデスの系譜
◉忠誠心:ヨロシサン(精神力+1)
◉知識:サラリマンの流儀
◉知識:オイランドロイド
◉交渉:理路整然
☆シャドウスネアLv.3
このシナリオ限定の効果(のびのびTRPGによって付与された効果)
カレー好き(全ての判定において、カレーが食べれそうなら5つダイスを得ることができる)
料理人(全ての判定において、料理を作れそうなら出目を+2する)
妄想しがち(ワザマエ+1)
◇◇◇以下本編◇◇◇
ヨロシサンのニンジャが逃亡した。ミッションを放棄しコーポの所属からも逃れようとしたのだ。自社資産が他社にスカウトされる可能性や、シャナイ級データが漏れる可能性などを考慮しこのニンジャは処分される事が決定された。逃亡したニンジャはサンシタ故、サブジュゲイターや名を連ねる重役が出る幕ではない。そんな訳で、ヨロシサンの序列の中では下も下のネットアイドルニンジャ、サイケイメージとそのマネージャー、シャドウスター、そしてニュービーニンジャのツイステッドブレイン、この3人に逃亡ニンジャ殺害ミッションが通達された。
逃亡ニンジャの潜伏先として特定されたのは、ネオサイタマの北西に広がるタマチャン・ジャングル外縁のとある集落だ。鬱蒼と茂る密林へと続く誰も利用しないハイウェイを、一台のトーフめいたバンが突き進む。その車内では、運転手を務めるシャドウスターによる簡易ブリーフィングが行われていた。彼女のビジネススーツはソウル由来の変形で喪服の様に黒く染まっている。後部座席一列目にはIRCSNSを眺めながら横柄に座るツイステッドブレイン。白いタンクトップで胸筋が強調されている。彼の腕は真緑色で、間近で見ると細かい筋が無数に入っている事がわかる。そして二列目には無表情で車窓を眺めるサイケイメージ。彼女の服はシャドウスターと対照的に、華美すぎないが清楚すぎない、薄緑色のライブ衣装を着ていた。
服装も気質も何もかもが異なるこの3人を束ねているのは、逃亡サンシタニンジャの殺害処分、ヨロシサンからの命令という仮初の強い紐帯だった。
「…もう一度要点を繰り返しますね」
シャドウスターはバックミラーで後部座席を見ながら説明する。
「逃亡したニンジャはパーセルタング。片腕を蛇のサイバネに置換しています。登録データにはジツ無し、とありますが逃亡後にジツを成長させている可能性があります。潜伏先はサカエ・ヴィレッジ周辺。サカエ・ヴィレッジは非常に排他的でコーポの人間を受け入れないため、今回はヤスハタ・マミのライブイベントという形で集落に滞在します。サイケイメージ=サンはアイドル。わたしはそのマネージャー。ツイステッドブレイン=サンは大道具さん。この役回りで行きます。何か質問はありますか?」
サイケイメージは無言。ツイステッドブレインは緑色の両手で『タマチャン・ジャングル、電波が弱いから行きたくないんだよな…』とタイピングしIRCSNSに投稿した。
「み、皆さん聞いてましたか!?…もう一度説明した方がいいですか?」
運転席であたふたするシャドウスター。この小さなミッションの責任は全て彼女にある。失敗してもケジメにまでは至らないが、昇進には影響する可能性がある。協調性の無いニンジャ達をまとめ任務を遂行する為にも、せめて要点くらいは理解してもらう必要がある。
「…いいから。別に繰り返さなくて」
車窓を眺めながらサイケイメージが呟く。彼女がIRCストリーミング中心のアイドルをやっているのは、ひとえに知らぬ土地や自分に好意を持たない人間と関わりたくないためだった。ヨロシサンの雑務のようなミッションなど全くやる気にならない。サイケイメージのバイオ咬合筋を隠す不織布マスクの隙間から、溜息が漏れた。
ツイステッドブレインは相変わらず端末に集中している。しかし先程とは異なりその手は無数の細い触手に分割し、高速タイピングで匿名の誰かと不毛な罵り合いをしていた。彼の両腕はバイオサイバネであり、皮膚が無く何万本とある伸縮性の高い筋肉繊維を自由に分割し操る事ができるのだった。
「大丈夫かな〜?ほんとに…」
シャドウスターの独り言の後、車内はツイステッドブレインの超高速タイピングとその音を鬱陶しがるサイケイメージが前の座席を蹴る音が、スネアとキックドラムのように繰り返されるのみだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
減速するタイヤが砂利を踏み付ける。車はサカエ・ヴィレッジの集会所前に到着した。サイケイメージは未来のファン候補に接する為のマインドセットを行い、ツイステッドブレインは緑色の腕を隠す為に長袖のスタッフジャンバーと軍手を着けた。3人はバンから出て集会所の磨りガラスの引き戸を開けた。シャドウスターが薄暗い奥へ声をかける。
「スミマセン!本日13時にアポを取っていた者なのですが〜!ヤスハタ・マミのイベントの件で〜…」
やがて突き当たりの角からゴマシオめいた頭の男性が歩いてきた。
「おう…よう来た。今会議中なんだが…ま、あんたらも無関係な話じゃない。中入ってくれや」
3人は靴を脱ぎ(シャドウスターが皆の靴を揃えた)、古びたタタミやフスマの香りが充満する廊下を進み広間へ入った。最奥には壇上があり、そこにはセルフレームの眼鏡をかけたくたびれた男が立っていた。そして向かい合うよつに胡座をかいた老人と正座する若者達。広間に居る全員が一行を見やる。シャドウスターが片手を後頭部に当てながら明るく挨拶した。
「ド、ドーモ!ヤスハタ・マミの件で参りました!」
◇◇◇◇力尽きた◇◇◇◇
以下、想定していた展開
村の者は数週間続くヨロシサンの不始末で起こるものを、祀っている神の祟りだと騒いでいる。
民俗学者が祟りを調べようとやって来ている。3人はこの原因を処理しつつ原因はヨロシサンとは無関係という方向に持っていきたいため、民俗学者が怪異の原因として別の物を究明する様に動く。
場面カード:足音が聞こえる
後ろから自分達以外の足音が聞こえる。振り返っても何もいない。スリケンで牽制しても無反応、後ろ向きに歩いてみてぶつかるかとか、2人バラバラの方向に別れて誰について行くかとか、検証する。
全ての条件で各自の後ろから足音だけが聞こえてくる事がわかった。ニンジャの2人はジツの類だと察する。
ツイステッドブレインはステージの組み立てをしている。
神の祟りをどうにかするために生贄を捧げようという集団浅慮が働く。身内は捧げたくないため外から来た無名のアイドル達なら問題無いだろうと密談を交わす人々。
サイケイメージたちは到底捧げ物になる気など無いが、これで自分達が消えて怪異の原因も消えた方がヨロシサンとは結びつかなくなるだろうと踏んで大人しく連行される。
場面カード:フラグの立つ夜
あるPCが単独行動を取ろうとする。それを止めるためにカラテ、ジツ発動、交渉のいずれかで対抗判定またはRPをする。自分が勝てばそのPCは仲間内に留まろうとし、負ければ単独行動を取ったPCは直後死ぬ。
ジツ持ちなんて聞いてないぞとツイステッドブレインが騒ぐ。
こんな村にこれ以上いられるか!俺は一人で帰らせてもらう!ヨロシサンの評価が下がろうと知ったこっちゃない!死んだら終わりってミヤモトマサシも言ってる。
サイケイメージとシャドウスターに説得されるが、失敗。神社を出て行くと、突然ツイステッドブレインの体が硬直し、巨大な蛇にアンブッシュされて爆発四散する。巨大な蛇は逃走したターゲットニンジャの一部。
戦闘終了と締め
アイドルライブをするサイケイメージ、舞台袖でうんうんと頷くシャドウスター。事件は隠蔽され、新聞の小さい記事になった。地方紙にアイドルライブとして、そして事件として別々に掲載された。
◇◇◇◇以上◇◇◇◇
皆様ものびのびTRPGザ・ホラーを買って、ランダムにカードを引き本筋を決めて、ランダムに付与されたアイテムを無理矢理内容に盛り込んで、その上で読み物にするということをやってみてはいかがでしょうか?
特に、のびのびTRPGザ・ホラーは別売りであるのびのびTRPGスチームパンクと組み合わせて遊ぶことができて両方ともニンジャのTRPGと親和性があるため、おすすめです!(わたしはスチームパンク持っていませんが)
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