人にやさしさがあるのなら


人にやさしさがあるのなら、みんなにやさしくしなくていい
自分が好きだと思う人にだけ、やさしくすればいい そう言う人に、自分の愛を伝えればいい
そうすると、自然と人は同じようなやさしさを持った人で集まっていく。

だから、無理してみんなに優しくしないで
それは自分を傷つけているだけだ
嫌いなやつには優しくしなくていい
好きな人にだけあげるやさしさが、本当のやさしさだ

人にやさしさがあるのなら、きっと人を傷つけることもあるだろう
人の数だけ、人のやさしさがある
そのやさしさの違いが、時に衝突を起こすことがある
それが人を嫌いになること
でも、それが人間の日常なんだ

さみしくても、前を進まないといけない時がある
そんな時に、頑張れと応援してくれるやつはきっと味方になってくれる
悲しくても、やらないといけないことがある
そんな時に、抱きしめてくれるやつはきっと、抱きしめてもらえるやさしさを知っている
つらくても、生きていかないといけないときがある
そんな時に、美味しいご飯を食べさせてくれるやつを、大切にしたらいい
いらいらしたときに、放っておいてくれるやつを、大切にしたらいい

だけど、誰も大切にできないときがある
そんなときは、自分も大切にできていない
でも、そんなときもあるな〜なんて思いながら、なにかコーラでも酒でも飲めばいい
そして、眠れなくてもいいから
布団に入って、何も見えない夜空を見たらいい
眠れなかったなんて思わなくていい
ただ星をみようとして失敗しただけだと、いつか鼻で笑える日が来る

きっとその話を聞いて、明るく笑い飛ばしてくれるやつが、全ての苦しさを知っている

人の痛みがわかっているやつなんて、ほんとはいないんじゃないかなんて思ったけれど
痛みなんてわかるわけがない
喜びもわからないのに、痛みなんてわからない

他人にわかってほしいなんて、ほんとはおこがましいことだろう
でも、他人と痛みを共有することで、人はなんとか生きてこれたんだと
そう思ったけど、人はどう思ってるんだろう

人にやさしさがあるのなら、それはきっと
人が悲しい時に、お互いに話を聞いたり
人が嬉しい時に、一緒に喜んだり
人がさみしいときに、そっとそばにいたり
人が怒っている時に、なだめたり、一緒に怒ったりするのかな、なんて考えた

人には無条件にやさしさが備わっているけれど、その感情を忘れてしまっている人がいる
攻撃してくる人は、だれかに優しくされなかった人だ
やさしさはあるけど、どうやって他人に伝えたらいいのかわからない人だ
そんな人は、できるだけやさしく離れたらいい
それもやさしさだ

きみのやさしさは、きみだけのものだ
だから、ちゃんと自分のやさしさを守ってほしい
自分のやさしさが他人に受け入れられなくても、それは人間だからしょうがない
どうしてもつらくなったら、好きな音楽でも聴きながら、絶対に誰もいない小さな公園さがしに没頭したらいい
みつけたら、そこをよりどころにすればいい

きみの味方は、人間だけじゃない
本とか、ぬいぐるみとか、音楽とか、服とか、君の好きなものいろいろ、勝手に味方だと思っていい
だから、誰かに自分を否定されても
絶対に自分の味方はいるって思って、負けないで
悲しむことは必要だけど、負けないで

人にやさしさがあるのなら

それはきっと

きみを大切なものだとわかってくれる


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