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13.過去を追うな。未来を願うな。過去はすでに捨てられた。

「A TOUCH OF LOVE(ふれ合い)」

 六月の赤ちゃんで、笑顔を振りまいていたあなた
 わたしが瞬きするうちに、いつのまにかひとつになっていた。

ふたりでいっぱい楽しむはずだったはずの一年なのに
いつのまにか、あなたはふたつになっていた。

ふたつのあなたはわたしに甘えっぱなし
みっつになったら、自分の意志を持ち始めた。

みっつのお誕生日、もう少しこのままでいてほしいと願ったが
ろうそくの炎が三本でなく四本になっていた。
よっつになったあなたは急速に育ち
ああ、もうあなたは五つになってしまった。

今やあなたは本や規則を受け入れる時が来た
そう、あなたはもう学校に行くとしになった。

ついにその日がやってきて、あなたはきっと不安でいっぱいのはず、
ふたりでゆっくりと名残を惜しみながらバスに向かう。

あなたがバスのステップに足をかけ、わたしにさよならと手を振る、
わたしは声も出ず、詰まり、涙が止まらなくなった。

ああ、時間はなんと早く流れ、
つい昨日まであなたとここに過ごした時間は夢のよう。

そして、明日はバスがあなたを連れ帰り、あなたが両足を地面につけたとき、
あなたは立派にキャップとガウン(卒業式)をきちんと身にまとっているのでしょう。

だからこそ、わたしはこの一瞬一瞬を握りしめておこうと想う。
次にあなたを見やるとき、私の前には逞しい男が立っているのだからね。

作者不詳 創訳couco

 過去を追うな。未来を願うな。過去はすでに捨てられた。未来はまだやって来ない。だから現在のことがらを、現在においてよく観察し、揺らぐことなく、動ずることなく、よく見きわめて実践すべし。ただ今日なすべきことを熱心になせ。誰か明日の死のあることを知らん。《釈迦の言葉「一夜賢者教経典より」》

coucouです。ごきげんよう!


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