道は違えど、僕らはキングコング|毎週キングコングin日本武道館
2022年2月28日、お笑いコンビ、キングコングが日本武道館でライブを開催した。
僕自身こういうライブに一人で行くのは初めて。
そもそも、アイドルが好きだったりバンドを追いかけたりすることもないし、お笑いも観に行ったことはないし、なんならM-1もキングオブコントも対して興味がない。
僕はカジサックがきっかけで梶原さんを好きになり、次第にコンビで活動している「毎週キングコング」も見るようになった。
今日のライブでは、開始から印象的で会場が終始笑いに包まれていたので、現地組として余韻に浸りながらこの記事を綴っていきたい。
登壇直後に号泣する梶原雄太
開演時間の19時を回り、場内は暗転した。
そこにいつも「毎週キングコング」で流れるタイトルコールの映像が流れた後、映像が止まる。
次に映されたのは懐中時計と年月。
コンビ結成の1999年からカウントが進み、梶原さんと西野さんのイラストが道を歩み出した。
2022年を過ぎると、今までの毎週キングコングで撮影された動画がフラッシュバックするように紹介され、沢山の照明を浴びながらキングコングがステージ下の床から登壇した。
しかし、梶原さんはすでに目頭を押さえており、西野さんに「アイドルの卒業公演か!」とツッコまれていた。
梶原さんは、「今まで西野にたくさん迷惑をかけてきて、もっと早くキングコングが大きくなる算段だったかもしれないけど、今日こうやって開催できて…。」と思いが序盤から溢れていて。
そんな西野さんへの感謝からライブが始まる。
相方思いの西野亮廣
序盤は、梶原さんがテレビ番組が苦手だという話題で盛り上がる。
いわゆるひな壇に芸人さんが並び、話を振られた時にどういうアクションをしたらいいのかわからないと。
西野さんであれば「どうもー!世界のニシノですーアハハハ」みたいなことが似合うけど、梶原さんはそういうキャラじゃないみたいで、「YouTubeすごいですねー」と言われても西野さんみたいに上手く振る舞えないという悩み。
その時の梶原さんの表情がウォーキングデッドの「ウォーカー」だと言われる。
だから、NSCというお笑い養成学校で出会った時は仲が良かったものの、仕事をしていくにつれて徐々に仲が悪くなっていった。
実際に梶原さんは、耐えきれなくなって失踪したことも。
それくらい関係が悪化することもあったのに、現在こうやってライブを気兼ねなくできるようになった起源は何なのか。
西野さんは、毎週キングコングを始めてからだと振り返る。
バナナの皮で滑って転ぶという動画で、「ちゃんとステージを作ってあげればホームラン打てるやん!」と感じ、それ以降梶原さんのことをいい意味で見直すようになり、楽しく活動するようになった。
梶原さんは当時から器用な西野さんに認められたい一心で体を張ってきて、「YouTube」という媒体で結果を残し、ようやく西野さんに並んだと堂々と言えるくらい素敵な姿になられている。
道は違えど、僕らはキングコング
1時間超のトークライブのアンコールとして、キングコングが漫才を2年ぶりに披露した。
ディズニーランドのネタで、20分近く笑いを届けてくれた。
僕は初めて漫才を見たが、テレビで見るよりも声の迫力があって面白かった。
でもそれ以上に、梶原さんと西野さんが二人で漫才をしていることに意味があるんだなと。
梶原さんはYouTuber「カジサック」として、西野さんは作品作りやオンラインサロンの経営者としての道を歩み、テレビ出演されていた約15年前と比べると共演する頻度は減っているであろう。
本来はコンビとして漫才を組むはずが、ここ数年ではあまり漫才をされていなかった。
だけど。それは不仲だからでもなく。
お互いがお互いを思い、認められたいと願い、キングコングを大きくしたいと思う。
今回のトークライブを通して、そんな思いが痛いほど伝わり、コンビ愛って素敵だなと感じた。
僕ははねるのとびら世代ではあるけど、キングコングを当時から追っかけてきたわけでもない。
そんなにわかでも、二人の確固たる思いに魅了された公演だった。
カジサックを見始めた時に僕は「毎週キングコング」を見ていなかったが、これからは「キングコング」としても、活躍を見届けていきたい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
カジサックについて以前書いた記事もあるので、よければご覧ください!