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24年 夏・九州ひとり旅④(復路・門司〜下関編)


関門トンネル

県境に到着した時の達成感はありましたが、それと同時にまだ半分かと思うと結構辛かった…。ここを自転車でシャーっと行けたら、どんなに良かったことか。

ちょうど10分歩いたところで、やっと門司側のエレベーターへたどり着きました!
外へ出ると、向こうとはまた違う景色が広がっています。坂の上にあったので、そこから門司港へ向かって下り坂をびゅーんと(安全に)下って行きます。


門司港レトロ

門司といえば、門司港駅をはじめ古き良き時代の建物がいくつか残っているエリア「門司港レトロ」がとても素敵。
そういえば前に弟と来た時は、門司港駅のスタバでモーニングしたなぁ…なんて思い出を振り返りつつ、今回行きたかったところへ向かいました。

レトロでおしゃれな門司港駅
バナナの叩き売りはここ門司港が発祥

門司港レトロ展望室

関門海峡には2つのタワーがあります。
1つは下関の海峡ゆめタワー
そして、もう1つは門司港レトロ展望室
前回来た時にこの2つのタワーを下から眺めて、いつか制覇したいと思っていたのです。もう関門海峡へはなかなか行く機会が無いだろうなと思っていたので、叶うのがうれしい!

しかし、こんなにも旅行を満喫していて忘れそうなのですが、先日大きな地震があったばかり。
今まさにこの時も警戒中という状況で、こんなにも揺れそうなタワーを登ろうというのか…。心の中でもう1人の自分が注意してきます。
馬鹿と煙は高いところが好きと言いますが、そういうわけでは決してありません。むしろ、好きというよりも高所恐怖症気味なのにも関わらず「せっかくだから」の気持ちの方が勝ってしまいます。

私の旅は、好きとか行きたいと同じぐらい「せっかくだから」を大事にしているのです。次はいつ来られるのか分からないですから。

左が門司港レトロ展望室
マンションの最上階にあります

エレベーターは窓の外が見えるタイプのもの。
なるべく下を見ないように遠くの景色を眺めて、でもちょっとだけ下をのぞいてスリルを味わいながら展望室のある103mの高さまで着きました。

この門司港レトロ展望室と、向こうの海峡ゆめタワーの2つのタワーの入館券がセットになったお得なチケットが販売されていたので、ここで購入します。
これで海峡ゆめタワーへも絶対に行かなくてはいけない、と自分に課したのです。

展望室からは関門大橋を眺めたり、海峡が出来る前の下関から門司に続いていた山(ホルンフェルス)を感じたり、足元に広がる門司港レトロの街並みや、先ほどまでいた下関の風景をじーっと見ていました。

カメラで風景を撮影しながらも、今地震が来たら…と思うと、足がすくんでしまい窓際には行けません。繰り返しになりますが、こんな思いをしてまでなぜ登るのか、自分でも訳がわかりません。

それほど大きな展望室ではないのですが、カフェも併設されていたので、ここで少し休憩しようと思い時計を見ると、自転車の返却時間まであと1時間!
あれ? …
門司まで来るのにどれぐらい時間がかかったんだっけ…。
もうこれ間に合わないんじゃないか
いや 間に合わせるんだ!絶対に!!

関門大橋側の景色
橋の下をいくつも船が行き来している
門司港駅側の景色
すぐ足元には門司港レトロ
下関側の景色
左にピョコっと見えてるのが海峡ゆめタワー

関門トンネル

少し日も暮れかかっている…。
ここまで長い時間 自転車に乗って疲れているし、ママチャリで力も出ないしで、電動アシスト自転車にしなかったことをとても後悔しました。とほほ…。
行きは快適な下り坂の道も、立ち漕ぎでお尻フリフリして登ります。

再び関門トンネルに戻りましたが「ここが海底かぁ」なんてしみじみ思ってたのが嘘みたい。自転車を押しながらジョギング状態でさっさと通過。感動も何もありゃしない。

再びの県境は急いで通り抜ける

下関側に戻ってきた時、せっかくなので関門大橋との自撮り写真を残そうと思い立ち、インカメラを起動してみたのですが、まぁひどい。
そこには顔面から玉のような汗が出てずぶ濡れになり、疲れて10歳は老けたかのような自分の姿がしっかりと映っていました。そしてLINEで家族に送信。


下関駅

そこからは平坦な道をひたすら猛ダッシュ。
電動でもない自転車を(交通ルールを守って)全力で走り、そして返却時間の19:00までになんとか下関駅へ到着し、なんとか自転車へ無事に返却することができました。

「はぁ…はぁ…ギリギリ間に合いましたよ……」
という興奮する私に対して
「はい、ありがとうございましたー」
と淡々と返却の処理を済ませる係員さんに、ハッとさせられました。自分はめちゃくちゃ頑張ったんだけど、そんなの知ったこっちゃないですもんね。


海峡ゆめタワー

日が暮れてきた中、駅から疲れた足で向かったのは、下関側のタワー「海峡ゆめタワー」です。
頂上の展望室が球体になっている珍しいタワーで、山口県で1番の高さを誇る建造物。もうチケットを買っているし行かない訳にはいかない!

海峡ゆめタワー

こうして真下から眺めると、先ほどの門司港レトロ展望室よりも遥かに高く感じました。ただのマンションの最上階とは訳が違います。
こちらもエレベーターから外が見られるので、足を震わせて、窓から離れて扉に張り付くように最上階まで向かいました。

143mの高さに到着して見えてきたのは、徐々に夕日が沈み始めてオレンジ色に染まった海や街。
海峡側はライトアップがキレイに見える少し手前ぐらいでした。
もう少し待てば暗くなり、素敵な夜景が見えたのでしょうが、もし今 大地震が起きてしまったらどうしようという恐怖心が強くなってしまい、結局あっさり降りてしまいました。

地面に足がついた時、生きている素晴らしさを少し感じた。落ち着く〜。

日本海側の景色
遠くに韓国の島が見えることもあるそうです
関門海峡大橋側の景色
この距離をよくぞ往復したなぁと褒めたい
タワーの高さ比較
20タワーズのうち10を制覇してきました
こういう観光マップ好き
下関も広いので今度は北の方も行ってみたいな

瓦そば

下関での晩ご飯は名物の「瓦そば」
熱々に焼けている黒い瓦の上に茶そば。さらにトッピングの牛肉や錦糸卵、小ネギが乗せられていて
それをつゆにつけて食べるものです。
以前、サービスエリアで食べたことがあり、またいつか…と再会を楽しみにしてました。
前半は上の方の麺と具材を一緒に味わい、後半につれて瓦でしっかりと焼けた蕎麦のパリパリを楽しむ。

今回も瓦そば おいしかった!
せっかくだし、ふぐも食べたかったのですが値段を見てビックリ!「せっかくだから」の精神も、値段一つで気持ちが変わってしまうのです。

山口名物 瓦そば
ジューッと焼ける音と香ばしい湯気がたまらない
食事を済ませて外に出ると
タワーがキレイにライトアップされてました

この後は、下関駅のスーパーでお買い物。
ご当地のお味噌、瓦そば、ふぐご飯の素などをお土産に買って、くたくたになった足で小倉駅のホテルへ戻りました。



1日目 神奈川から小倉、そして関門海峡の旅
長ーーーい1日 これにておしまいです。
焼うどんにタワー、トンネルにポケふたなど、おおむね予定通り行きたいところや食べたいものも食べられたし、大満足ひとり旅でした!

しかし、ここからはまだ予定を立ててていない博多、佐賀の旅。一体どうなったのでしょうか…。

つづく

キレイな黄色の電車で小倉駅へ

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