24年・夏 九州ひとり旅⑦(嬉野〜佐世保編)
前回は鹿島市の祐徳稲荷神社、嬉野市の塩田宿と温泉を巡り、ついに初めて西九州新幹線との対面を果たします。
西九州新幹線
白と赤のボディにスーッと入った細いライン。
まだピカピカな車両がホームに入ってきた時はテンション上がっちゃいますね!
ドアの横には「かもめ」の文字。
これ、JR九州の元社長さんが書いた文字なんだそうで。毛筆による力強く立派な字だなぁなんて、習字経験者の私は思ってしまいました。
いつも乗っている東海道新幹線 N700Sがベースとのことでしたが、シートが黄色になるだけで印象も明るくガラッと変わりますね。
今回は自由席を利用しましたが、指定席は2列+2列でゆったりとしていて、木を使った特別なシートになってるそうです。
新幹線で緑のトンネルを抜けると、フッと海が見えてきました。長崎県の大村湾です。
新大村駅
朝からいた佐賀県から、県境を越えて長崎県へ。
大村市といえば長崎空港のある市であり、昔の恋人の祖父母が住んでいた街。正月になるたびに帰っていたので、よくカステラやビワゼリーを長崎土産でもらっていたっけ。
新大村駅を出ると新幹線が開通した影響でしょうか、めちゃんこ広い無印良品やスーパーなどの新しい施設やマンションも建設されていましたね。
時間があれば、大村市のポケふたのデザインにもなっている大村城を見に行きたいところですが、この後に佐世保へ行くことを考えると時間がないので断念することに。
さて、次は佐世保に向けて出発だ……と思い、時刻表を検索すると、なんと1番早く佐世保駅へ到着するのが観光特急「ふたつ星4047」でした。午後・大村湾ルートは1日1便しかないけど、まだ空席がある!
これは運命だ! 以前に旅番組で観て乗ってみたかったので、時間が無い中で急いで窓口へ駆け込んでギリギリ切符を購入しました。
ふたつ星4047(新大村駅〜早岐駅)
静かな新大村駅のホームに到着したのは、白いボディにキラリと光る金色のライン、2つの星のマークが頭に飾られた「ふたつ星4047」
こちらも水戸岡鋭治さんがデザインされた車両。
2号車は誰でも利用できるラウンジ車両ということで、ここでふたつ星専用の茶畑で栽培された嬉野茶をいただきました。この旅、ずっとお茶飲んでる 笑
派手な柄のテキスタイルに、木を使った細かな格子の障子やすだれは、これぞ水戸岡さんのデザインだ!と思わせるもの。
ゆったりくつろげるソファ席と車窓が眺められるカウンター席があり、私はカウンター席で流れていく広がる大村湾や緑の風景をぼんやりと眺めながら、優雅な時間を過ごしました。
また、ここでしか購入できないお土産もあるということで、先ほど飲んでおいしかった嬉野茶のティーバッグやみかんゼリー、珍味の「わらすぼ」も購入してみました。
呑ん兵衛でもないし見た目も少しグロいので、わらすぼのミイラは我が家の引き出しに封印されています。
途中、千綿駅に10分ほど停車します。
ここは有名なフォトスポットだそうで、車両と線路のすぐ横と大村湾と車両が美しく見られる絶景でした。
ということで、撮り鉄というわけでもないけど、ホームを往復しながら色々と写真を撮ってしまいました。
千綿駅では地元のものが販売されたり、手を振って見送ってくださり、ふたつ星の旅を盛り上げてくれました。
(改札を出て駅舎を外から見ることもできたようで、後から知ってちょっと後悔しちゃった…)
次にて停車したのはハウステンボス駅。
長崎でも有名なレジャースポットで、この駅へ来るのは新婚旅行の時以来2年ぶりですが、遠くに見える橋とハウステンボスのホテルがもう懐かしい。
また家族で行きたいなぁ…。
次の早岐駅で乗り換えるのでふたつ星とはお別れ。
ここからは特急みどりで佐世保駅へ。
そして、(JRで)日本最西端の駅 佐世保駅に到着しました。
思えば、神奈川からずいぶん遠くまで来たものです。しみじみしちゃうなぁ……なんて言ってる場合じゃない!
気がつけば日が暮れ始めて、お目当てのお店の閉店時間が近づいていた!やばいよ やばいよ!
…ということで、佐世保での思い出はまた今度。
ここまで読んでくださりありがとうございました。