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静岡 熱海「ポケモン×工芸展」

ポケモン×工芸展 とは?

熱海市 MOA美術館で開催されている
「ポケモン×工芸展 美とわざの大発見」
を鑑賞してきました!


この展覧会では、世界的に人気なゲームキャラクター「ポケットモンスター」縮めて「ポケモン」をモチーフに、日本の伝統工芸の技術を用いた作品が数多く集まっています。
若手から人間国宝まで様々な工芸作家とポケモンとの真剣勝負のスタジアムとも言えるでしょう。

「ポケモン×工芸展」は、2023年の石川県金沢市を皮切りに、ロサンゼルス、滋賀県守山市と巡回して7月に静岡県熱海市 MOA美術館へやってきました。
今後は東京、名古屋、青森、長崎と巡回していくのですが、特に東京や名古屋での開催はぜっっったいに大混雑するだろうと予測。
そこで、夏休み前の熱海が穴場だと思い、カントー地方から向かったのです!

感想から話しますと、芸術?なにそれ?なんて私にとっても、めちゃくちゃ面白い展示でした!


作品の紹介

ホウオウ

入り口から入ると最初に出迎えてくれたのは「ポケモン金」のパッケージにも描かれた伝説のポケモン「ホウオウ」
その優雅な姿は木を材料として作られています。
写真では分かりづらいのですが、色の違う木材を模様になるよう組み合わせて、虹色を表現していました。
他に人がいなければ、このホウオウだけも様々な角度から楽しむことができたでしょう。

フシギバナ
コイキング

ゴツゴツとした皮膚感の「フシギバナ」や、細かな蛇の鱗が刻まれている「アーボック」硬そうな甲羅を持つ「キングラー」など。

ドット絵で見ていたポケモンが実際にいたら、きっとこんな感じだろうなぁ…という、子供の時に頭の中で描いていたイメージがそのまま現実なったような作品たちは、赤緑世代の私にはインパクト大でした!

手前からサンダース ブースター
シャワーズ イーブイ
シャワーズ

彫金の技法で作られた「イーブイとその進化系」は色が違えど全て銅製で、進化前の「イーブイ」は銅そのものの色をしています。
しかし「シャワーズ」は水 「ブースター」は炎 「サンダース」は電気の力を用いて銅を着色しているんだそうです!

技法にもイーブイの進化の特性がそのまま応用されていることに大感動!…と思ったのですが、インタビューによると「狙ったわけではない」そうです。


ロコン
ファイヤー

金属のポケモンもステキですが、信楽焼のポケモンたちもステキでした!
壺と炎タイプのポケモンが融合したような見事なデザインで、まさに焼き物にピッタリ。
「ロコン」「リザードン」たちが、こんがりと焼かれたパンのようにも見えて、ちょっとおいしそうでした 笑

ポッチャマ
マンタイン

信楽焼が炎ポケモンなら、磁器は水ポケモン。
「ポッチャマ」「マンタイン」が鮮やかな青色のお皿を海に見立てて泳いでいるかのようで、これまたステキでした。
マンタインの渦潮や青海波の模様はまさに水ポケモンにピッタリ!
こんなステキなお皿なら、もったいなくてカレーなんて食べられないですね(というか、どこに盛り付ければいいんだ…)

メリープ モココ
メガデンリュウ

友禅染の着物でもポケモンを楽しめます!
こちらは「メリープ」「モココ」がいっぱい集まった着物。さらに「メガデンリュウ」が描かれた帯も展示されていました。
たくさんのメリープの中に紛れていたり、はみ出して放電しているモココがなんともかわいらしかったです。
着物と帯、実際に着付けるとどんな姿になるのかが気になりますね。

ピカチュウ

こちらはレースで作られたたくさんの「ピカチュウ」で、アニメの1シーンをイメージしたものなんだそうです(おそらく「ピカチュウの森」の回かな?)
一面黄色のレースが垂れ下がる中へ、実際に入ることができるためフォトスポットとしても人気の作品でした。
また、ショップではレースを加工したアイテムも販売されていました。

つららばり

最後の部屋には、これまでのようなキャラクターではなく、ポケモンが繰り出す技をイメージした作品がいくつか展示されていました。
半透明の涼しげなこちらは、氷タイプのポケモンが使う「つららばり」という技をイメージした作品。
影と透き通った光がキレイですね。

ここまで紹介した作品以外にも、多くのポケモンを題材にした作品がいくつも展示されていました。


グッズ

全ての展示を巡ったあと向かったのはショップ。
ポストカードやノート、アクキー、ピンズなど、ポケモン×工芸展 限定のグッズが数々販売されていましたが、中でも着物ピカチュウのぬいぐるみは可愛すぎて思わず手に取ってしまいました。
記念に「ゲットだぜっ!」して、ポストカードと共に今はお部屋に飾っています。


感想

美術館、とりわけ日本の伝統工芸というと少しかたく、ハードルが高いイメージだったのでした。
しかし、ポケモンたちがキッカケに様々な表現方法を知ることが出来、工芸へも興味が持てました。
また、制作するにあたりポケモンを研究したり、実際にゲームをプレイしたことを作品に反映している作家もいて、込められた愛情やリスペクトを感じられたのもとても良かったです。

子供の夏休みも後半戦。
最後の思い出作りに、熱海 MOA美術館まで足を運んでみてはいかがでしょうか?


オマケ

MOA美術館

熱海の高台に建てられたMOA美術館は建物も素敵!
青く光るエスカレーターや万華鏡のような天井のライトアップなど、美術館へ向かうまでの道中も楽しめました。
相模湾の景色を眺められるのもサイコー!

他にもカフェやレストラン、黄金の茶室や能楽堂、庭園などもあり、別の展示でもまた訪れてみたいと思える美術館でした。


熱海のランチ

スープチキンライス

商店街の人混みの中でランチを探していたのですが、諦めかけた時に見つけたレトロな洋食屋さんが大正解!
「スープチキンライス」という謎のメニューを注文してみると、コーンクリームスープの海に浮かんだチキンライスの島が!
この組み合わせが結構おいしくて、思わず自宅でもマネしてしまいました。

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