桃原さんから言われたこと その15「猛烈にお腹が痛くなったときに救われた話」

日本で最も有名な神社の一つにお参りした時の話です。数回これまで詣でていますが、確か2度目の参拝時だと思います。

山のふもとにあるお社で、1kmほどの道のりを歩いている最中に猛烈にお腹が痛くなってきました。尾籠な話ですが、どうしても耐えられないぐらい。

それで、山肌に見えるけものみちのようなところを登ってゆきました。

「神域を汚すわけにはゆかないから、山の中で穴を掘って用を足すしかない!」

悲愴感丸出しの顔をしていたと思います。ただ、けものみちでも道らしくはあったので、「誰も通っていなければ」という思いでした。神域にはまだ距離があったのです。

けものみちを登って5分ぐらい経ったでしょうか。

いきなり視界が開けました。

想像もしなかったことですが、山肌のけものみちの果てに、本当に突然、野球の練習が出来そうなぐらいのグラウンドが現れました。

びっくりしました。ふもとからはまるで見えないところに、いきなり、グラウンドです。綺麗に整地されていました。

そして、奥の方に、トイレがありました。びっくりして駆け込みました。

本当に綺麗に清掃されていたので、安心して用を足し、しっかりと手を洗ってそこを後にしました。助かった、助けて頂いた!と実感したものです。

翌日、東京に戻って桃原さんにお目にかかりました。
「神様のご加護としか考えられないです」。

素直にそうお話しすると、桃原さんはただ笑うだけでした!


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