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24年 夏・九州ひとり旅⑥(鹿島〜嬉野編)


3日目
佐賀駅から熊本→宮崎へと向かう予定でしたが、地震のため急遽予定を変更して、佐賀・長崎方面を巡ろうと深夜にスマホとにらめっこして組み直しました。

新婚旅行で佐賀の武雄温泉や長崎市、ハウステンボスへ行ったのですが、他に候補に挙がったけど行けずじまいだったところ、食べられなかったものを巡ることにしました。いわば新婚旅行の延長線のようなものです。まぁ1人なんですが。


鹿島市・祐徳稲荷神社

佐賀駅を出発して肥前鹿島駅へ。
そこからバスで向かったのは祐徳稲荷神社でした。

日本三大稲荷のうちの1つ 祐徳稲荷神社は以前テレビで観たことがあり、訪れてみたかった場所。
(ドラクエウォークのおみやげスポットもある)
ちなみに、三大稲荷は他に京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷、茨城の笠間稲荷など諸説ありなので悪しからず。

朱色の橋を渡り、立派な門をくぐると見えてくるのは、京都の清水寺のように舞台に建てられた本殿。これまであまり見たことがない感じの神社でした。

本殿までは下から階段を登っていきます。
この夏、階段には風鈴がずらりと並べられていて、とても涼しげ…と言いたいところですが、やかましく鳴くセミへ対抗するかのように、風鈴もチリンチリンとこれまたやかましく鳴ってました。
風が吹いても暑いぜ、佐賀の夏。

本殿では今日も一日よろしくお願いします…
楽しい旅になりますように…感謝と無事をお祈り。

祐徳稲荷神社
奉納された風鈴がずらりと飾られてます
天井にも煌びやかな絵が


参拝して満足すればいいのですが、いつもの「せっかくだから」が発動しちゃうのが悪いところ。看板を見つけたし、まだ時間もあるので奥社も参拝することにしました。
奥社は山の上にあり、ちょうど下山してきた人から杖を受けとる時に「どうでしたか?」と尋ねると「キツイ…」と返事が。いやいや、まだ私は若いんだから大丈夫っしょ。

そう余裕ぶってたのも束の間、ずっと上まで続く階段、坂道に愕然としてしまいます。赤い鳥居をくくりながら思いのほか険しい山を登ること10分ほどでしょうか。ついに奥社へたどり着きました!

景色は最高!でも、息はゼェゼェ、足はガクガク、汗はダクダク。今日はまだ始まったばかりなのに大丈夫か自分よ…。
のどかな景色と、涼しげな顔で登ってきた若者たちを眺めながら500mlペットボトルお茶を一気に飲み干した。

杖を相棒にこの長い階段を登っていきます
色が落ちて渋くなった鳥居が並んでいる
遠くには有明海が広がっています

戻りのバスの本数も限られているので、駆け足で慎重に下山。1本逃すと1時間のタイムロス。バス旅で必死になる太川陽介の顔が浮かんできた。あれみたいなものだ。


嬉野市・塩田宿

次の目的地は「塩田宿」
北九州市小倉で「長崎街道」の始点を訪れましたが、ここはその街道の宿場町。大河ドラマ「光る君へ」にも登場する、和泉式部の生誕地とも言われているそうです。

塩田宿の入り口
昔は賑わってたんだろうなぁ

お目当てはEテレ「ふるカフェ系 ハルさんの休日」で紹介された、元銀行をリノベーションした古民家カフェ。しかし、いざお店へ行くと予約で満席でした。再放送直後ということで大反響のようでした。公共放送のチカラなめてたー。

仕方なく街を歩いていると、重要文化財にも指定されている「西岡家住宅」が無料で見学できるとのことで入ってみます。
立派な広間に階段たんす、かまどのある広い台所はうらやましい!欄間や神棚、釘隠など細かな見どころもいくつかある。

案内してくれたのは地元のおねーさま。
聞き馴染みのない佐賀弁を交えて解説してくれたり、近くのお店を紹介してくれたり、どこから来たのか…など雑談したり。こういう人との出会いも旅の面白いところ。
標準語なんて東京の人間が決めたことで、こっちではこの言葉が標準なのよね〜…なんて。

グレーの瓦に白い壁がキレイな街並み
なんだかおじいちゃんちのような懐かしさ
まるで神社のような立派な神棚
ありがてぇー!

古い建物が残るエリアをぐるーっと巡った後、レンガ造の蔵を改装したカフェがあったのでおじゃました。牧場がやっているお店で、ミルクブリューコーヒーとチーズケーキを食べて、次のバスを待つ。

可愛い陶器に入ったミルクブリューコーヒー
濃厚なチーズケーキと
白と赤レンガの壁にかわいい牛の看板

嬉野市・嬉野温泉公衆浴場 シーボルトの湯

再びバスになって向かったのは「嬉野温泉公衆浴場 シーボルトの湯」先ほどの番組ではハルさんが冒頭に立ち寄っていたので、こちらも気になってました。

「シーボルト」の名は歴史の授業で習いましたよね? 恥ずかしながら私はすっかり何をしていた方か忘れてました 笑
鳴滝塾を開いた外国の人で、ここへ訪れて泉質を調べたことがあったそうです。
建物は「古湯温泉」と呼ばれていた頃の古い建物を再現していて、中もちょっと懐かしい雰囲気に作られています。

嬉野温泉は三大肌美人の温泉。
(他は栃木・喜連川温泉 島根・斐乃上温泉らしい)
ツルツルになった肌を撫でつつ、1人うっとりしながら網戸から外の川を眺めて、時折吹く風に癒されてました。
(ん?つまり川の反対から中が見えるってこと?)

しっかりポカポカになっておきながら、ここまでの旅で火照った体をクールダウンするため、最後のトドメで冷たいシャワーを頭からたっぷりと浴びて退館しました。

オレンジの屋根がハイカラなシーボルトの湯
2階には貸切風呂や休憩スペースがありました

嬉野市・豊玉姫神社

シーボルトの湯を出たら、早速汗が噴き出る…。
そんなの気にせず向かったのは、近くにある美肌の神様が祀ってあるという豊玉姫神社。

本殿はわりと普通な見た目なんだけど、手水舎にはナマズがニョロっといて、しかも水ではなく温泉!
さらに別のなまず舎には「なまず様」という陶器で作られた真っ白いなまずが鎮座していて、そのなまず様に願いを込めながら温泉をかけました。
このなまず様は豊玉姫の遣いなんだそう。

これまでのひとり旅を思い出すと、どんな真夏でも日焼けを気にせず何時間もふらふらと歩いていたような人間なので、当然シミ予備軍も多いことだろう。なんなら、もう少し浮き出てきたお年頃。
これ以上肌が衰えないように、ピッチピチなお肌でいられますようにと。しっかりとしっかりと念入りに願っておきました。

なまず様よろしく〜!

本殿を真正面から見ると普通っぽい
なまずに見つめられながら手を清めます
こちらがなまず舎
ツルッとした陶器の感じが
なまずの質感ぽくて良い

参拝した後、そういえば温泉の入浴した時に日焼け止めを洗い落としてたことを思い出したので、慌てて塗りたくった。
こんな調子じゃ、美肌なんてほど遠いよなぁ…。


嬉野市・嬉野温泉駅

2022年にいよいよ西九州新幹線も開業して、きっと「うれしいのぉ〜」なんて、これまで鉄道がなかった嬉野温泉の皆さんも思っているんでしょうか。
駅の前には競技場のトラックのような美しく、広々としたロータリー。あまりにキレイすぎて実はあまり使われてないんじゃないか…なんて心配しちゃいました。(余計なお世話)

新婚旅行の時は、隣の武雄温泉へ宿泊したけれど、その時は西九州新幹線の開業直前ということで、乗れずじまいだったので、この日を待っていました!

駅前にはホテルやお土産屋、立派な病院
これから賑わっていくのかな


おっと!ここまで長くなってしまいましたね。
新幹線に乗るところから、また次の機会に…。
もう10月なのに夏休みの話をどれだけ引っ張るんだって思われるかもしれませんね 笑

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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