ジャニオタ女の婚活の話

恋愛感情の起伏の少ない生涯を送ってきました。
自分には、人間の恋愛というものが、見当つかないのです。

夫が優しいという記事を書いたので、ふと、夫との話をまとめてみたいと思いました。
そもそもnoteを始めたのは、ジャニオタのわたくしめが今年の自グループのデビュー日兼解散日をむかえ、自担の誕生日に結婚式を挙げるに至った回顧録でも書いてみようかなという気になったからでした。

これです。ダイジェストでお届けしています(?)。

自グループが解散し「そうだ、婚活しよう」となったのは、30歳をこえて周囲が結婚してたのもあるし、なんとなく真剣に考えずにいたことをちゃんと考えなきゃと思ったからです。特に単純にこどもが好きだったから、結婚→こどもというこの路線を手に入れたいのかどうなのかってところかな。結婚もこどもも、できるできないはおいておいて、私はどうしたいんだろうなというところ。
自グループのご本人様たちの中で着々と「嫁6」が組まれていくのを見てきたのもありました。結婚かー楽しいのかなーあんまり積極的に良いと思ってこなかったけどなーってかんじ。

自グループの人たちにときめきはある。かわいい!かっこいい!ギャーーーーッ!!ってなる。
6人もいるので、自担やコンビ担はあれど定期的に誰かのブームがあって、入れ替わり立ち替わりキャッキャさせてもらってました。ふつう推しが6人いたら×6でお金が6倍掛かるところを一回分で6人分推せる…何するにしても6回分+グループ分ハワワ…ってなる。最高にコスパのいい(?)グループです。最高。最高としかいいようがないな。奇跡のバランスでできた最高のグループ。

そういう推しへの荒れ狂う感情は常にあって、さらに二次元でも結局坂田銀時に帰りつつもあっちこっち素晴らしいキャラだらけでいつも何かしらに萌え上がっています。紙媒体では何もしてませんが、同人女でもあります。役満〜!!!!!!ヒュ〜!!!!!!

でもなんかこう、現実の人に我を忘れて狂うほどの感情に左右されたことがない。ええと、ジャニーズは現実ではないだろ。そして、結婚とはそういう感情を持ってない人はできないんじゃと思っていました。
連絡を待ってドキドキするような気持ちって、めちゃくちゃ大好きな文字書きさんに勇気を出して感想のメッセージを出したら「私も読んでます!」って恐れ多くも返ってきて「え!?えっ!?」ってなってるうちにオフ会することが決まって…みたいな時にだけ味わったことがある。

たとえば怒涛のつめつめスケジュールの中に自分の誕生日があったとして、絶対当日お祝いしてほしいとは思わない。粛々と帰宅して次の日の準備して寝たい!!!
そういう忙しい時ほど会いたい!ってならないところに、自分て大丈夫か?ってずっと思ってた。なんでこんなにドライなんだろうって。ドライって表現でいいのかもわからず、そこそこそんな自分について悩んだこともありました。
同じような人いるのでは、とこっそり思ってます。男性でも女性でも性別問わず。
そもそもたぶんそういう身も世もなくみたいな感情が沸いてくるタイプではない。いや、狂う恋がどこかにあるのかもしれないけど、どっちにしろ狂えないんじゃないかな、自分は、といつしか受け入れるようになりました。だってもうここまで生きてきてないんだもん。ないよな、と。それにより結婚は私にとってしないだろうなという位置付けのものになったんだと思います。でも感情的になって泣きじゃくるような二次創作は大好き。事足りてるのか?二次創作で?

だから自グループが解散して、結婚と向き合った時、私はほんとに結婚したいのか?というところからのスタートでした。あるある?
でももう解散してやることないし、なんていうかとにかく勢い、ただただ勢いで、まぁいいや本当に結婚したいのかできるのかわかんないけどとりあえずやってみようと思い、相談所へ。そりゃあ結婚相談所への入会理由欄に「自グループが解散したため」って書くくらいです。完全に走りながら考えればいいや!でした。ちまちま出会い探しからやるのは面倒だなと思ったので、結婚したい同士の方が話が早いだろうと思ったんです。
婚活始めた!って周囲に話していたら、年上が合うと思うよって言われたり年下が合うと思うよって言われたり、紹介していただくこともちょこちょこありました。

夫と出会った時、第一印象は「相槌やさしい」でした。にこにこ話聞いてくれるし、話してくれるし、一緒に盛り上がってくれる。同級生なのもあるだろうけど通ってきたものがめちゃくちゃ似てる!見てたバラエティ番組やハマってた漫画、遊んだゲーム、そういうものの話はこの世で一番弟がわかりあえる相手なんですが(弟とはめちゃくちゃ仲良し)、弟ほどとはいえないけどわかりあえるので、いまだにびっくりしてます。そんな共通言語の多さはあとからどんどんわかってくるのですが、初めましての日はとにかく肩肘張らず次から次へと会話が続いてふつうに楽しかったです。

そこから怒涛のようにとんとん話が進み、私は縁があるのかもなと思ってました。
これは私がアイドルオタクなこと、「自グループのデビュー日兼解散記念日に入籍したくて婚活はじめた」ってことをあけすけに言ったことも一因です。私はさすがに日にち近すぎるなとは思っていて(父に色々話してたんですが、父に近すぎる無理だろ現実的でないこのジャニオタが(言われてない)と諭されていました)、まあ無理かもしれないけど話の流れで言ったわけです。
でも夫は流さず真面目に検討してくれ、マジかよってなって話が加速していきました。相談所の担当さん(ご友人に私と同担さんがいて心配してくれてた)にはびっくりされて、その自分なりのリミットをお相手に言えるかどうかって大きいんですよ!!ってすっごい言われました。ジャニオタさまさまでした。ありがとうね自グループ。ジャニオタはジャニオタらしく、隠すこともなくあれやこれや正直に話したためにこんなもったいない縁を掴んだように思います。
正直、結婚して一緒に住み始めた時「お返事をする」というタスクが生活からなくなったな!と思いました。それはもう夫どうこうではない。夫にも初期から伝えていたように、私は圧倒的にメッセージのやりとりが苦手なのだと思います。一人の時間もとても大切だし。休日は「ただ休む」というスケジュールが確実に必要。オタクなので、インドア派なので、おうち大好きなので…(言い訳重ね)
乱れる感情をついぞ手に入れることはありませんでしたが、それでも結婚って起こるものなんですねと他人事のように思ったりしました。世の人びとはみんな荒れ狂う激しい感情とともに結婚しているのかと思ってた。穏やかな毎日最高だと私は思っています。もちろん多少の浮き沈みはありますが。だからこそ身も世もなく恋に乱れてるような二次創作が好きなんか?刺激をぜんぶ現実ではないところに求めてる?

私みたいなもんが人と住めるのかと身構えていましたが、なんとかなるもんだなと思いました(※夫視点ではどうかわからない、なんとかなっていると信じたい)。
同人誌の通販や置き場所に困るくらい。
積極的に隠してもないけど、まだばれてないつもりで生きてます。話せば聞いてくれると思うけど。

ジャニオタは前面に出してるのに同人女は隠してるというオチみたいになってしまった。
結婚式に来てくれた友人たちのテーブルでは初めましての友人同士もいたはずですが、私の結婚を受けて、「あの人同人誌これからどうするんだろう…」という心配で盛り上がっていたと聞きました。どうするんだろうね、私が聞きたい。すでに溢れかえっているけども。