見出し画像

共生進化の意義

〜共生進化の意義〜

講演を聴き終え、朝永振一郎博士の著作「物理学とは何だろうか 上」にある、ニュートンがユニテリアンだったという一節を読みたくなった。

こんな風に思ったのも、昨日(2/1のこと)、拝聴した稲本正氏の講演に宇宙的、神秘的、あるいは理神論に通じるものがあったからだ。

私は、この日都ホテル京都八条で催された、令和6年度アカデミア賞受賞者記念講演会に出席した。そうして稲本氏の本講演を拝聴した。

演題は、「脳と森の共生進化と戦争とパンデミック」だった。そうして、多くの共生の例が語られた。

一つには、地球上の生物の九割以上が植物であり、人間の消費する酸素の循環に関して、アマゾンやロシアの森林にかなり依拠していると。その破壊には、危機が伴うとも。

動画でよく見られるライオンがシマウマを襲うあシーン。しかし、狩がうまくいくのは何回のうちの一回であると。むしろ、異なる生物間では相利共生が多く見られると。

また、宇宙に多く存在する物資、水素、酸素及び炭素は、我々人間の体を組成する多くの物資であることも。そういえば、前述の著書で、朝永博士は、ニュートンの功績として、地球上も宇宙も同じ物理法則で支配されていることを解明したことだと著していた。

この様に共生が、そのテーマであったが、単なる自然科学の話ではなく、哲学の領域にもあった。だが、同時に親しみも覚えた。こういった講演にありがちなある種の超然としたものの感じは無かった。これも稲本正さんの人となりであろうが、やはり、慈しみの精神があることも感じない訳にはいかない。

#一般社団法人全国日本学士会 #アカデミア賞

いいなと思ったら応援しよう!