教師中心の学校、子ども中心の学校
毎月、20代の教師たちと研究会をしています。
そこで毎回のように出されてくるのは、年長・中堅世代の<教師中心>の発想です。行事や時間割調整、生徒への「指導」でも、教師の都合(多忙なのはわかるのですが・・・)で進めてしまうのです。
研究会に参加する若い教師たちは、子ども(児童生徒)の声を聴くことを大事にし、子ども視点から授業や毎日の関わりをしています。
当然、若いので、どうしたらいいのかと悩みもあります。
しかし、多忙な学校現場では(「働き方改革」の中で、退勤時間管理は進められても、肝心の業務の削減は遅々としたものなのです)、若い教師が「相談」する時間(チャンス)が少ないと言います。「何をするか」という「相談(提案)」でないと話すことができないというのです。
事務仕事の削減も大事ですが、小学校でも5時間授業、6時間授業が当たり前で、放課後に教師同士が話し合う時間がないことこそが重要な課題なのだと思います。
授業時数の削減(カリキュラムの削減)は、教師同士の学び合い・助け合いを可能にし、それは、子どもたちのウェルビーイングにもつながっていくと思います。
前に書いたように、どんどん進んで行く授業の連続では、子どもの学びのつまづきを解決することはできません。その連続が不登校・別室登校の増加を生んでいるのです。
子ども中心のゆとりのある学校への改革が、子どもにとっても、教師にとっても求められていると思います。
それによって、子どものことを考える、若い教師の思いが実り、日本の学校教育も変わっていくことになるのだと思います。