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色 いろいろ Vol.2

ある日、木漏れ日の緑色に魅せられました。なぜかこの時の緑は実際の光の色より、もっともっと鮮やかに心に残っています。こんなふうに、私たちが物事に対して持っている「こういう色だよね」というイメージのことを「記憶色」というと、色に興味を持った時に知りました。

身の回りには記憶色がいっぱい。バナナは黄色、空は青い。でも、本当のバナナって、熟れると茶色いぽつぽつが出てきますよね。空だって、天気や時間で色が変わります。それなのに、なんだか「黄色いバナナ」「青い空」という思い出の色が、心の中でずっと変わらないんです。

記憶色について調べているうちに、面白い発見がありました。私たちが「青信号」と呼ぶ色を、英語では「green light」と表現するように、色の認識は言語や文化によって違うことがあるんです。でも、国際的な調査によると、色から受ける印象には約7割の共通点があるともいわれています。

こうしてみると、記憶色って私たちの体験や文化を写す鏡みたい。実際の色とちょっと違うかもしれないけれど、そのずれこそが、人間の心の豊かさを教えてくれているのかもしれませんね。

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-美野_Yoshino-
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