阪神タイガースが強いのは何で?
当時と現在の観戦スタイルの変化
こんにちは、阪神タイガースファン歴20年を迎える関西人です。
最初にファンになった選手は、当時の4番レフトで出場されていた金本さんでした。しかしながら記憶の限りでは桧山さんも4番出場があった気がします。それでも金本さんが一押しでした。
捕手のミットに投げ込まれるストレートをスタンドへ放り込むスイング、そして上空に飛ぶ白球に何度となく魅了されていました。
当時キッズ会員だった少年はただ単純に「打つ、走る、守る」という野球の基礎中の基礎を楽しんでいたのです。
しかし、本が好きになりおしゃべりになり物事を分析するようになった青年の野球テレビ観戦は一味違うようになりました。
それは配球を読みながら野球を観るということです。
投手が持つ球種、捕手のリード、そして試合の戦況などなどを洞察しながら「ここではこのコースにこの球種を投げるのではないか、あるいはギアを上げてストレートを強く投げてくる」という投手・捕手の配球を見極めた打席に立つ自分という視点で試合を見ることが非常に痛快です。
3番ノイジーから目が離せない持論を聞いて
さて、現時点(2023/5/24)の阪神タイガースについて話そう。
現在セ・リーグ首位を走るタイガースは41試合を終え26勝14敗1分の貯金12個。2位DeNAとは2ゲーム差をつけ、3位巨人とは6ゲーム差。
先発・中継ぎ投手陣の安定感が強さの要因なのか、それとも野手陣の打棒が要因なのか、それとも戦術におけるベンチの駆け引きor捕手のリードが要因なのか、を挙げればきりがないほどに全般的に相乗している印象がある。
そんな中でも野手の助っ人外国人のノイジーに関して言及したい。
彼の打力と守力はかなり頼りになりますよね。来日1年目なのに初見投手に対して直球と変化球に自分の打撃スタイルを貫けている印象しかありません。3番ノイジーはかなり機能してます。初回必ず打席に立つ3番打者。走者を背負っているのか、それとも走者を背負っていないのかという二者択一の未来があります。役割という観点からみたとき3番打者は走者を返す打撃が求められるのではないか。例えば、2死1塁のとき追い込まれるまでは狙い球を絞り、外野の頭を抜ける飛球を実行することが肝要。投手はストライクを投げる場面と、そこまで重要視しない場面があるように2死1塁は「勝負する場面」だから捕手との配球でストライクを必ず取りに来る。もちろん打者によってはボール球を打たせて打ち取ろうという目論見がないことはない。
何が言いたいかというと「3番打者はアベレージと中距離+勝負強さ」が役割なんじゃないのと言いたかった。
野球は多様な事象が複雑に絡み合って勝敗という結果に行きつくのではないか。こうしたから勝つ、そうしなかったら負けるというのは50:50の可能性を秘めていてどちらにも転ぶ。49ではなく51%に近づけることが勝ちへの道筋だとすれば、いかにしてそれを実行できるかがミソなのかもしれない。
野球の定義って回答者によって解釈がわかれますが、どちらかというと私は「ロースコアゲーム」がよりシビアで緊張と興奮が同居する試合であり、本来の野球の姿と言いたい。まじでこれは偏見だし、必死になって試合している選手に言えるようなことではないのですが、野球と聞くと1~3点を守り抜いて勝つというイメージがわき、勝ちへの喜びが倍増される。
今夜の3番ノイジー初回の打席に注目を!