ページ1・息子が難病「クローン病」と言われた日
はじめに
「13歳になった時、12歳の今の自分と比べて
全然、大丈夫な状態になっているなぁ」って言える一年にするんだ。
クローン病と言われた日に、
病院から出るときの息子の言葉である。
本人は、クローン病を理解してないと思うけど、
本能的に「生存」を思ったんだと思う。
前向きな言葉に、私が決めたことは
一緒に前向きになること。
その一年間を、私が思うこと、
自分自身の葛藤を書いてみよう。
と、自分のエゴで書き始めました。
最初の症状
・食中や食後の腹痛
・頻繁にトイレに行く
・栄養不良(消化吸収できないため)
・貧血
ネットで調べると、同じ様な症状がでてくるが、
息子はこの4つの症状が目立っていた。
2年前に、食中&食後の腹痛が、長く続き
医者に診てもらうと、「便秘」と診断。
他、可能性として、グルテンアレルギーと
言われて血液検査をしてみたが、異常は無し。
この時点で、貧血はなく、
成長指数も低いが、気にする程度ではないとのこと。
その後、コロナにより、医療機関に行けず
その間も、腹痛がひどくなり、トイレの回数も増える。
医療機関にかかれるようになり、再度、医者に診てもらった。
便秘と診断。
さらに、腹痛は夕飯時にひどくなるから、
心理的要素も関連している可能性がある。と言われる。
その後、その医者から血液検査をする様に言われて、
小児科専門医を紹介された。
カナダでは珍しく、1時間以上も問診され、
血液検査の結果を教えてもらった。
結果は、かなり酷い貧血であること。
そして、栄養不良であること。
その原因を見つけるために、
便の培養検査、便潜血検査、
寄生虫学的検査をするように言われた。
検査後、わりとすぐに医者から連絡があり、
「炎症を表す数値が異常なほど高い」という結果だった。
ここで、
「クローン病」または「潰瘍性大腸炎」の可能性がある、
といわれ、専門医師を紹介された。
専門医が診断するまで、かなり時間かかるだろうな?
と思っていたら、即連絡。
すぐに「問診&検査」
そして、「MRI」と「胃カメラ&内視鏡検査」
をすることになる。
ここまでの流れのまとめ
①3度目(3人目の医者)の問診&診断→「 便秘」と「心理的要因」と診断
血液検査の指示
②血液検査の結果後に、小児科医師を紹介。
1時間以上の問診・重度の貧血栄養不良を言われる
便の培養検査、便潜血検査、寄生虫学的検査の指示
③検査後、炎症を示す数値が高いため、
「クローン病」または「潰瘍性大腸炎」を疑う
④専門医を紹介
問診&診察後、「胃カメラ、内視鏡検査、MRI検査」の指示を言われる
⑤胃カメラ&内視鏡検査 をし、「クローン病」を診断
この①〜⑤の過程が終了するのに、1ヶ月半だった。
カナダでは異例なほど早い対応だった。
早い対応に、ものすごくありがたく思っていたが、
同時に、「息子は難病のはずがない」という希望と、
どことなく「クローン病かもしれない」という不安。
いろんな気持ちが複雑で、葛藤していた。