#4 利他の心
私の尊敬する方は稲盛和夫氏です。20代の時にふと、稲盛氏の著書「生き方」が目にとまり、購入したのが出会いです。自己紹介でも触れましたが、私には「芯」がありません。そんな私に働くことは素晴らしいことだと教えてくれたのが、この「生き方」だと思います。
読書が苦手で若い頃はマンガしか読まなかった私が同書と出会ってから、本当に少しずつですが読書への苦手意識が解けてきた気がしています。
そんな私に影響を与えてくれた稲盛氏の金言こそ、「動機善なりや、私心なかりしか」です。つまり、利己的になってないか?利他的な考え方はできているか?という自身に対する戒めの言葉です。もっと日常的に言えばメールや会議での発言などのアウトプットの際、自己中心的な内容(私心)はないか、善なる心でアウトプットできているかを意識するということです。
これはできそうでなかなか有言実行が難しいです。一方で周りから人格者だとか、人間ができているとか、そんな評判がたつ方々の言動は、だいたい私心を感じさせない利他の心を感じさせてくれます。
私は未だに自分が送ったメールに私心が入り混じっていたり、自分に向いた発言をしたりして凹むことがあります。稲盛氏も私心の存在を完全に否定しているわけではありません。人間なのだから私心はあって当然。それをいかに制御して相手を慮る言動ができるかが問われているのです。
有言実行って難しいですね。