見出し画像

たまごっちの世界ってどうなってるの?



こないだまでたまごっちの中のVR世界、たまバースで開催されていたフェンシング大会の結果が出た。
どうやらわたしは勝った方に所属していたみたいだ。5回参加して、中々貢献していた回数だねということで、5000Gもらった。


5000Gのデカさ。
ご飯は80Gから300G。道具は300Gから1500G。リフォームは一律2000G。そして、お金を稼ぐ手段のミニゲームでは、完璧に成功して一回300G稼げる。

それがVRで架空のフェンシング大会をやっていたら5000Gが現実にもらえる。おまけにフェンシングのおもちゃと大会限定のご飯ももらった。
おそらくVRでもらったお金は口座に振り込まれて、商品は現実のアドレスに送付されているのだろう。

たまバースはたまごっちを触っているとただの場面転換に見えるが、考えてもみてほしい。めちゃくちゃ『レディ・プレイヤー1』の世界だ。わたしの大好きな映画がわたしの大好きなたまごっちと世界観似てて嬉しいよ。



たまごっちは成長するとお金がもらえる。誰かから。どこかから。
成長祝い金だ。
そして、たまごっちがお金を稼ぐ手段。それはゲームセンターのミニゲームだ。たまごっちユニだと、たまバースのたまアリーナって場所で開催される大会に参加することでもお金が貰える。額はそちらの方が高い。そしてたくさん参加すると…先ほど述べたような、リフォーム2回分以上のお金がもらえる。

それってどういう世界?


ということを真面目に考えるのはちょっと。空想科学読本みたいな穿った見方で上品な真似じゃないかもしれない。でも考えてみたい。



ご飯やおやつ、遊び道具や家具はお金を払うんです。普通通りね。
でも、こっちがお金を払って然るべしなゲームではお金が貰える。逆にね。
たまバースではもっと貰える。成長してもお金がもらえる。

たまごっちみーつの頃からよく思ったものだよ。
たまごっちが成長したらお金をくれるあなた!あなたが育てたら?って。
わたしが育てる部分のうま味だけを享受して。いいのかい?
見守って手助けしてくれるあなたも育てたいんじゃないのかい?って。
でも育てない。関わってこない。金銭的な援助はくれるけど。


いつからかは知らないけど、たまごっちは成長してわたし達の下を離れると、夫婦として自分達の家で生活するようになる。
結婚する直前まで全然漏らすような子達が、結婚すると互いに支え合って暮らせるようになる。


これなんじゃないかって。


たまごっちは子を育てない。産むのに育てない。育てる性質が無いのかもしれない。

お金を育ての親であるわたし達にくれるあの存在は、独り立ちしたたまごっち達が欲しいのかもしれない。たまごっち達の世界が。

その世界に生きる彼ら彼女らを搾取しているのか、見守って愛でているのか、何が目的かまではわからないけど、結婚してたまごっち達だけで暮らせるようになった家々、そしてそれらからなる社会。それを欲しているのかもしれない。


だから、育てることに楽しみを感じるわたし達に預ける。
幼少期から成体になるまで。結婚するまでの間を、わたし達に育てさせる。
わたし達は育てて楽しいし愛しいし、上位存在達は育ててくれて嬉しいし。Win-Winだよ。

だから成長するごとに援助金も渡す。できるだけ死なないようにね。
ミニゲームしてお金がもらえるっていうのも、わからんけどミニゲームに興じている結婚前のたまごっち(もしくは育ての親であるわたし達)にコンテンツ的な価値があるんじゃないかな。
上位存在はそこに価値を感じているから、もっとやって欲しい。その動機付けとしてお金を払う。

でも彼らも商売だ。
全てあげるよあげるよ〜って訳にはいかない。
だから、遊び道具とか家具とかアクセは、お金を払ってね。ってことかも。
実際その方が育てるわたし達は楽しいしね。
「あのアクセ付けてあげたいからミニゲーム頑張るぞ〜!」って。お金のやりくりも楽しいし。



この説だと説明できないことがある。
決まった時間をお世話してくれるたまシッターだ。


たまシッターがいるならわたし達いらないじゃんって感じる。
でももしかしたら、たまシッターって貴重な存在なのかも。
よく見てみたらあの人たちもたまごっち的存在だし。画風が。

だから、こっちの世界で言う盲導犬とか麻薬探知犬みたいに、特殊な訓練を受けて「婚前の個体の世話をする」機能を会得した貴重なたまごっち的存在なのかも。
だから数が少なく、24時間派遣することはできない。
それか単純に、これもこちらの世界と同じで福祉の仕事はやりたがる人がいないからたまシッターは貴重…とかかな。知らんけどね。



わたし達は結婚前まで育てることしか知らないけど、結婚した後のあの子達はどんな世界で暮らすんだろう。

不思議だが、知らされてないとか公にしていないってことは、知ったら楽しく育てられないのかも。
もちろん全部が全部悪のディストピア世界ってことは無いと思うけど。
その世界を回すための、こちらの世界で言う死刑制度みたいな賛否分かれるルールが少しだけあって、それを知ったら育てるわたし達が減るから明らかにしていないとか。

でもわたし達は今までこの役割でこの立場で、楽しさしか享受していないじゃないか。問題もなかったじゃないか。例えそれがあちらの世界の上位存在の思うままだとしても、楽しくて問題ないなら良いじゃないか。

だから、これからも楽しくあの子達を育てていこうよ。ね!

いいなと思ったら応援しよう!