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おもしろ荘最終選考とかよりも「おい!!」ってなった話
この間、おもしろ最終選考があった。
受かってれば、大晦日に初テレビだったはず!!
まあ、落ちたので、残念!!
最終選考に出てみた感想としては、あそこで俺らが受かるためには、もうすこし工夫や対策が必要だなぁと感じた。
キャリアによる円熟味がないから、コントも、いつもやってる感じをより、ウケやすくする演出や仕掛けとか、そういうのが必要だなと思った。
もちろん「自分が楽しい」と思えることは絶対条件だから、すごく、すごく難しいのだが。
最終選考は、日テレの大きい楽屋に昼くらいにはいって、夕方くらいからスタジオにいる50人程のお客さんの前でネタをやった。
他の芸人のネタを、自分たちの番を控えながら、「うわぁ、ウケてるわぁ」と肌で感じていた。
そして、自分たちの出番。
やってる途中から、あんまり、手応えがなかった。そりゃ、普通にウケてはいたけど、まあ、他の芸人みたいな爆笑はなかった。
というか、冷静に、普段のネタでも「爆笑」って、とったことなかったわ。
芸風というか、やれる範囲でやってるから、笑いの量も限定的になってしまっている。ここら辺が難しい。キャリアの問題もあるだろうし。自分たちに足りないものが多すぎるのも現状。
ただね。やっぱり、拍手笑いをとるような爆笑おきるネタをやってみたいなぁといつも思う。
そういう、爆笑とれるネタ作れたら、ネタ作る側としては「いけた」って思うはずだし、気持ちよさがとんでもないはずだ。
まぁ、そんなことより。
今回のおもしろ荘のオーディションで「おい!勘弁してくれよ!」って思った話を書く。
まず、今回、おもしろ荘のスタッフの方に気に入ってもらったのが、『元女芸人PTA会長かねこ』というネタだった。
このネタは、マッチングアプリで出会った男に告白するもフラれた、かねこが、ショックのあまり、元女芸人だった過去のピンネタを披露してしまうという内容だ。
そのピンネタが「どんなネガティブなこともポジティブに変える」というもので、フラれたことを、かねこの都合の良いように捉えていくという内容だった。
このネタを気に入ってもらえて、最終オーディションまでいけた。
ただ、最初のオーディションの段階でプロデューサーさんに、ネタ以外でも、「ネガティブなこと言われたらポジティブに返せる?」と聞かれていた。
その時は、「やったことないけど、それはワクワクしますね」と返した。
そして、すぐに、服装をいじられて即興でポジティブに返すというやりとりをやった。
どうにも、プロデューサーさんの受けが良かったので、もし、合格していたら「ネガティブをポジティブにする」という返しを用意した方が良いなと感じた。
家に帰り、その日から、1人で想定問題集みたいに、ネガティブなイジりをたくさん自分で作って、それに対するポジティブな返しを作っていった。要は大喜利である。
全部、1人で作ったのだが、相方には一切、作ってるとは言わなかった。
なぜかというと、こういう「大喜利」や「面白い」ということに関して、相方のばくすずきはクソの役にも立たないからである。
俺が意地悪でこういうことを言ってるのではなく、本当に、トンチンカンなことばかりいうので、聞くのをやめたという経緯がある。
たまに、面白いことを言うのは認めるが、100回に1回、面白いことを言う確率だとしたら、その1回のために、99回うんざりしなきゃいけないのは辛いのだ。
そして、1人でうまい返しを考えていると、二次オーディションにすすめたという連絡が入った。
よし、イジられたら、すぐにポジティブに返してやると心に決めて、テレビ局でのオーディションに向けて準備していった。
ただ、想定問題をつくったとはいえ、プロデューサーさんが、果たしてどんなイジリをしてくるのかは、わからない。
もし、イジられても、言葉につまったり、下手な返しになる可能性も十分にある。
そうなったときの保険として、相方のばくすずきに、『もし、おれがうまく返せなかったら、俺のコントキャラをつかって、「元芸人なんで!すみません!」とか、「ブランクがあるんで!うまくできなかったようです!」とか言って助けてな。』とお願いをした。
返しは1人で作ったとはいえ、コンビでやっているのだから、そこは相方として信頼していた。
そして、迎えた本番。
ネタを終えて、プロデューサーさんとの質疑応答の時間になった。
いくつかの質問の後、その場で1番偉いでプロデューサーさんが
「あれだねー。なんか、かねこくん、みるからに、頬がこけてて、、、痩せすぎなんじゃない?」と言われた。
これは、事実なのかイジリなのか、可能性は半々だった。
しかし、「いくしかない!」と思い、「えー!痩せすぎ!?ネガティブ!!まぁ、でも、満員電車で、幅取らないからいっかー!」と即座にポジティブに返してみた。
オーディションの部屋が、ワッとウケた。
映像をとってる女性も笑ってたし、ほかのスタッフさんも笑ってた。偉いプロデューサーさんは、すぐに「いいじゃーーん!」と言って笑顔を見せてくれた。
「よし!」と思って手応えを感じ「ありがとうございます!」とお礼を言った。
すると、相方が「まぁ、元芸人なんで、、、」と俺の肩を抱くようにして言ってきた。
マジで「はあ?!?!」って思った。
どういうこと!?!?!
全然、発注と違う!!!!、
というか、それ、頼んだけど、今、頼んでないよ!!!!!
せっかく、うまくポジティブに返せたのに、相方のこの発言で、テンパってしまい、「まぁ、ブランクはあるけどね!元だからね!」とよくわからないことを口走ってしまった。
プロデューサーさんも、なんとなくノリで聞き逃してくれたけど、意味がわからなかったと思う。
待って待って!!!
誰がどうみても、ウケてたじゃん!!!!
確かに,たいしたこと言ってないよ!!でも、即座に返したことに意味があるわけよ!!!!
いや、本当!!!!どこがピンチなんだよ!!!
え?!ポンコツロボットなの??
言葉をインプットしたときに、それを言うべき、シチュエーションまでちゃんと学習させたよね?!?!
おれが「変な空気にしたら」っていうシチュエーションをちゃんと学習させたよね??
4年芸人やって、その場が、ウケてんのかスベッてんのか、学習できてないなんてことあり得るの!?!?!
みんな笑ってるのに、スベッてると判断するなよ!!!!
こんなの、教えなくてもできるよね?!?!
俺が意地悪で、相方のこと下げてる訳じゃないこと分かりましたか?
「面白い」がわからなすぎるだろ!
この話、ずっと、だれかに話したかったんだけど、なかなか機会がなくて、ずっとモヤモヤしてた。
最近は毎日ネタ書いてる。書きまくり。
ただ、そのネタ相方に送っても感想もない。
そりゃ、何が面白いのかわからないんだから、感想もねぇよな!!!!
まって、全然、ポジティブにできない!!!
ネガティブ!!
まぁでも、自分はでてないけど、はやく、おもしろ荘みて笑えればいっかー!!
また書きます。