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0.象設計集団と進修館

0.象設計集団、進修館

建築家:象設計集団(1938年)
作品:今帰仁公民館(1975年),名護市庁舎(1981年),進修館(1980年)

活動の特徴とデザインの特徴

 象設計集団は7つの理念、12の方法を掲げ、徹底的なフィールドワークから建築を発想する。10cmの家具スケールから10⁸mの惑星のスケールまで多数のスケールに想像力を膨らませ、相互にフィーバックさせた上でそこからジャンプさせたような造形を生み出すが、これは集団設計の際に「心にグッとくる何か」を探し求めるという設計態度などから生み出されるものだと思われる。

 人口約3万人の埼玉県宮代町は、進修館建設当時、郊外都市化の影響で旧住民1に対して新住民2という比率となり、新しいコミュニティを形成すべく各地区に集会所,公民館を整備した上で新しいコミュニティ施設を建設する気運は高まってきていた。以下のような要望を受けた。

新しい町のシンボル
宮代町の歴史と未来を表象する建築
町の骨格づくりの拠点
町民のエネルギー結集の場
地域文化の継承,発展,創造の場
生き生きした空間
誰でも気軽に立ち寄れる雰囲気
日常生活と結びついた活動の場
自主的な管理と自発的な運営の場
多様な利用を可能とする空間

『新建築1981年10月号』

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